五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

表装展のお知らせと表装の事

2016年11月12日 | 第2章 五感と体感
表装展のお知らせと表装の事2016年11月12日

銀座プロムナードギャラリーでの「江戸表具を愛する会」の表装展にお越しくださり誠にありがとうございました。
12日12時半を持ちまして搬出作業に入ります。
(銀座三越の真下~東銀座までの地下道のウィンドウギャラリー)

そして、13日~19日土曜日までは、有楽町交通会館内一階、ギャラリーパールルームにて「表導会50展(ごうまる展)」です。
よくよく数えてみると表導会50展に20年以上展覧会に出品しており、会の継続に感謝しつつ、「参加するにもただ長いだけではいけないなぁ~」と、帯を締め直す気持ちに至っております。
「継続は力」であることも確かだな、、、とも思います。
科学糊ではなく正麩糊を使う事を大切にしており、現在では希少な志となっているようです。正麩糊を使用すると、湿度と気温の変化の激しい日本ならではの風情が表れます。空気を吸って吐いている紙と裂を感じてこその表装である精神性は、ぴたりと付けて真っ直ぐ仕上がる科学糊では感じ得ないものです。
作品の奥深さを一層引き立てる、背景の文化は日本の文化の特徴でもありましょう。表面の奥深さを知ってこその価値を愉しむには、そうとうの学びが必要です。表装文化はその片鱗にしか過ぎませんが、片鱗を積み重ねながら知ってゆく事が奥ゆかしい知性の源となるように思います。
表具師、指導員、各教室で習っておられる講座生の皆様の表装が分け隔てなく展示されます。それ故厳しさも感じます。毎回反省するばかりですが、この公平さが素晴らしいと思います。

今年もスペイン在住の墨絵作家の藤村さんの作品を仕立て、友人が昔着た子供の着物を解き、設えました。
軸先は、陶芸を趣味にしておられる方の陶器軸先を使用しました。
学びの過程をひたすら歩みつつ、一気には解らない技術と精神性を育んでゆきたいものです。

交通会館は、有楽町駅から徒歩2分。多くの各県のアンテナショップが入っており、ここ数年、とても活気づいたビルとなっています。お買い物ついでに是非お立ち寄りください。

:::

江戸表具を愛する会作品展示
場所:銀座プロムナードギャラリー 「銀座三越~東銀座地下道のショーウィンドーギャラリー」にて
日程:10月15日土曜日午後~11月13日土曜日午前
私は、子供の晴れ着古裂でしつらえた掛け軸を展示。会のテーマで仕立てた掛け軸も展示中。
銀ブラついでにご覧くださいませ。


表導会 50展
11月14日日曜日午後~11月19日日曜日16時まで
有楽町&銀座 東京交通会館の一階ギャラリー パールルーム

中島史子展 
12月10日土曜日~22日木曜日 横浜中華街 ギャラリー1010
私が表装した作品も展示予定です。

::::


勉強会予定:
ユースフルライフ研究所 公開講座
11月15日つつじヶ丘勉強会
12月6日火曜日 腰越勉強会
12月20日つつじヶ丘勉強会

NPOキュールの勉強会
11月18日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
11月25日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする