Mr.コンティのRising JAPAN

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最終予選に臨む Socceroos ウズベキスタン戦に向けて....

2008-09-22 | 夏季五輪

9月10日ウズベキスタンの首都タシュケントに遠征しワールドカップ最終予選に臨んだオーストラリア代表 Socceroos はアウェーで難敵のウズベキスタンを何とか 1-0 で降し白星発進を収めた。ワールドカップ予選もいよいよ最終予選、アジアでの最後の厳しい戦いを迎えるにあたりかなり不安もあったと思うがそれはどこの国も同じ。
8月初旬からの地元紙の報道をこの最終予選のデビュー戦まで追ってみた。

8月8日 Scot Chipperfield 召集
8月19日 QPR のホームグラウンド Loftus Road Stadium での南アフリカ戦に向けて Pim Verbeek 監督が招集した18人の中には Harry Kewell, Lukas Neil らと並んで FC Basel でプレーする Scott Chipperfield の名前が入っていた。Tim Cahill, Mark Viduka らは怪我の回復振りから召集が見送られたが既に代表引退を決めている Viduka ははたして召集に応じただろうか?? その18名は下記の通り。

Michael Beauchamp (Aalborg BK, Denmark),
Mark Bresciano (US Citta di Palermo, Italy)
Nick Carle (Crystal Palace FC, England)
Scott Chipperfield (FC Basel, Switzerland)
Chris Coyne (Colchester United FC, England)
Jason Culina (PSV Eindhoven, Netherlands)
Brett Emerton (Blackburn Rovers, England)
Vincenzo Grella (Torino FC Spa, Italy)
Brett Holman (AZ Alkaamar, Netherlands)
Josh Kennedy (Karlsruhe SC, Germany)
Harry Kewell (Galatasaray SK, Turkey)
Scott McDonald (Celtic FC, Scotland)
Lucas Neill (West Ham United FC, England)
Michael Petkovic (Sivasspor, Turkey)
Mark Schwarzer (Fulham FC, England)
Mile Sterjovski (Derby County FC, England)
Carl Valeri (US Grosseto FC, Italy)
Luke Wilkshire (FC Twente, Holland).

Celtic で中村と同僚の McDonald そして長身の Josh Kennedy らが呼ばれたがドイツワールドカップ組が13名入っていた。そのワールドカップイヤーだった2006年の Socceroos のBest Player はViduka でも Kewell でも Cahill でもなく左サイドバックを担った Chipperfiled との評価だ。その後しばらく怪我などで代表でのプレーが見られなかったが8月19日の南アフリカ戦は2007年11月の Nigeria 戦以来14カ月振りのスタメンが期待された。8月6日のUEFA Champions League の 1FK Goteborg 戦はスタメン出場を果たし70分にゴールを決めチームの3回戦進出に貢献するなどかつてのパフォーマンスを取り戻しつつあった。
また Nicky Carle, Mile Sterjovski も招集された。Carle は2006-07 まで A-League の Newcastle Jets でプレーし2007年の Asian Cup の日本戦に途中出場をしたので私的には親しみのある選手。今回のワールドカップ予選では6月のイラク戦とカタール戦にベンチ入りを果たしたがまだ出場には至っていない。Carl の起用に目処が立てば Verbeek 監督は4-2-3-1 のシステム起用の選択肢が増える。 Sterjovski も未だワールドカップ予選には招集されていないが怪我からの回復が今回の召集に繋がった。
今は England の Derby County でプレーするがかつては Chipperfield と共に Basel でプレーそして中田浩二も一緒だった。

  

8月13日 Olyroos グループリーグで敗退
今回の五輪はアジアで開催されたにも関わらずアジア勢はグループリーグで全滅であった。アジア地区を勝ち抜いたオーストラリア五輪チーム、 Olyroos は1分1敗で迎えた最終戦、勝利をすれば準々決勝進出となるコートジボアールとの試合に臨んだが81分 Salomm Kalou の1発に沈んだ。前のアルゼンチン戦で Over Age のMelbourne Victory のストライカー Archie Thompson が怪我の為 Central Coast Mariners でプレーするバックアップ選手の Matt Simon をベンチに入れた(そんな事出来たんかいな??) 19分には David Carney のシュートが GK Vincent Angban を破るがカバーに入った DF のViera Diarrassouba がクリアー。53分にはAdelaide United の Kristian Sarkies が放ったFKはGK Angban に弾かれた。何とか勝利をと 73分には Matt Simon が Trent McClenahan に替って投入されるが先制したのはコートジボアール。81分,  Gervinho のセンタリングに走り込んだ Chelsea でプレーする Salmon Kaluo のシュートが右上隅に決まった。アーノルド監督は86分に Nikolai Topor Stanley ( Perth Glory ) James Troisi ( Newcastle United – Genclerbirligi ) を投入するもスコアーは変わらず前回に続いてのベスト8進出はならなかった。
指揮を執った Arnold 監督は Asian Cup に続いて結果を残せず、Bruce Djite をメンバーから外す等物議を醸し出した選手選考など、今後非難が集中することは避けられない........。それにしても本当にアジア勢には厳しい五輪となった……..

  

8月16日 Premiership には14人の Aussie Player が…..
開幕間近の Premiership , Viduka ( Newcastle ) Cahill ( Everton ) はベンチ、またはベンチ外。 Schwarzer ( Fulham ) Lukas Neil ( West Ham United ) Bretto Emerton ( Blackburn Rovers ) はスタメン出場となりそう,との行がオーストラリア紙に。
Tim Cahill は足の中指の怪我が思わしくない。プレシーズンのアメリカ遠征のメンバーには入っていたがゲームには出場せず、それでも“昨シーズンは28試合に出場し10ゴールを決め他。今シーズンも同じく程度の試合に出場できる都思う。全てを Positive にとらえている。”とのコメントを残した。

 
Newcastle の Kevin Keegan 監督は昨シーズン21試合出場を果たした Mark Viduka の開幕戦出場は見送らざるを得ないと…… その前に自分のクビが……70年代はマイティマウスの名の下不振にあえぐ England 代表を引っ張った英雄なのだけどなぁ…….
その一方で Socceroos の守護神 Mark Schwarzer は 11シーズンを過ごした Middleborough から移った新天地Fulham でも元気だ。また West Ham の Lukas Neil はシーズン前 Manchester City, Galatasaray Istanbul への移籍の噂があったが “ I’m West Ham Player “ と宣言しサポーター達を喜ばせた。 Fulham は Socceroos の Vince Grella ( Torino ) , Mark Bresciano ( Palermo ) の獲得に動いたが特に Grella獲得 にはAS$800万 ( 約8億円 ) を準備したらしい。そして Blackburn Rovers は Bresciano にも触手を伸ばしていた。 
ワールドカップ最終予選を控えて代表の主力が多くいる Premiership の様相が Aussie サッカーファンには気になるところだろう。 ただ Kewell が Premiership から去った事は寂しいらしい。

Australian players at Premier League clubs
ASTON VILLA  :Chris Herd (midfield), Shane Lowry (defender)
BOLTON : Aaron Mooy (midfield)
BLACKBURN ROVERS : Brett Emerton (midfield), Rostyn Griffiths (midfield) EVERTON : Tim Cahill (midfield)
FULHAM : Mark Schwarzer (goalkeeper), Adrian Leijer (defender)
HULL CITY : Richard Garcia (striker)
LIVERPOOL : Dean Bouzanis (goalkeeper)
MIDDLESBROUGH : Brad Jones (goalkeeper), Rhys Williams (defender) NEWCASTLE UNITED : Mark Viduka (striker)
WEST HAM UNITED : Lucas Neill (defender)

言葉の問題もあり今 Premiership そして Championship は豪州の青田買いが進んでいるとか。ここに日本人選手は........中高生諸君、英語をもっと勉強しよう…..

8月18日 南アフリカ戦を前に…..
Pim Verbeek 監督は Kewell の起用を見送り、8月17日スイスリーグの FC Zurich 戦でゴールを決めてチームの勝利 ( 4-1 ) に貢献した Chipperfield ( まだ Verbeek 体制に入って起用されていない ) の先発出場を示唆した。そして Beachamp, Emreton の温存も。 Emerton は所属先の Blackburn Rovers での出場出来ず Beachamp は新天地の Aalborg ( デンマーク )での Odensen 戦の18分にレッドカードを受け、Kewell はトルコカップの初戦 Kayserspor 戦に途中出場ながらもデビューゴールを飾っていた。3人の”常連選手”が外される替りに5人の“新戦力”を追加招集。 五輪を終えたばかりの David Carney ( Shefield United ) Mark Milligan ( Sydney FC – FC Port ?? ) Matthew Spiranovic ( 1.FC Nurunberg ) そして五輪メンバーから何故か外されたBruce Djite ( Adelaide United – Genclerbirligi ) そして Perth 生まれの Richard Garcia ( Hull City ) 達だ。Djite は新所属先の Genclerbirligi ではプレシーズンマッチでゴールを量産し、 Garcia は Hull City の Premiership 昇格の立役者だ。それぞれの所属先での活躍が抜擢の理由だ。 “ Kewell の起用見送りに就いては所属先の Galatasalay でもっとfit して貰う為で同様の事は Beachamp, Emerton にも言える。北京五輪の結果は残念だったが Carney, Milligan そしてSpirnovic のパフォーマンスはよかったので招集した。特に Milligan, Spiranovich のDF能力は高かった。 Spiranovich には早く所属先の Nurnberg でレギュラーを取ってほしい”とコメントした。そして“今回は A-League の選手達は招集しなかった。A-League は開幕を控えているのでまず League 戦に集中してもらいたいので…..” しかしこれだけのメンバーが揃えば例え Kewell 達がいなくても A-League 勢は何人が必要とされるだろう……..

  

8月19日 オーストラリア2-2 南アフリカ at Loftus Road Stadium
これがラグビーなら世界屈指の Golden Card だ。 この試合はどうだったのだろうか…… この日のオーストラリアはGK が Mark Schwarzer, DF ラインが左から Chipperfield, CBが Likas Neil と Chris Coyne, 右サイドバックが Luke Wilkshier。ボランチというよりもDifensive Half がJason Culina と Vincenzo Grella, 中盤の右に Mile Sterjovski 左に Mark Bresciano。2トップは長身の Josh Kennedy と Celtic で中村と同僚のScott McDonald 。2006年ワールドカップ組が9人もいる。右から Wilksher, 左から Breschiano がKennedy をめがけて上げたクロスの後のこぼれた所を McDonald, Sterjovski がうまく詰める攻撃パターンか??しかし先制したのは南アフリカ。21分に Benni McCarthey のヒールパスを受けた Siyabonga Nkosi が Schwarzer の守るゴールにたたき込んだ。 McCarthey はシドニー五輪では日本と対戦した選手の一人。

  

しかし Socceroos は4分後 Vince Grella のロビングに走り込んだ Sterjovski がボレーで合わせて同点。38分には Breschiano のFKを Kennedy が高い打点からヘッドで叩き込み逆転。この連続得点を見ると Verbeek 監督の起用が当たっている感じがする。

  

後半に入り、 Neil, Chipperfield そして McDonald を下げて Mark Milligan, David Carney そしてBretto Holman を投入。Milligan は CB, David Carney は左サイドバック、そして Holman はFWに入った。しかし58分に Teko Modise に Schwarzer のネアーサイドを破られて同点ゴールを喫する。

  

オーストラリアベンチは62分にGrella , Sterovski を下げて Carl Valeri, Richard Garcia を投入。73分には Kennedy に替えて Bruce Djite を投入するが追加点は奪えずドローで試合を終えた。 Garcia は史上519人目の Socceroos であった。 Verrbeek 監督は選手達の仕上がり具合に満足をしていたらしい。それにしても久々に召集された Sterjovski, Chipperfield が結果を出すあたりはさすがだ。

しかしやっぱり頼るのは 2006年ワールドカップ組なのかなぁ………          続く

 



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