五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

東京の富士山

2014年11月16日 | 第2章 五感と体感
第29回 正麩糊で仕立てた表装・表導会表装作品展「50展(ごうまるてん)」11月9日~15日土曜日
有楽町交通会館ギャラリー1F「パールルーム」、昨日終わりました。ご来場いただき、ありがとうございました。益々精進して技術を習得して参りたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

能の富士太鼓は、古来から信仰されている富士山の富士講と朝廷の確執のお話が脚色されて物語が展開されているようですが、私が住まう周辺でも富士塚といった町名があり、そこの山の頂には神社があります。

富士山を目の前にして手を合わせることの出来なかった時代、身近な場所に登れるふじやまを造り祀りました。

「浅間」は、噴火する山を示し、富士山信仰と深く結びついているそうです。

国立能楽堂のある千駄ヶ谷にも鳩森神社(東京都体育館のお隣)の境内には富士山がそびえています。昨日は観能の前に富士山の登頂を果たしました。
登頂は、侮ることなかれ。ごつごつした岩の山道を慎重に登らなくてはなりません。標高5メートル?ぐらいの富士山に登るとあら不思議、有難い思いが湧き出してきます。山頂の神様に手を合わせ、無事初登頂を遂げたのです。

縄文時代から天変地異や気候変動に影響を受け、人々は安定した場所を求めて移動し続けました。
自然のもたらす形や脅威は、人の心に「畏れ」を抱かせ、それが自分達の平安に繋がることを願い、大切に敬ってきたのです。いつしか形作られ、個性化した祈りの形となっていくことは人々が生き抜く知恵を身につければ身につけるほど、個性化が強くなっていったように思います。

能楽堂で交わした束の間の古墳歓談では、7世紀の日立の古墳の話題が上がり、自分を成り立たせている古層のいかに深き事よ、と人の心と身体と魂が今だけを生きていないことを痛切に感ずるのでありました。

日立と云えば、鹿島神宮に香取神宮。天変地異の地震を抑える石も祀られています。

歴史の学びが奈良の東大寺から始まり、いつしか古墳を廻るようになり、ついには縄文の遺跡に辿りついていることは、自然な成り行きでありましょう。

昨晩デザートに頂いたマロンクリームにドングリの食材を求めて移動した縄文人に想いを馳せ、友人との楽しい会話の深きところでニヤニヤしている私でございました。

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