五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

花よりも花の如く

2015年01月18日 | 第2章 五感と体感
本日はセンター試験の二日目。ぎりぎりまで学校で勉強していた生徒さん方を薄暗い夕方見送った金曜日から、早試験二日目。今日も寒い朝ですが、無事に試験に臨む事を祈っています。

… … …

能楽堂の麗人、、、。
能の或る特定の会関連で必ずお見掛けする御婦人がいらっしゃいます。
白髪を綺麗に整え、淡い色合いの服と端正な御顔立ちは、ちょっと目を惹きます。
その方はいつもお一人でいらっしゃり、脇正面、中正面の前あたりの席に座られます。

舞台を拝見していても、御婦人の横顔はなんとなく目に入ります。薄暗い見所(けんしょ)に咲く水仙の如しとでも云いましょうか。朗らかな笑顔で舞台を見つめ心底から楽しんでおられます。

純文学の小説家ならば、その光景からひとつ物語が生まれるのではないか、と、思うくらい私の心も動かされます。
谷崎純一郎か、はたまた川端康成か、、、。女性の小説家には書かせたくないな、と、いつもの通り勝手な妄想が広がり、能楽を愉しむ一方で頭の中に物語が広がり、一層楽しい能三昧の一日を過ごすことができました。

昨日の舞台は七十七年生まれの能楽師の会。研鑽を積む能楽師の舞台は、熟成の期間でもある中に風格も感ぜられ、更に若い能楽師が舞台に花を添え、グングンと観る者を惹きつけてゆきました。

舞台の花と見所の花。それぞれの風姿花伝があるやもしれぬと、花よりも花の如しの意味を想うことも私の楽しみの一つであると心浮き立たせて帰路に着きました。

年に一度のお楽しみである舞台を更に観続けて、自らを重ねつつ人生の歩みの行程をこれからも味あわせて頂こうと思います。

ありがとうございました。


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