五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

私が私である

2018年01月10日 | 第2章 五感と体感


私が私である                   2018年1月10日

学年末が近づいてくると、「私が私である」と「私が私でない」ことの差異が、見えてくることをしばしば経験します。

つまり、「私」という「身体と心と魂」である持ち物が、自分のものであるという実感があるように見受けられない事をその人に感じると、自分の見えている世界や自分自身に課せられている役割に距離感があるように見えてくるのです。

人格形成論のエリクソンによると、13歳から22歳までが「アイデンティティ」を育む時期であり、ネガティヴな視点でみると「自己混乱感」が育まれると、書かれてあります。それらを背景に何が確立されていくかというと、「忠誠心」なのだそうです。

確かに、親との関わりの中からアイデンティティが育まれていきつつ、生まれ育った土地の気候風土や慣習、そして時代性も、個人のアイデンティティの形成に大きな影響をもたらしていきます。

「私が私である」ことは、どんなに他者が伝達しても、自らがそれを体感しない限り、「私」という持ち物を管理しきれないところに、寄り添おうとする他者の関わりの限界があります。
普遍的な安定性を心掛けながら、揺れ動いたり、自分が何かと乖離した状態の人を見守る事しかできませんが、安定を持って見守ることの大切さは、身をもって体験してきました。

ある日ある人が、「スコーン!」と、自分が自分であることに目覚める奇跡を祈りながら、関わり続けていきたいものです。
私自身、そんな体感を実感したのは三十路を過ぎてからだったので、人生、長いスタンスでみていった方が良いよ、、、と、心の中で思うわけであります。

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