源氏物語を読んで、具体的な情景の想像を巡らすことができるのは、日本人としてのアイデンティティを持ち、日本の風土・環境に生まれ、育ったたからです。
折りあるごとに歴史に触れ、本を読み、日常の習慣の中に織り込まれた文化は私たちの身体に蓄積されしみ込んでいます。
豊臣秀吉が平安のまつりごとの中心である神泉苑の大きな大きな池を封じてしまい、今では少しばかりの名残を残すばかり。
それでも、神泉苑の前に立つと、楽の音と漂う舟が目に浮かびます。
光景が目に浮かぶ。不思議です。
たしなみ。
はからい。
しつらえ。
お行儀が良い私ではありませんが、真夏に聞くと、少しばかり、背筋が伸び、ひんやりします。
光源氏が、こよなく愛した紫上。
彼女が自らの命の限りを予感し、生きて出家できなかった代わりに、大規模な法会を催します。
愛するが故に出家を許さなかった光源氏は、法会の準備をし、最後まで仕切った紫上に、驚き、彼女の力量と能力にますます魅了されるのです。
見た目に美しいだけでは、魅力的ではありません。
理想を持つことで、それに追いついていく能力があるようです。
紫上は、「いい人」の代表のような女性。
でも、彼女は「いい人」を演じているのではなく、自分のそのような個性を人を愛するが故に美しく解釈していくのです。
源氏物語の女性達は、結局、自分自身のために生き抜きます。
そのような視点からみると、やはり女性である紫式部が、源氏物語を書いたことに納得するのです。
光源氏を通して見えた登場人物の姿を私なりの解釈で、これからも少しばかりネタに使わせていただきます。
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折りあるごとに歴史に触れ、本を読み、日常の習慣の中に織り込まれた文化は私たちの身体に蓄積されしみ込んでいます。
豊臣秀吉が平安のまつりごとの中心である神泉苑の大きな大きな池を封じてしまい、今では少しばかりの名残を残すばかり。
それでも、神泉苑の前に立つと、楽の音と漂う舟が目に浮かびます。
光景が目に浮かぶ。不思議です。
たしなみ。
はからい。
しつらえ。
お行儀が良い私ではありませんが、真夏に聞くと、少しばかり、背筋が伸び、ひんやりします。
光源氏が、こよなく愛した紫上。
彼女が自らの命の限りを予感し、生きて出家できなかった代わりに、大規模な法会を催します。
愛するが故に出家を許さなかった光源氏は、法会の準備をし、最後まで仕切った紫上に、驚き、彼女の力量と能力にますます魅了されるのです。
見た目に美しいだけでは、魅力的ではありません。
理想を持つことで、それに追いついていく能力があるようです。
紫上は、「いい人」の代表のような女性。
でも、彼女は「いい人」を演じているのではなく、自分のそのような個性を人を愛するが故に美しく解釈していくのです。
源氏物語の女性達は、結局、自分自身のために生き抜きます。
そのような視点からみると、やはり女性である紫式部が、源氏物語を書いたことに納得するのです。
光源氏を通して見えた登場人物の姿を私なりの解釈で、これからも少しばかりネタに使わせていただきます。
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