五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

言霊に触れる

2012年01月30日 | 第2章 五感と体感
1月28日土曜日に宮城県の山元町に行ってきました。

29日に白石にて心理学の師匠の講演会があったため白石を拠点にタクシーを半日借り切り山元町へ。この冬は、雪が多く、28日は白石から角田にかけては雪が降り道路も凍結。目的地の山元町もうっすらと雪が積もっていました。
山元町は東北の湘南と云われ、冬でも日が燦々と降り注ぎ、海辺の松林あたりには別荘も多くあったそうです。退職された方々が健康に過ごすにはもってこいの場所というのは私もよく解りました。訪れた日は、山は吹雪いていたのにトンネルを抜けると青空が広がり、風は冷たくても伺った「NPO法人ささえ愛山元・ミニホーム愛広舘」さんのリビングには、暑さを感じるくらいの太陽の光が降り注いでいました。

私達が伺った建物は、もともとは建具屋さんのお宅だったそうです。そのお宅を譲り受け、一階は津波に襲われたので改修し「ミニホーム愛広舘」として仕事を再開。昼間にはお年寄りが集まり、一緒に昼食を頂き、イベントを行ったり、寛いだりして過ごされているそうです。
元にあった建物は、常磐線の線路を越えた所にあります。駅も跡形もなく、線路の盛り土がかろうじて線路であったことを物語っています。建物の外側は原型をかろうじて留めていましたが、手直しなどできる状態ではありません。
3月11日の津波の瞬間、その時間に仕事をされていた4人の職員の方の内お2人が亡くなったそうです。
波が引いた後の恐怖と寒さがいかほどのものだったか、多くを語らずとも言葉にしてくださった方の表情から感じ取らせていただくのが精いっぱいでした。

御主人を亡くされた理事長さん、お母様を亡くされたSさん、そして仮設住宅で生活されている方々…。色々な思いがおありでしょう。でも、昨年の夏にはこの住民互助福祉団体を復活させ、活き活きと働いていらっしゃいます。
皆さんの名刺を頂き、驚きました。皆さん看護や介護のプロ中のプロです。
これからの山元町に無くてはならない存在であることは確かです。

心理療法の勉強を一緒に続けてきたBさんが事務長をしている仕事場に、まさか私達が伺う事になることになろうとは去年の今までは考えも及ばないことでした。

皆様が御馳走してくださった「ほっきめし」(ほっき貝をお醤油で味付けした丼)と自家製の沢庵、お豆腐を荒く切ったお吸い物、そして山元町名産の林檎の味は忘れません。とてもとても美味しい食事でした。

そして、やまもと民話の会の「巨大津波」の後ろに添付されていた山元町の地図は大いに役に立ちました。今回の訪問でいっぱい印が付きました。

そして、日曜日の講演会にいらしてくださった理事長さんとUさんに深く感謝いたします。
インターネット強化係りのまるまるもりもり君とのネットでの交流も楽しみにしています。

多くの言霊に触れたのですが、私自身の頭の整理に少し時間が掛かりそうです。

白石でのお話は明日、書こうと思います。

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