Mr.コンティのRising JAPAN

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日韓戦観戦3連敗  後半 得点の気配ないまま…

2010-05-30 | 夏季五輪
ハーフタイム中息子と歓談を楽しむ。後半の展望もさることながら彼の楽しみは久々に安貞桓のプレーが見られるかと云う事。そう想う人は日本サポーターの人達でも少なくは無かったと思う。彼がスクリーンで紹介されると大きな拍手が沸いた。
2002年大会の時は何故か息子がずいぶんと安貞桓を気に入りワールドカップが終わってから夏の間韓国の知り合いに貰った子供用の Be the Reds のシャツをずっと着ていた。そして同年清水エスパルスに移籍して来て J-League デビュー戦となった浦和戦もここさいたまスタジアム2002 にて家族観戦した思い出がある。
“エクアドル戦を通じてFWであと使われていないのが朴主水と安貞桓だけなので投入されるかもしれないなぁ。それか彼の最後の花道として日本戦に出場させるかもしれないぞ。” “そんなことするの?” 
“許丁茂監督ならどっちも考えられるなぁ。” “どっちでも良いから見たいなぁ。”
それから後半に入っても俊輔を使い続けるか?その場合誰を入れるか等を話した。
“良い交替選手がいるかな?”“憲剛がいるよ。” なかなか鋭い突っ込みだ…

しかし後半に入っても日本の交替は無かった。 そして韓国はFW廉基勲に替えて安貞桓ではなくエースストライカーの朴主水、李根鍋を下げてかつてヴィッセル神戸でプレーした金南一を入れた。 金南一も2002年大会のメンバー。しかし最後の2試合、ドイツ戦とトルコ戦は起用されなかった。 これで朴主水の1トップとなり183cm のボランチ金正友が2列目左に入り朴智星が真ん中に。そして李青竜が右に入り金南一がボランチの位置に入った。
韓国は立ち上がりから日本のプレスをかわす様にミドル、ロングパスを多用してくる。中々日本選手がボールに触れない。
そして時折車ドゥリがドリブルで中に切れ込んでくる。 48分35秒には李青竜から奇誠庸にスルーパスが入るが中澤がマークに入りシュートは撃たせない。奇誠庸は倒れるがここはノーホイッスルだった。
49分には長友た相対する李栄杓に何度も粘ってボールを奪うがフォローが無い。そして次第に本田がきついマークに前を向いてプレー出来なくなって来た。 55分には朴主水から李青竜にスルーパスが入りあわやフリーになるがここは阿部がマークにはいりシュートを撃たせない。56分には今度は大久保が中央から上がった俊輔のパスを入れる。 郭泰輝をかわしてシュート体勢に入るが後ろから戻った金南一がマークに入りシュートが撃てない。ここでシュートに持ち込めないのがこの日の俊輔の調子の悪さを物語っている様だった。
60分後方からのロビングが大きく弾んだのを利用して李秀正をかわして岡崎がシュートに入るがその前に郭泰輝がブロック。 62分には本田が李栄杓、金南一の前から強引なミドルを撃つ。しかしこれらのシュートも相手を崩したものでは無かった。
63分ピッチサイドに森本が登場する。“誰と替るのかなぁ…”“俊輔だ。” お前目が良いなぁ…
とうとうと云うよりもやっと俊輔交替か。今日のパフォーマンスを見ると調子が悪いと言うよりも故障個所がちょっと深刻なのかもしれない。大会の事を考えたら大事を取ってもっと早く下げても良かったかもしれない。
これで森本が1トップに入り2列目が右から大久保、本田、岡崎が並んだ。 
こうなると今度はいつ遠藤を下げるかだ。後半に入ってもボールを受けても後ろに下げるシーンが目立つ遠藤もコンディションは今一の様だ。 
65分の韓国ベンチは車ドゥリを下げて呉範錫を投入する。 後半の車ドゥリはサイドライン一杯に開いていたので守備と云うよりも攻撃の起点となる動きが良く見られた。 ワールドカップではスタメンで起用されるだろうか?
69分中澤のクリアーヘッドを拾った朴智星がそのままドリブルでゴール前に放り込み朴主水、李正友が飛び込むがここは阿部がクリアーそしてこぼれ球を奇誠庸が狙うが最後は今野がマークに入りシュートを許さない。危ないシーンだった。
“韓国の方が点が入りそうだなぁ….” 息子が呟くがこう思った日本サポーターはたくさんいただろう。
しかし相手陣内で展開する時間が長くなって来たのでチャンスは出てくると期待した。 
69分本田が下がって中村憲剛が投入され2列目の真ん中に入る。 75分、左サイド大久保がゴール前中央の岡崎、森本にめがけて放り込むが惜しくもシュートに至らない。今度はボールの弾みが韓国側に味方した。CBの李正秀、郭泰輝は横の揺さぶりと縦のスピードにやや難がある。(京都サポーターなら知っている。)ここを森本の動きで攪乱してほしいと思った。そしてそろそろスタメン出場している選手は疲労が出てくる時間帯だ。
75分韓国は奇誠庸そして韓国サポーター達の大歓声を浴びて朴智星がベンチに下がり、大分トリニータの金甫そして李昇烈を投入され朴主水のワントップの後ろに右から金正友、李昇烈、金甫を並べる。
その直後、長友のスローインを受けた森本が素早い反転からライナーのシュートを放ちGK鄭成竜 の正面を突きファンブルするが詰めた岡崎は僅かに届かなかった。後半初めて我々が沸いたシーンだった。
森本はその直後の77分にもドリブルで上がりDFをひきつけ前の岡崎にボールを送ったがここはタイミングが合わなかった。そしてそれを拾った郭泰輝が呉範錫に繋ぎ一旦は今野にカットされるがまた前線の繋がれ金甫から李昇烈にスルーが入りシュートに持ち込まれそうになるがここは阿部がクリアー。そして長谷部が更に前にクリアーするがそれを金南一に拾われ楢崎の位置を見て浮かしたシュートを撃たれるがここは楢崎が右手1本で外に弾き出すファインセーブで追加点を凌いだ。 
交替選手にアッサリをチャンスを創られるとはやはり日本DF陣も疲労が出てたのだろう。
そして78分、遠藤が下がり駒野が投入される。 これで阿部が得意のボランチの位置に入り、今野が中澤とCBを組み駒野が左SBに入った。 84分、大久保が呉範錫に受けたチャージで倒されホイッスルが鳴る。倒れた大久保は一旦立ち上がるがすぐに倒れて担架で運び出される。東アジア選手権の韓国戦でも膝を故障しワールドカップメンバー入りが危ぶまれた事を思い出す。
86分韓国は左から李青竜、李容烈、朴主水と繋ぎ朴主水のスルーパスを受けた李容烈がシュートを放つが楢崎の正面。残り5分を切って前半同様韓国は前線からプレスを掛けて来た。そしてFW選手達はメンバー入りを賭けて必死にアピールをする。
そして日本は86分33秒怪我で下がった大久保に替って矢野が投入された。 ビブスを着た何人かの控えの韓国選手達もまだ身体を動かしていたけどもう安貞桓の投入は無いやろなぁ…と息子と話した。
リードされている日本はもう森本の1トップでは無く岡崎も矢野も上がって3トップで同点ゴールを狙ってほしかったが、矢野がサイドにしかも後方に下がって来る。最前線で張っていてくれよと思った88分長友から右サイドに流れた憲剛がボールを受け金正友と李正秀をひきつけ中の森本に送り憲剛はそのままパスアンドゴーで前に出ると森本からボールが戻ってくる。 憲剛が中に入れ岡崎、長谷部、阿部がなだれ込むが岡崎が郭泰輝に明らかに倒されたがホイッスルは吹かれず皆一斉に立ち上がる。 
最後に見せた良い連動だったんだけどなぁ…
89分50秒、今度は長谷部が入れたアーリークロスに中澤が飛び込むがここも跳ね返される。そしてそのまま繋がれカウンターに転じられた韓国の攻撃は李青竜から朴主水にスルーパスが通り楢崎と1対1になる。朴主水はボールを出してから転倒した様に見えたが、朴主水が転倒するとアトウェル主審はイエローカードを片手に楢崎に歩み寄る。 韓国選手達が抱き合って喜びそして韓国サポーター席が大歓声を上げている。あぁPKかぁぁぁぁぁぁ… あれをファールに取るんやったら岡崎が突き飛ばされたのもファールにとれよぉぉ…と口に出すがもちろん判定は変わらない。だけどカウンターのスピードも見せつけられた気もした。  周囲の観客もみんな立ち上がってブーイングを飛ばす。 これで日韓戦観戦3連敗か……



もしこの試合に勝てればカメルーン戦はかなり自信が持てると思っていたけど、ちょっとこれでは….. ワールドカップでは韓国と同等かそれ以上のチームが相手。当然先制点を許す展開は充分見込まれる。でも今日の試合を見るとゴールシーンが見られる気が更にしなくなって来た。 それにしても朴智星はアジアレベルを越えている。彼がボールを持つと周囲の人達からも歓声が上がるくらい別格のパフォーマンスを披露した。さすが元京都サンガだ。 (関係無いか?) そして日韓の差は1992年のダイナスティカップで劇的に日本が縮めた日韓の差は18年ぶりの大きさになっているだろう。勿論今は韓国が上だ。

そして安貞桓は5月30日のベラルーシ戦では起用されるのだろうか......

 



ワールドカップ後この差をどうやって縮めるのだろう?でも今はただワールドカップを楽しもうと思う。 息子よ次は England 戦だぞ。


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