五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自己概念の再構成

2016年11月11日 | 第2章 五感と体感
自己概念の再構成2016年11月11日

長野の山奥に都さながらな村であった鬼無里(きなさ)は、縄文の時代からの道があり、平安時代、室町と受け継がれ、江戸時代から昭和の初めまでは、麻を生産し畳みの縁を縫う為の糸を作っていたそうです。豊かな村には鉾が七台あり、立派な彫刻が施されています。その中の一台が5月3日の祭りに繰り出します。

鬼無里村の交差点に立った時に、「交差点」という岐路がとても深いもののように感じ、古人(いにしえびと)の生きるか死ぬかの分かれ道でもあったでしょうし、隠密の情報網の重要な分岐点でもあったことを想像すると、私の古層の遺伝子から奮い立つものを体感するのでした。

紅葉の美しい色とりどりの重なる山の向こうに聳える戸隠山は、畏れの山肌を表わし、目にする事を憚る情動に襲われます。
山の斜面には畑があり、そこで収穫を終え乾燥した大豆の枝を地面に叩き実を出す作業をしている御夫婦に鬼無里の歩き方を教えて頂き、次のバスに乗るまでの2時間では足りないくらいの散策が叶いました。

お天道さまが東から昇り、西に沈むまでの人の営みの普遍性は、何十年も何百年も、そして数千年繰り返すことで徐々に変化する典礼そのものだとしみじみ感じました。
一見、変わらぬ典礼が、時代の変化と共にいつしか変容していくことを知ることは、自分の人生では解り得ない悠久の時間の単位を信じなくては、変容を受容する事は出来ないかもしれません。
そして、
宇宙船に乗り地球を離れ、火星を目指す事と似たような感覚を鬼無里村で味わったのでした。
人が宇宙と繋がっている事が益々確信的なると、自己概念の再構成は、益々ゆるやかにしなやかに成されるようにも思ったり。
アインシュタインの相対性理論は、こんな思索にも有効です(笑)。



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江戸表具を愛する会作品展示
場所:銀座プロムナードギャラリー 「銀座三越~東銀座地下道のショーウィンドーギャラリー」にて
日程:10月15日土曜日午後~11月13日土曜日午前
私は、子供の晴れ着古裂でしつらえた掛け軸を展示。会のテーマで仕立てた掛け軸も展示中。
銀ブラついでにご覧くださいませ。


表導会 50展
11月14日日曜日午後~11月24日日曜日16時まで
有楽町&銀座 東京交通会館の一階ギャラリー パールルーム

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勉強会予定:
ユースフルライフ研究所 公開講座
11月1日火曜日 腰越勉強会
11月15日つつじヶ丘勉強会

NPOキュールの勉強会
11月18日金曜日 東急セミナーBE雪谷大塚校
11月25日金曜日 東急セミナーBEたまプラーザ校

コメント
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