Mr.コンティのRising JAPAN

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どうなる今シーズンのサンガ  そして俺の体調… 湘南 3-0 京都 29.04. 2014

2014-05-05 | 京都サンガ J-League
帰りの電車の中でも咳は止まらない。というよりも更に酷くなってきた。
東海道線でしか頻繁には見られない4人掛けの向かい席には私以外は2人の乗客が座っている。
数十分に亘って咳が止まらない私を見る目が徐々に….私が同じ立場なら・・・・。
電車が川崎を過ぎて都内に入って来た。 これ以上はと思い席を立って扉付近に立ち、大きく伸びをした。少し身体が楽になった。
そして試合の事を振り返る余裕が出来た。 

最低だったなぁ~・・・・・・

昨年12月8日。 あの国立の悪夢。2013年 J1 昇格プレーオフから4ヵ月。
遂に連続4シーズン目のJ2を迎えてしまった。 本当に今シーズンこそJ1に抜け出さないとJ2が定住の地となってしまう。
すぐに降格しても良いから今シーズンこそJ1に昇格してくれないとなぁ~。 そう思うのは私だけでなくサンガサポーターの強い願いだ。
チーム得点王だった原一樹。そして何試合も主将を務めた安藤淳を初め昨年のメンバーから結構主力が抜けた。
チョンウヨンに倉本、中村佑哉、秋本倫孝。それにシーズン途中からは久保裕也。安藤はセレッソに移籍しても未だ出番が無いんだから京都に居てくれよ~とおもってしまう。
そうは言っても残ってくれた主力選手もけっこうタレントぞろいだ。 一番大きかったのはGK呉承訓が残ってくれた事だ。スンフンにとってはワールドカップメンバーの入れるかの大事なシーズンなのに….
バヤリッツァ、酒井隆介、福村貴幸、工藤浩平、そして山瀬、横谷、駒井そして宮吉も残ってくれた。ここに移籍組の有田、石櫃そしてかつての日本代表メンバー大黒がどうチーム力を上げてくれるか。 3シーズン続いた大木武体制から今シーズンは監督もブラジル人の Badu 新体制に変わりどういう戦術で勝ち点を重ねてくれるか…. と胸算用していた。

しかし蓋を開ければ勝ち点を伸ばせないもたつき。 開幕戦の北九州戦こそ昨シーズンまでサンガにいた原一樹のゴールで先制されるも3連続ゴールで幸先よく逆転勝ちを収めたが、以降湘南戦を前にまだ連勝が無く、第7節から3試合連続引き分けで第9節を終わって3勝5分1敗。首位湘南とは13も勝ち点差が付いていた。
その湘南は開幕から負けなしの連勝街道。その連勝をストップしてまだ早いけど首位戦線に留まって欲しいと思った。
自宅から平塚までは電車で2時間半近くかかる。だが休日パスを使ったので交通費は1000円近くは安くなった。
そして東京駅から東海道線までの1時間半近い時間を車中遠足気分でスーパーのとんかつ弁当で縁起を担いだ。
隣のご婦人たちは缶チューハイで盛り上がっていたけど。
窓の外は曇り空。天気が持てばいいんだけどなぁ~と案じた。

競技場に到着した時は小雨模様。 BMW平塚競技場は陸上競技の試合で来た事がある。(大昔だけど。)
サンガの試合を見に来たのはJ1最後のシーズンとなった 2010年以来4年振りだ。
だけどやっぱり見にくいなぁ~。 これで入場券が3000円かぁ~。 実はこの日の天候が心配で前売り券を買うのを見送ってしまった。そして試合当日、大雨になりそうにはないと判断し当日券を購入したのだ…..

サンガのスタメンは前節MFでスタメンだった山瀬に替わって60分から投入された横谷がそのままスタメン入りした以外は同じメンバー。 湘南は前節、3-1で勝利した横浜FC戦のスタメンから2列目左に岡田に替わって武富を、中盤右を亀川に替えて藤田をスタメン起用した。共に前節交代出場した選手がそのままスタメンに名を連ねた。岡田は前節の横浜FC戦ではゴールも決めていたんだけどなぁ~。




昨シーズンはJ1で戦った湘南だけどFWウェリントン、武富、大槻、MF菊池大介ボランチ永木そして3バックの中で遠藤と三竿の二人が昨シーズンJ1の厳しさを経験したメンバー。
第7節から千葉 ( 6-0 ) 大分 ( 4-0 ) そして横浜 ( 3-1 ) と“強豪”を連破。J1で戦う事は違うんだなぁ~と思わされた。
それが京都にどう通じるか…とも考えていたんだけどなぁ~。

雨脚がやや強くなる中、試合はサンガのキックオフで始まったが早々にホームの湘南がこちら側のサンガゴールに攻めこんでくる。4分35秒には武富がドリブルシュートに持ち込むがこれは外れてくれた。 
11分今度はバヤリッツァが相手選手を倒してPAのすぐ外側の左サイドと言う嫌な位置でFKを与える。
サインプレーから最後は藤田が直接狙うがポストの右に僅かに外れていく。 ちょっと危ないシュートだった。
サンガも立ち上がりは両サイド、左の比嘉、右の石櫃が高い位置を保つが前線へのパスがカットされて相手DFを慌てさせるシーンが作れない。 湘南の前への推進力とは差があるなぁ~と思った。
23分駒井の相手選手へのチャージがファールに取られてまた先程と同じ様な危ない位置のFKを与える。
その真後ろで我々サポーターが陣取っているのだけど、今度は丸山が直接狙い、その弾道は壁の左を巻いて左ポストをかすめる様に直接サンガゴールネットに突き刺さり先制点を奪われてしまった。




見事な弾道であったけど、FKを与えたのも湘南の早い前線への推進力をファールで止めざるを得なかったのが原因だった。
前節は引き分けだったけど完封されたのを考えればこの試合では先制点が欲しかったんだけどなぁ~。 
先制を許してもサンガの劣勢は変わらない。 失点直後にはウェリントンのスルーパスから大槻が正面からシュートを放つがここはスンフンが脚でストップ。  29分には工藤のタックルがファールそしてイエローと取られ与えたFKからウェリントンがヘッドを放つがここもスンフンが逆を取られながらも何とかキャッチ。 31分には左SB三竿に突破を許し、クロスを入れられるが戻ったバヤリッツァがカット。
相手PA近くにまで寄れずに劣勢が続くサンガは32分有田、33分横谷が連続してミドルを放つ。何とかこれをきっかけにリズムを掴んでくれと思うも36分には湘南がカウンター攻撃に移り縦パス1本が武富に通りサンガゴールに迫るがシュート態勢に入ったところを必死に戻った比嘉がタックルでストップ。42分にはまたも左サイドを突破し最後は三竿がシュートを放つ。
左SBの三竿は昨シーズン大卒で入団したけどリーグ戦での出場機会は無かったらしい。しかしこの試合では何度も攻め上がって来ていた。
湘南は攻守に亘り常に選手が一人余っている様に見えるほど運動量とポジショニングの良さを見せるのでサンガのDF、MF 陣は後手に回る。
何とかCBのバヤリッツァとGKスンフンで止めていたという感じが続いた。
サンガは大黒の裏への飛び出しだけが頼りだったがそこに寄せる選手が遅かったり、寄せてきた選手にはしっかりマークが付いておりシュートに持ち込めない。 



このまま前半は 1-0 で思った47分、我々に悪夢が襲う。 サイドチェンジから左サイドに渡り三竿が菊池との縦パスの交換からサイドを抜け出し入れたライナーのクロスに武富が走り込み合わせたヘッドがスンフンと左ポストの間の狭い隙間を破り追加点を決められてしまった。 酒井のマークが少し甘かったかなぁ・・・・
痛い時間の追加点だった。 これでサンガサポーター席は静まり返ってしまった。 そして私の咳もこのころから酷くなってきた… そして雨脚が強くなってきた・・・・



約1週間前に軽い風邪を引いてしまった。 熱は無かったけど咳が止まらない。昨年も同様の症状だったけど熱は上がったけど咳はすぐに止まったんだけどなぁ~。 声を出すたびに咳き込んでしまうので後半からは声を出せなかった。
こんな症状もサンガが後半巻き返してくれればそれで治るんだけどなぁ・・・・・と期待したんだけど。

サンガベンチはFW有田を下げて大黒と組む2トップの相方は三平となった。 宮吉はどうしたんだろう・・・・・
湘南のキックオフで始まった後半。 1分もしないうちにサンガゴール前に運ばれCKを献上する。 そのCKからあっさりと3点目を決められた。 ウェリントンが酒井、バヤリッツァのCBの前に入り込みうまく二人を抑えその前に走り込んだ遠藤にフリーでネアーサイドに叩きこまれてしまった。 目の前で見事な遠藤のヘッド見たベルマーレサポーター達からは大歓声が上がる。



あぁ~、J2の日程が発表された時から楽しみにしていたこの試合が・・・・2時間以上かけて見に来た試合が・・・・
雨の中ここまで咳き込みながら見てきた試合が・・・・・
この時点でサンガのこの試合の勝利はまず考えられなくなった。 

この失点で奮起したのかサンガは連続してシュートを放つ。49分40秒には駒井がミドルを放つがポストの右に外れ、その直後も三平からボールを受けた大黒がシュートに持ち込むがこれも外れて行く。
早い時間に1点を還してほしいとおもうのだけど・・・・・
63分湘南ベンチが動く。藤田に替わって宇佐美宏和が投入される。昨シーズンはJ1で9試合出場した経歴がある選手だ。
そしてほぼ同時にサンガもボランチのジャイロを下げて中山博貴が投入された。 これで中盤からの攻勢が厚くなりサンガが攻め込んでくるシーンが増えた。しかし湘南ゴールネットが本当に遠い。 65分11秒カウンターから大黒から受けた三平が放ったシュートはクロスバーを越え、72分50秒、今度は大黒がPA内に侵入して来るがシュートを撃てない。 76分には比嘉が左サイドを上がり中に入れた所を大黒がシュートに持ち込むもポストの右に外れ、78分には再び比嘉が入れたクロスに大黒がヘッドを放つがGK秋元がセーブ。 秋元を慌てさせたのはこのシーンだけだったのではないかな・・・・



一方3点差をつけている湘南ベンチは余裕だ。 72分には武富を下げて梶川諒大を78分にはウェリントンを下げて中村祐也を入れて徐々に守備を固める。中村は昨シーズンアキレス腱の断裂でシーズンを棒に振ったらしい。
向こう正面の湘南サポーター席からの歓声が良く聞こえる。
せめて1ゴールでも・・・・と思う気持ちもむなしくタイムアップのホイッスルが鳴った。
完封したGK秋元のガッツポーズが印象的だった・・・・・・



試合が終わりサンガの選手達が挨拶にやって来た。サポーター達からは怒号が飛び交う。こういう試合結果では・・・・・
Badu 監督には更なる不満の声が。 監督は暫くサポーター席を見つめていたけど球団職員に促されてベンチに戻って行った。こんな時でも前は“京都サンガ!”の歓声が沸いたのだけどこの試合だけは・・・・・・





咳は全く止まる気配無く、足早にバス乗り場に急いだ。そして列車に乗り込んだ。
4人席に最初に座り込み、3人の若者が座って来た。みなベルマーレグッズを持っている。
“あらら、完全アウェーになってしまったね。”と声を掛けるとうち一人はジェフのサポーターだったけど今住んでいるところが遠いのでこの日は平塚に観戦に来たとのことであった。
色々なJリーグの話に花が咲いた。 日本リーグ時代の話をしたら真剣に耳を傾けてくれた。俺も歳なんだなぁ~。
彼らと話しているときは咳はそれほどでなかった。彼らは戸塚でみな降車した。丁寧にあいさつをして。
そしてまた私の咳は止まらなくなった・・・・・・・

今も咳はまだ止まらない。あの医者で貰った咳止めはさっぱり効かない。本当はもっと深刻な病なのだろうか?

次節も湘南は水戸を相手に 1-0 で勝利を収めて連勝を11に伸ばした。
サンガは最下位の讃岐を 4-1 で破りやっと西京極で今シーズン初勝利を挙げた。終了間際に失点したことは頂けないけど。
次節横浜FC戦は今季初めての連勝を掛けて臨む。だけどそんなことよりも湘南、磐田と対等以上に戦えるチームにならないと・・・これだけは言える。今のサンガはJ1でプレーするに値しない。もし上がれても相手にされずに陥落する。

そして俺の咳も早く何とかしないとなぁ・・・・・



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