五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

雑な言葉

2019年05月16日 | 第2章 五感と体感

写真:報国寺のお茶 菓子のラクガンは、報国寺の御紋です:::

雑な言葉   2019年5月16日

携帯が一般に普及してきた20年ぐらい前は、
文字を書き込む事しかできなかったこともあり、
言葉を選びながら丁寧に送信し合っていたように
記憶しています。
その時代に小中学生だった子供たちの語彙力に
驚く事も度々ありました。

言葉の伝達方法は、携帯(今はスマホ)によって、
言葉の使い方の垣根が低くなり、
昨今では、日常会話と変わらない伝達が
できるようになりました。

昭和の時代、戦前生まれの両親や
明治生まれの祖父母の暮らしぶりを
聞きながら、高度成長期に育った私達も
新人類などという言われ方をしてきたことを
思い出します。

時代の流れと文明の利器というべき
生活に必要な道具や器具によって、
心の伝達方法も、安易になってきたように思います。
どう伝えるか、どうしたら分かってもらえるか、
どうしたら共感し合えるか、、というようなことは、
人類の大テーマでもあるわけで、
人間は、共感の満足度を上げていくために、
自分の言葉を鍛錬
してきたように私は解釈しています。

文明の利器が段々と人間の心象にまで
入り込んできて、
伝えられないもどかしさを
払拭してくれる時代になってきたことで、
人間が紡ぎあげてきた言葉の存在に
安易さを感ずるようになってきました。
その安易さが、雑な言葉に繋がるとしたら、
それは、文明の後退を意味していくようにも
思います。

こんなことを考えていることに
自分の気難しさを感ずることもありますが、
縄文人は、文字を持たず、「音」を
大事にしてきたようです。
言葉から発する音の響きによって
感じ取れるものは、太古の昔から培われてきた
私達人類の素晴らしい伝達ツールであることを
忘れてはなりません。

だからこそ、一音一音を
大事に発することを心掛けたいと思いながらも
私自身も文明の利器を頼りにしている一人です。
頼りにしている事を認めながら、
雑な言葉にならぬよう、
意識はしていきたいものです。

メディアに登場する人々の言葉の軽さにも
驚く事が多くなり、
字の読み間違いや、
個人的な勘違いを軽く発することの
率も高くなっている事に悲しさを感じています。

人の発する言葉の音(おん)は、
尊い言霊であるのです。

雑な言葉や所作は、自分の中に描く心象をも
雑になることを、
私自身も意識していたいものです。


。。。。。。。。。。。。。

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