風雪激しい一日。外出できず、朝から映画三昧。
何気なくハードディスクに撮りだめした映画、危険なメソッド、いつか晴れた日に、2本を立て続けて観る。
両映画とも退屈するどころか、それぞれ深く感銘し、最後まで見終えた最近では珍しい優れた映画。
危険なメソッド・・・精神科医、ユング、フロイト、患者ザビーナ(後に精神科医になる)の織り成す物語の展開で20世紀初頭の精神分析学の興味深い史実を知ることが出来る。
若いころ、フロイトの著書、精神分析入門を大変興味深く読んだ記憶がある。
そのフロイトが晩年唱えた生の衝動と死の衝動では否定していたザビーナのテーゼを盗用していた、なんとジークムント・フロイトが弟子ともいえるサビーナのテーゼを盗用とは・・・衝撃。
そして映画を観終えるまでフロイト役が指輪のヴィーゴ・モーテッセンだとはまるで気付かなかった。
いつか晴れた日に・・・とてつもなく美しい田園風景、映像の美しさに深く感銘。
この映画の制作関係者はキューブリックのバリー・リンドンを深く意識していたに違いない、と思う、そう想像する。
午後、ぬくぬくと暖かい部屋で過ごす安逸な生活に渇を入れるために風雪激しい屋外に飛び出る。
轟々と吹き荒れる秋元湖の湖畔に立つ。吹雪の中の湖、取り囲む山々は見えず、ただただすべて灰色に霞むだけ。
顔面が猛烈に痛い。