Mr.コンティのRising JAPAN

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この試合が・・・・ 試合後で知ったよ 浦和 0-1 鳥栖 10.March 2014

2014-03-11 | 京都サンガ J-League
ようやく席に着いた時はキックオフ後だった。
この日は鳥栖サポーターの陣取るアウェー側で観戦した。さすがさいたまスタジアム。
良く見える。天気も良くて快適だ。 
すると左サイド、濱田から森崎への縦パスが弱く、森崎に届く前に安田がかっさらい、金民友に送ると金はヒールで安田に戻す。そのまま安田はサイドを突破し入れたクロスにファーサイドの豊田が高い打点から放ったヘッドがレッズゴールネットに突き刺さった。
ワールドカップメンバー入りを目指す豊田陽平の素晴らしい一発のヘッドだった。 
周囲の鳥栖サポーター達は一斉に立ち上がる。 そして Vamos Vamos ! 陽平!豊田陽平!!のチャントを始めた。








目の前で豪快なヘッドを決められたレッズサポーターにはこのゴール、どう映ったのだろう?
だけどマークに付いた永田が完全に振り切られていた。豊田で無くてもこれだけうまくマークを外してヘッドを放てばプロの選手だったら外す選手は皆無に等しかっただろう。 確かに安田のクロスも素晴らしかったけど。

この試合と言うよりもどうしても豊田陽平を見たかった。 北京五輪であれだけのパフォーマンスを見せながらチームメイトの代表での活躍ぶりを見せ付けられた豊田が最後のどれだけ意地を見せるか?それを見たかった。
昨夏、韓国で行われた東アジア選手権では柿谷に注目を奪われ、そのご大迫が台頭した豊田にとってJ-League で結果を残すことしかチャンスを見いだせないはずだった。しかしそれは正当なチャンスのはずだ。ザッケローニ代表監督がJ-League を平等に評価していれば。
鳥栖に今シーズンから加入した安田理大も北京五輪メンバーだ。先制ゴールは北京五輪メンバーで演出されたという事か。

先制ゴールを許したレッズはこの日、槙野、永田そして濱田の3バック。2列目左は平川でなくて森脇だった。怪我で離脱のリシャルデスがいない事もあり興梠がワントップで原口、梅がトップ下に入り宇賀神が2列目右。ボランチには阿部と柏木で鈴木啓太はベンチスタート。ホーム開幕戦を白星で飾りたいところであったが最も警戒すべき相手にまさに得意な形で失点を許してしまった。

同点ゴールを狙うレッズは森脇が結構起点になっていた。相対する安田が素晴らしい突破を試みるがそれをケアーしながらの起点であったのでこの日のスタメン起用には応えられたと思う。
ただ興梠に入ったあとの2列目の飛び出しやポジショニングがやや遅い気がした。 12分24秒はようやく原口が藤田がマークに入る前にシュートに持ち込むがここはGK林がナイスセーブで防ぐ。14分27秒には槙野が上がってきてミドルを放つ。
やはり槙野が上がらないとだめか? 24分、森脇が上げたクロスに梅がヘッドで合わせるが惜しくもポストの左に外れる。
25分原口がまたもドリブルシュートを放つが枠を外れる。でも見ていて原口の様なドリブルシュートは見ていて気持ちがいい。サッカー未経験者にとってはこういうシュートを見たい。
27分にはまたも森脇が上がり入れたクロスに原口が菊池と競りながら飛び込むがヒットしなかった。
先制ゴールを演出した安田は何度も素晴らしい上がりを見せていたいけど、レッズはその裏を狙っている様に見えた。元韓国代表の金民友ともう少し縦パスの交換に絡めばいいんだけどなぁ・・・・


32分には安田の上がった裏に森脇がロングフィードを出す。梅がそこにフリーで受けるはずがCB呂成海が手ではたき落としイエローカードを受ける。まぁ抜けていればそのままフリーで梅がシュートに持ち込んでいたかもしれないが。
35分には森脇がまたもクロスを入れるがここは菊池が興梠と激突しながらストップ。
攻めあぐむレッズは38分20秒前線に上がった柏木がスルーパスを出すが攻撃参加した槙野に惜しくも届かない。40分33秒には柏木から左サイドを上がった槙野に渡りクロスが入るがGK林が出て来てパンチで弾き出す。
前半終了間際の43分33秒には阿部が柏木に替わって上がるがここでも鳥栖DF陣に守りきられ前半が終わった。
鳥栖は先制後は殆ど守勢に回っていたのではないかな?それにしてもタフに守り切っていた。
だがレッズサポーター達は後半はゴールを大いに期待していたしそれに値するレッズの攻撃時間の長さだった。



鳥栖とレッズはある縁がある。 1997年2月、サガン鳥栖の前身となる鳥栖フューチャーズが破産しその受け皿チームとしてサガン鳥栖が発足。1997年シーズンは特別にJFLとナビスコ杯の参加が認められた。 そのナビスコ杯の初戦で浦和レッズと激突。鳥栖は見事に 0-0 で引き分け、専門誌は“サガン鳥栖。ここにあり!”と見出しを付けた。
佐賀県に発足したプロサッカーチームの存続の為に当時は5万人を越える署名が寄せられた。そしてサガン鳥栖が発足したのだけど、ナビスコ杯の初戦、浦和レッズ戦での健闘がなければ、もし大敗しておれば今の鳥栖はなかったのではないかな?と思っている。

レッズのキックオフで始まった後半。 開始早々早坂がドリブルで上がりCKを引き出す。そのCKから藤田がシュートを放つが惜しくも外れる。 どうも試合開始、再開直後はレッズのマークは甘いなぁ。
48分にはレッズがFKを得るがここはGK林がキャッチ。セットプレー時には阿部が上がって来るが豊田がマークに入る。
セットプレー時では豊田がマークに着いたり、攻撃時には阿部、槙野とマッチアップをしたりと迫力があった。 豊田のハイボールに対する守備意識の高さは東アジア選手権でも証明済だ。このあたりは代表入りへのアドヴァンテージにはならないか?
54分40秒、レッズベンチが動く。CB永田を下げてFW李忠誠を投入する。これで李がワントップになり興梠と原口がトップ下の左右に入り、梅が左MFに入り森脇がDFラインに入った。 そして守勢に入ると梅が右SBに入りレッズのDFが4バックになったように見えた。 



58分21秒、原口がフリーでシュートチャンスを迎えるが外してしまい、天を仰ぐ。 69分レッズベンチは2人目の交替選手、関口を投入し梅を下げる。




そして鳥栖も74分には池田を下げて元韓国学生代表の金敏赫を入れ、もう5バック態勢に入り、77分には金民友を下げて岡本を投入し守備の強化を図る。
現状を打開したいレッズは最後の交替選手、鈴木啓太を濱田に替えて投入する。誰をDFラインに入れるのかな・・・阿部かな・・・・
85分にはレッズは波状攻撃を見せ鳥栖ゴール前に迫るが豊田までがゴールライン付近に戻りゴールラインを割らせない。



87分17秒には早坂を下げて高橋を投入する。交替で下がった池田、早坂は攻守と言うよりも守備への切り替えが早かった。それだけ疲弊も早いのだろう。
89分、鳥栖ゴール前にボールが出て李が迫るがその前にGK林がキャッチ。 レッズサポーターの前に何度もレッズ攻撃陣が迫るがゴールラインを割ることは出来なかった。 



そしてタイムアップのホイッスルが鳴り響いた。



その日の夜のニュースでの JAPANESE ONLY の件を知った。この試合、レッズサポーター席で観戦した息子に尋ねてみたけど全く気が付かなかったらしい。 そして息子が言うには“李忠誠のことじゃねぇ?”と言っていた。“忠誠は日本人だぞ。 Asian Cup のオーストラリア戦で決勝ゴールを決めただろ?”と言うと、どうもこの時はまだ李忠誠はレッズサポーター達には受け入れられておらず、この試合も途中で李忠誠が投入の為にピッチサイドに現れると周囲のサポーター達から“あぁ~これでこの試合はもう得点入らないや。”との声が漏れていたらしい。それとも今、レッズは外国人助っ人無でやっている、早く助っ人探せってことかな?と言っていた。
この時はそれほど重大な問題になるとは思っていなかった。
ただ民族問題は世界で席圧しており、根が浅かったらこんな横断幕くらいは問題にならなかったんじゃないか・・・と思う・・・・

今年もJ-Leagueが開幕した。ワールドカップイヤァーの今年はどんなドラマが待っているのだろう。

願わくは来シーズン、愛するサンガがここに登場する事を・・・・・




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