裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

岩手の旅

2015年08月31日 | 

岩手の短い旅から帰った。

この旅の目的は妻の実家の墓参、津波で流されてしまい、ようやく完成なった義兄夫妻の新居を訪れること、

さらに盛岡のバー、SPEAK LOWに行くこと、その3点であった。

旅のスタートはいつも通り宮沢賢治記念から。

リニューアルされた館内はより深く賢治の世界に踏み込み、更に魅力を増し、興味は尽きず、いつまでも離れがたい。

復興なった釜石、表面的には津波のあの爪痕はほとんどない。夜は兄夫婦と痛飲。

翌朝、小雨の中、立派に整備された木道を歩み、変わらず美しい浄土ヶ浜。

遠回り、いつものように岩泉龍泉洞に立ち寄り盛岡へ。

夕食(昨夜同様相当量のアルコール摂取)後、念願のバー、SPEAK LOWへ。

経営者ご夫妻は妻の学生時代からの友人、ご主人は知る人ぞ知るミュージーシャン、時々ジャズの演奏会も行われるらしい。

静かにジャズの流れる落ち着いた空間で飲むシングルモルト、そしてバーボンは格別の味わいであった。

盛岡を訪れたら是非訪ねてほしい素晴らしいバー。

翌日は二日酔い気味、賢治縁の光原社に立ち寄り、さらにいつも通り小岩井農場に車を走らせる。

雲に隠れ見えないものの岩手山にまっすぐ伸びる牧場の道、一面のひまわり、狼森、すっかり気分回復、爽快。

今回の岩手の旅も賢治の世界から抜け出ることができなかった、だがそれでいいのだ、と心から思う。

走行距離およそ1,000㎞、目的を果たし、斯くして短い岩手の旅は終わった。

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