今日も一日雪、薪ストーブの前に座り込み、本を読む。
手にした本は断捨離の処分を逃れて本棚にわずかに残された一冊、今ある自分の生きる方向に大きく係わったと言っていい一冊。
高校生、1960年ごろか、国語の教科書にそれはあった。
掌編随筆、旅人の悦び、その数ページの文章の感動はかって経験した事なない心の深層に静かな衝撃を与えた。
旅人の悦びが山のパンセの1文であることを知り、それを手に入れ夢中で読んだのは無論のこと。
その後の自分の自然趣味、登山趣味、美意識の形成に深く関わっていることは間違いないだろう。大学生活は山登りの中にあったといっていい。
社会人になってメチャメチャに忙しい日々の繰り返しの中で見つけたFM東京の前身、FM東海のラジオ番組、音楽の絵本 ・・・
番組の主は山のパンセの著者、串田孫一その人であった。夜遅い番組であったと思うが、その時間までに間に合う帰宅は少なかった。
串田孫一、2005年没、90歳。(偶然you tubeで見つけた音楽の絵本 氷 冬の記憶 2つにリンクを貼る )
当時の本は散逸してしまってない。今ある本は社会人になって再度手に入れたもの。
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