Mr.コンティのRising JAPAN

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"OWEN" Shows why he is head boys

2005-11-22 | EURO Football
英国の一般紙は日曜日が休刊日になるところが多い。例えば Guardian や Daily Mirror 等がそうだ。であるから、日曜日も発行している Times ( on Sunday ) Independent on Sunday 等は売り上げを何倍にも伸ばしただろう。試合は34分に Chealse 所属の Hernan Crespo が至近距離から押し込んで先制。その5分後“ virtuoso performance : 巨匠の演技” を続けていたが Steven Gerrad の俊敏な絶好のクロスからのシュートをポストに当ててしまったRooney が Beckham のヘッドから受けたボールをサイドネットに突き刺し同点。52分には Walter Samuel のヘッドで再び 1-2 と突き放されたが敗色濃厚の86分には Michael Owen が Gerrad からのクロスを、そしてロスタイムには Joe Coles のクロスから3分間に連続してヘッドを決めて劇的な勝利の立役者となった。試合は Friendly match というよりも World Cup 等の公式戦さながらの激しさ。昨季Real Madrid でも出番が無く代表でもいい所が無かった Owen だったが Newcastle に移籍したその成果を代表のユニフォームででも出した。特に相手が Argentina , 1998年のワールドカップで St.Etienne の地で散った相手であったが、その試合では世界に名刺代わりにあの高速ドリブルでのゴールを披露。 Wonder Boy の名をさしめたが同じ Argentina 相手に歴史的な連続ゴールで復活の狼煙をあげた。Times は“今や Center Forward は点を取るだけではなく、またDFは守備に専念するだけでは不十分だ。”と御馴染みの批判的な下りからはじまった。Center Forward という今の Football では死後になりつつある単語を引用する所が Times の存在を守っている。(最近近所のサッカー少年にセンターフォワードと言ってもだれも解らなかった。まぁ3トップの布陣なんてこの20年ご無沙汰だから。), Sven-Göran Eriksson 監督をして“Owen は10分間眠っていられる、89分間でさえ。しかしゴールは生まれた。彼は眠りこけてはいない、静寂を保つだけで、すぐさま起き上がり爆発する。どんな試合でも Owen と Rooney が居れば勝利を手に入れられる。”と賞賛と自信を覗かせる。この試合に敗れれば、そして惨敗であればおそらく彼の姿はワールドカップでは見られなかっただろうが今のもう誰もそんな想像はしないであろう。 だが Eriksson 監督のコメントは的を得ている。この試合Owenの得点シーンを除けば才色を放っていたのは Rooney の方であった。だが Owen は言う“My game is not Wayne Rooney’s game,” “私の特徴はチャンスを見出したり、今ボールが何処にあるかを見たりそれが何処に出るかを見極めたチャンスを嗅ぎ付け、それを得点する事だ。他の選手は異なった特徴を持っていて、誰も私の様な特技を持っていない。“ 日本でこんなコメントをすれば無知なマスコミの格好の餌食になるだろう。だが Owenはこの試合で代表出場79試合目の通算35得点目。まだ25歳、Sir Bobby Charlton’sの持つ、 Garry Lineker が届かなかった代表通算記録49得点を遅かれ早かれ破るだろうとの事。だが Charlton の時代は今の様に代表試合が多かった訳でもないので簡単に比較する事は出来ないだろう。The Independent は“Wayney proved a man of the world : Wayney ( Rooney ) が man of the World を証明”との見出し。おそらくこの日ワールドカップ予選を含めて世界各地で行われた代表Aマッチのなかで最もレベルの高い Performance であったとの事であろう。だが Times はまだ Rooney は Owen の域には達していないと。その1つに Rooney のヘディングを挙げている。 Owen 自身、決して ヘディングの才能に恵まれてはいないが彼の左足同様に2002年当時 Liverpool の監督であったGérard Houllier の Lesson から 2002年 Anfield で行われた Paraguay 戦で結果を出し、それが先の Argentina 戦の連続ヘッドの成果に繋がっているとの事だ。あの Maradona もゴール前で大男に囲まれての中のヘッドもなかなかであった。 一方の 戦術とDF陣。まず Eriksson 監督は前線とDFをコンパクトに保つ戦術を適用。これはフルバックタイプの Gary Neville と Ashey Cole が不在の為。 Rio Ferdinand の後方で献身的に動くJohn Terry の登場は同じタイプのこの日は起用されなかった Sol Campbell にとっては脅威か? Eriksson 監督が Ferdinantd を使わない実験を試みなかったのは歴代の監督 Terrry Venables, Glen Hoddle が好んだ 3-5-2 system に固持するのか中盤の底として Ferdinand を起用するのか? Tottenham の Ledley King のプレーは Argentina の様な強靭なFW相手でも通用する Joe Cole の代役になることが証明された。 Steven Gerrad は本来 Cole のいる左サイドで起用され今年初めて Wayne Bridge が登場。45分間の与えられたプレーの中で試合前に Eriksson に勧められた Full Back の位置から前線に飛び出すことを忠実に守り、Paul Knochesky と交代した。また Frank Lampard は守備的な位置を保ち続け 攻撃の潜在性の披露と異なりJuan Riquelme の番人を務めた。これはこの試合の Big Surprising の1つでもあった。 一方の Argentina 先日の Manchester United 戦での起用を巡り揉めていた Mourinho 監督と和解したばかりの Hernan Crespo は切れまくっており21歳の Carlos Tedez と共に何度も Attacking Area に侵入を果たした。また Man Mark を好まない Riquelme は相対する Ledley King があまり密着しないので comfortable にプレーできただろう。それと Inter Milan の Javier Zanneti はボールの無いところでも随分と Rooney をチャージしていた。ここに彼の真骨頂があるのか? Diego Simeone の後継者は 1998年のSt.Etienne でEngland 相手にロスタイムで同点ゴールを決めた Zanneti で決まりか?  来年日本代表は Argentina か England と同じグループになる可能性が25% ある。この England vs Argentina の試合をテレビで見る限り1次リーグの突破は容易でない事を再確認させられた。


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1 コメント

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Unknown (Yid Army From North London)
2005-11-23 01:39:49
Beckham, Lampardといった攻撃偏重なMF陣の中で守備専門のLedley Kingの存在は重要だと思います(本来はCBですけどね)。



この位置(中盤真ん中低め)での起用はある程度計算出来るというのは証明できたと思うので、この位置ならば代表での実績という点には乏しいけれど個人的にはMichael Carrickの起用を希望。
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