Mr.コンティのRising JAPAN

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Harry Kewell Interview Talking Turkey トルコを語る

2009-01-21 | 夏季五輪

Craig Foster オーストラリアは現在世界ランク28位にいますがこれは史上最高の順位です。選手としてさらにランクを上げ続ける為にはどう言う事が必要だと思いますか?

Harry Kewell 私は後にも先にもワールドカップだと思う。TOP30 から TOP20, TOP10 に進むのは選手自身をワールドカップのトップレベルでプレーをする為他にならない。 

C.F. 数多くのオーストラリア人選手が将来的には A-League に戻り自分の選手生活を終えたいと言っておりますが、それについてはどう思われますか? 

H.K. 多くの海外に出ている選手達は “私は必ず帰国をする‘と言う。 しかし私はそれがいつになるかは具体的には… 私には考えがあるが… ある時は帰国して自分の選手生活を終えたいと思うときもあり、またある時はそうではないだろうと思い、またある時はそうなるだろうとも思う。自分の考えの中には自分のしたい2つか3つのオプションがある。しかし、どこでそれがおこるのか?いつなされるのかはわからない。 しかし私はここオーストラリアで選手生活を終えたいなぜなら一般のオーストラリアの人々やオーストラリアのサッカーに何かを還元したいからだ。 彼らは私に多くのサポートをしてくれた、私は帰国してただ子供達の為に自分の選んだチーム、また自分を必要とするチームでフットボールを行い自分が引退をする前に何かを与えたい。  
C.F.  いつあなたは引退を考えていますか?どれくらい選手生命を残していますか?
H.K.  私はこの2~3年間怪我でほとんどまともにプレーしていなかった。 だからまだ少し長くプレーをしていいたい。おそらくあと5年~6年くらいは。 

C.F. トルコへ渡る前に長い間 England におられましたが、この2カ国間の国内リーグの違いは何でしょうか?文化やフットボールのスタイルの違いはあるでしょうか?

H.K.  技術的には同じだ。同じフットボールをしている。 あなたが云うように大変素晴らしいチーム ( Galatasaray ) に所属している。ディフェンスだけが異なる。 England では例え攻撃中でもディフェンス陣は自分の任務を知っている。 トルコでは誰もが攻撃に参加したがる。 重要なゲームでは彼らは心を入れ替えて守備にも腐心する。 他の試合では自分の持ち場を離れてしまう。そしてたまにはセンターハーフよりもボールを持って上がってしまう。それは大変なフラストレーションだ。 彼らはみな偉大な選手達でフットボールを知って言る。 大きな違いはない。 

C.F.  Galatasaray ではどんな役割を担っていますか? コーチはあなたに自由を与えていますか?それとも決まった任務はありますか?

H.K.  特に任務はない。 私は再び左から右に動いてプレーしている。 そして若い選手がそこにはいる。  Arda Turan はファンタスティックな選手でかれは右から左に動いてプレーしている。我々はたまにポジションチェンジを行っており、それが相手ディフェンスにとって頭痛となることを期待している。 

C.F.  どんなプレッシャーがありますか?そこでは England 時代と同じ様なものですかそれともそれ以上でしょうか?

H.K.  期待されていることは勝つ事だ。 2位は許されない。 Galatasaray に2位は存在しない。 ファンは2位を受け入れない。球団社長もそして選手達でさえ。 我々が出たすべての試合で勝たねばならない。 すべてのゲームで勝たねばならない。 たまにはいいプレーができないこともある。出た試合常に勝てる訳ではない。 たまには引き分けで良しとせねばならない。 しかし彼らのフットボールに対する熱狂ぶりとそれを愛する文化が引き分けを許さない。 

C.F.  トルコ国内での状況を教えてください。 あなたの家族はまだ England に住んでおられると伺っております。 どうやってこの問題に取り組んでいますか? それはほとんどの時間、家を空けているからでしょうか?ある時は合宿で、ある時は欧州の遠征で。

H.K.  私は家族を England に残してきたことは最善策だと思っている。 私たち家族はそこにいて物事をうまくやっている。例えば最後のアウェーでの UEFA Cup のゲーム為に火曜日(12月3日) にドイツにむかい木曜日まで帰ってこれず、再び金曜日に(トルコリーグの)アウェーゲームに出掛けて月曜の朝まで帰ってこれない。 我々はそんなことをほとんど毎週続けている。 毎週2試合プレーしている。 家族にはトルコで生活するのは難しい。 他の選手達も家族を連れてきておらずここで選手の家族を見るのは稀である。 それに子供達に就いてもこれが最善の生活だ、子供達には学校生活があるし彼らは England のいい学校に通っている。私の妻はよくやってくれている。 

C.F. あなたはここにやって来て素晴らしい仕事をしています、あなたはピッチに戻りゴールを量産し代表チームでもよくやっています。 怪我を負ってから背負っていた重荷を下ろせましたか?

H.K.  私には新たなスタートが必要だった。 Liverpool と同じ様な偉大なクラブ、偉大なファンがベースでそれらすべてが。そこから抜け出して何か他のことを経験する必要があった。 それはゴールデンチケットであり本当にフットボールがただその通りに素晴らしくありサポートは天文学的にファンタスティックでクラブはフットボールに必要な設備をすべて兼ね備えているところに行って何かに挑戦する必要があった。そしてそれは完璧なチャレンジですべてのことを忘れられた。 ここでは私は新聞は読めないが何が書かれているか分からないのでそれはいい事である !    

  

C.F.  あなたは2006年ワールドカップに出場しました、だからそこがどういうところかを知っています。 今我々は2010年大会に出場しようとしています。それは素晴らしいことです。 オーストラリアが2018年のワールドカップ開催国となることについてどう思われますか?

H.K.  私はオリンピックから見て取れると思う。私は多くの人々が直接かかわれたかというとそうではなかったと思う。しまし今日人々は今でもシドニー五輪を最高の五輪の一つと思っている。我々にはスタディアムがあり、設備があり、スペースがあり人々がいる。そしてオーストラリアは多文化の国だ。オーストラリアには多くのサポーター達がやってくる必要はない、すでにそこにいるからだ。 我々はワールドカップの核になるものをもっている。 私にはオーストラリアに開催権利が与えられない理由が見つからない。 しかし多くの政治が開催権争いに介在する。しかし彼らが光明を見つけてその権利をわれわれに与えてくれることを期待している。 我々はワールドカップを完璧にこなす土壌がある。

このインタビューは昨年12月20日にオーストラリアの新聞に掲載されていたものだ。
2006年の ワールドカップ 以降これといった活躍を見せられなかったオーストラリアのエースストライカー Harry Kewell は Liverpool を離れ今シーズンからトルコの Galatasaray Istanbul  に移籍し途中数試合怪我で離脱をするも、往年の輝きを取り戻しつつある。 
UEFA Cup では初戦のギリシアの Olympiacos 戦で決勝ゴールを挙げるなど Benfica 戦以外の3試合に出場しかつての同僚、チェコのFW Milan Baros と共にチームの Round 32 進出に貢献。
トルコリーグでのGalatasaray は12月21日の Besiktas 戦に 4-2 で勝利しこれで4連勝して Winter Break に入った。トルコリーグはSivasspor, Trabzonspor が同勝点で首位に並び、勝点1差で Galatasaray が3位さらに勝点1差で Fenerbache が4位につけている。 リーグ再開初戦となる1月24日のゲームは首位を行く Sivasspor とアウェーでの試合となる。
UEFA Cup の Round 32, アウェーのBordeaux 戦は2月18日だ。

  

Kewell は2006年のワールドカップ、2007年 Asian Cup で日本と対戦しているが私は彼が存在感を示せているとは思えなかった。 ワールドカップは怪我から回復したばかりで、アジアカップの時も怪我で約1年間ブランクがあった事と高温多湿の東南アジアの気候のせいでパフォーマンスはさっぱりだった。
バンココックでのイラク戦は現地で観戦したが本来の動きがさっぱり出来ておらずがっかりさせられた。
しかし今回はコンディションも悪くなく、サッカーのシーズンである冬場の試合なのでこれまでのように日本DF陣はEasy に抑えることは考えにくいかもしれない。
昨年6月、 Brisbane でのイラク戦では試合内容は押されていながら貴重な決勝ゴールを決めてチームに勝利をもたらした。

2000年地元開催のシドニー五輪では Kewell は怪我の為に最後にメンバーから外れた。この時の Olyroos はOver Age に Stan Lazaridis , Joship Skoko そして Mark Viduka が入り、他にも Bretto Emerton, Lukas Neil, Vince Grella, Marco Bresciano そして Jason Culina といった2006年ワールドカップの主力メンバーそして次のワールドカップでも中心となる選手達がメンバー入りしていた。しかしそれでも大会では初戦 Melbourne Cricket Ground で行われたイタリア戦に 0-1 で惜敗し続く Nigeria に 2-3 で破れ1次リーグ落ちが決まると最終戦は格下とみられていた Honduras にも 1-2 で敗れ3連敗で五輪を終えてしまった。
その3年前、あの MCG の悲劇のメンバーには Kewell をはじめ、Brett Emerton Craig Moore, Mark Viduka そして GK の Mark Schwarzer ら今の中心選手がスタメン出場していた。私の尊敬する Johnny Warren がこの時のメンバーを " Young Gun " と名付け以降の躍進に期待を寄せていたのだった。

現在オーストラリア協会、FFA は2018年か2022年にワールドカップ開催を目指している。当初はニュージーランドとの共同開催も視野に入れていたが”異なった連盟”との共催は却下の恐れがあると単独開催に一本化している。
しかし2002年に日本と韓国でワールドカップが開催されているので”アジア連盟”に所属するオーストラリアに開催資格が回って来るか不安らしい。
しかしそういう意味では同時期に今度こそ単独開催を目指している日本の方がさらに不利になるのではないか?それとも2002年に”共同開催”の事実を作り上げた”欧州連盟”がその”補償、補填”の為に日本単独開催を推してくれるだろうか?
次回の単独開催までに自分がまだまだ身体が動いている事を祈るよ......

 

 



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2 コメント

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おひさしぶりです (まゆ)
2009-01-22 13:51:07
トラックバックありがとうございました♪
最近は欧州の情報収集を怠っているので(笑)、
去年リヴァプールの試合を観て7番がKEWELLじゃないのを知ったとき
ものすごく衝撃を受けたんですよ~~~!!
そこで調べたらガラタサライに移籍したという・・・。
そっかぁ、ガラタサライでがんばっているのですね・・・

日本での単独開催、私も祈ってます!
私サッカーを詳しく見始めたのって2003年からなんで、
日韓ワールドカップはあんまり記憶にないんです。
もったいないですよね~~~~(笑)
それに2002年は息子が生まれた年だから
育児におわれてサッカーどころじゃなかったってのもあるし。
だからぜひ単独開催してほしいなぁ~~~!
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ワールドカップ単独開催 (Mr.コンティ)
2009-01-24 00:49:31
まゆ様

こちらこそご無沙汰しております。
私の身体が動くうちに今度こそ単独開催を実現させてほしいものです。
しかし日本戦を観戦したいならかえって日本以外での開催の方が確実かもしれません。ドイツ大会に行った時にそう思いました。
でも2002年のあのワールドカップ期間中の雰囲気は今でも忘れられません。子供達の将来の為にもぜひとも.....
そう思う次第です。
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