派手やかなオオヤマザクラはすでに葉桜。そしてそれを待っていたかのように咲く、しとやかなカスミザクラ。私は可憐なこの白い小さな桜を愛する。カスミザクラが咲くと裏磐梯が光り輝く一年で最もすばらしい季節に突入する。(甲府沼にて)
朝から雲ひとつない快晴。とても気持ちが良い一日。いつものように庭仕事。朽ちた切り株を堀起こしていると、土中からクワガタムシが出てくる。朽木を食べ幼虫が成長したしたのであろうか。メスはよく見かけるがオスのクワガタは初めてである。遠い森の中からハルゼミの初音が聞こえてくる。
数日前にご近所の方からいただいたワサビが根付いた。根は大きくならず葉や茎を葉ワサビとして楽しむ陸ワサビ。最近上手に調理した時の葉ワサビの美味しさを知った。来年この5,6株のワサビが収穫できるほど大きく広がてくれれば、と願うけれども。
空色の小花、ワスレナグサ。かわいい花なのでどうしても抜くことができない。今や庭のあちこちにこぼれダネが発芽し、勢力を広げた。こうして間近に眺めるとブルーの小花が生花というより硬い作り物のように見えるから面白い。
風の強い寒い一日。夕方ようやく天気回復し、青空広がる。気が付けば裏庭のワラビ、足の踏み場所もないほど頭を出している。ワラビを見ると決まって思い出す民謡がある。それは大正生まれの新しい民謡、安曇節である。
何か思案の 有明山に 小首かしげて 出たわらび
白馬(しろうま)八月 残りの雪を 割りて咲き出す 花の数
夏も涼しや 木崎湖行けば 岳(たけ)の白雪 舟で越す (岳とは湖面に映る鹿島槍ケ岳)
安曇の風土を読み込んだ新作の歌詞が数え切れないほど生み出されて来たが、私はこの歌詞が好きである。山登りが好きな人は必ず歌ったことであろう。
何か思案の 有明山に 小首かしげて 出たわらび
白馬(しろうま)八月 残りの雪を 割りて咲き出す 花の数
夏も涼しや 木崎湖行けば 岳(たけ)の白雪 舟で越す (岳とは湖面に映る鹿島槍ケ岳)
安曇の風土を読み込んだ新作の歌詞が数え切れないほど生み出されて来たが、私はこの歌詞が好きである。山登りが好きな人は必ず歌ったことであろう。
郡山市内に最近では珍しいレンゲ畑を見つける。レンゲ畑にある感慨がある。終戦後、2、3歳のころほんのわずかな時期立川市に住んでいたことがあった。母親に連れられて日野あたりの農家に食料買出しに出かけた時、見渡す限り広がるレンゲ畑を見た鮮明な記憶が今でも残っているのだ。
5月の爽やかな風がそよぎ、まさにリラの花咲く、とても気持ちの良い一日。朝早くから庭に出る。もう増やすのは止めようと、毎年思いつつもつい買ってしまうバラの苗。30本ほどの苗が植え付けを待っている。まずは芝を丸く切り取り、予定どうりジャネットを3本寄せ植。次から次、途中、土切れ。赤玉土を車に積めるだけ買うために猪苗代へ。そしてまた続きの作業・・・夕方にはへとへと。そして風呂、冷たいビール。明日も日がな一日庭仕事・・・
郡山の園芸店からピンクと白のリラを買う。フランスではリラの花咲く頃と言えば、“一番いい季節”を意味する。オオヤマザクラ満開、カラマツのエメラルドグリーン、今日の裏磐梯の午後は正にそんな気持ちの良い季節であった。リラの香りを楽しみながら庭に植える、それは一メートルにも満たない苗木とは思えない楽しい希望膨らむ植樹作業であった。
森の中から黄色い小さな毛玉が飛んでくる。そう、今年もキビタキがやってきたのである。数日前から歌声が近くでここえるものの、姿を見ることができなかった。これから一日中うるさいほどキビタキの歌声を聴くことになる。今はオオルリの美しい歌声を聴きながらパソコンのキーボードをたたいている。なんと幸せな事だ。外はやさしく春の雨が降っている。
カーティスクリークのすぐ近くにサルバドール・ダリのコレクション330点所蔵する諸橋近代美術館がある。今春リニューアルオープン記念としてマリー・ローランサン展が開催されている。会期は2007年4月20日(金)~7月1日(日)裏磐梯にお越しになったら是非立ち寄ってほしいお奨めのスポットである。