不思議な程、薪棚、薪小屋の目的が曖昧、意識されず設置されている。
どうしてこういう酷い風景を見せられるのか、
情報不足からとしか言いようのない薪棚に密着複数列積まれた風景がほとんど、
薪の塊を見せられることがほとんど。
中の薪はせっかく蒸発した水分が風によって運ばれることなく、
蒸発、吸収の繰り返し、乾燥に時間がかかるのは当たり前、
条件よっては乾燥どころかキノコが生えるだろう。
薪棚は薪を効率よく乾燥させる場所、
薪小屋は乾燥した薪を保管する場所、
よってできるだけ使用する薪ストーブの近くに設置すべきだろう。
伐採されたばかりの生木の含水率は約50%、薪ストーブの薪の含水率20%以下が理想、
乾燥方法は風通しのよい場所に積んでよく乾燥させることが重要。
雨に当たらない、屋根付き、地面から浮かせることを意識する。
薪ストーブ用の薪を効率よく乾燥させるためには、適切な保管場所と時間を確保し、
含水率をチェックすることが重要。
薪乾燥のメカニズムは蒸発、透過、平衡の3つの工程から成り立ち、
相対湿度と通風がそのプロセスに大きく影響を与える。
乾燥のメカニズムは、以下のようなプロセス、
蒸発:物体表面の水分が蒸発。
透過:蒸発した水分は、固体表面の静止した空気境膜を透過して、対流する空気に達する。
平衡:空気中の水分と平衡となるまで(飽和するまで)水分の移動は継続される。
相対湿度:水分の乾燥量は、物体の周囲環境の飽和水蒸気量によって変化する。
通風:従って物体の表面にムラなく風が吹き抜けることにより著しく乾燥を促進させる。
上記の事から繰り返すが、
物体の表面付近に、水蒸気が飽和した空気が滞留すると、乾燥を著しく防げる。
乾燥における相対湿度と通風の影響が甚大であることを強く意識すること。
薪の置かれている状態を考えずに2年もの、3年ものというのは戯言と言っていい。
間違いだらけの薪作り part2