といっても仙台の山の中、大倉ダムの奥にある定義如来西方寺、そして宮城峡。
すれ違いもままならないダム堰堤を渡り、辿る左岸の細い雪道、果たしてこの先に年間100万人を超す参拝者が訪れる寺院などあるのだろうか。
その心配は無用、すぐに小さいながら門前町を抜けた先には見事な木彫りを施した山門、鐘楼、貞能堂、本堂があった。
寒風吹きすさぶ境内、合掌、南無阿弥陀仏、じっと念じる・・・
参拝後、外はカリカリ、中はふっくら、揚げたての名物の三角定規油揚げをいただく。厚さ2cm以上のボリュウム、一枚で満腹。
初めて訪れた厳寒の如法寺、そして名物に満足し、次なるニッカ作並蒸留所に車を向ける。
広大な敷地に整然と佇む蒸留所、そこには建物同じとは言え、10年以上前に訪れた時よりずっと洗練されたニッカがあった。
8基の巨大なポットスティル、形は胴の上が丸く膨らんだクライヌリッシュなどと同じバルジ型、外気に触れる面積が多くクリーンでシンプルな味わいになるという。
ポットスティルの数は私の愛するTHE GLENLIVETと同じだ。だがTHE GLENLIVETのポットスティルは逆に胴の上がくびれたランタン型である。
車ゆえ、たくさん並んだ作並蒸留所のウイスキーの試飲ができない、匂いを嗅ぐだけで我慢、辛い。
いつの日かスコットランドの蒸留所廻りのゆったりした旅をしてみたい、ああ、長年の夢、実現できるだろうか。
さて、NHK連続テレビ小説において、ニッカ・ウイスキー創業者、竹鶴政孝そしてイギリス人妻リタ、夫妻のエピソードを下敷きとしたドラマの制作が決定したという。
残念ながら余市蒸留所、作並蒸留所はうるさいことになることだろう。
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