Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Asian Cup 優勝候補の国から 豪州での分析 解説

2007-06-17 | Asian Cup
昨年3月末頃にオーストラリアに来た時は約2ヶ月後に控えたワールトカップに対して一般の人々はおろか地元マスコミもあまり関心を示しているようには思えなかった。2006年3月には Melbourne で旧大英帝国領の国が集まって競うスポーツの祭典 Commonwealth Game が開催されておりそれが終われば人々の関心はワールトカップに向くだろうとオージーの顧客が語っていた。
そして今回。 Asian Cup を約3週間後に控え、少なくとも地元 Football Fun はワールトカップに続き Asian Cup での Sooceroos の活躍を期待している事は解った。地元の新聞も連日 Asian Cup にまつわる記事が載り、数少ない専門誌でも Sooceroos の近況そして Asian Cup の展望特集を組む様になっている。では日本を始め他のアジアの列強はどの様に報道されているのだろう。

日本は優勝候補2番手
Four Four Two Australia には COMPLETE GUIDE TO THE ASIAN CUP 2007 が別冊付録として添付されている。そこには各国の紹介、分析が載っており、優勝の Odds も載っている。それによると優勝候補最右翼は“当然”オーストラリアで 3.00 倍。続いて日本が3.75倍になっている。他の アジアの列強では韓国5.5倍イラン6倍、サウジアラビア8.5倍、中国が26倍 となっている。気になる日本の所属する Group B ではカタール26倍 UAE 67倍そして地元ヴェトナムが151倍だ。カタールが中国と同じ Odds と言うのが気になる。そして今大会の開催国ではタイが101倍の他はヴェトナム、マレーシア、インドネシア全て151倍の厳しい Odds だ。オーストラリアの所属する Group A ではイラク41倍、オマーン51倍そして上記したタイが101倍になっている。
この雑誌の分析によると“日本はオーストラリアと共に比較的恵まれた組に入った”と解説されており “Group Bは, Group A 同様2位争いが焦点である”とも。
そして日本代表のページは“日本はアジアカップ3連覇を成し遂げイランの記録(優勝4回)に並ぶだろうか?”と言う文章に始まり。“昨年ワールトカップのオーストラリア戦で先発したメンバーの中で今大会のレギュラーが保証されているのは川口、中村俊輔の二人くらいでドイツでオーストラリアと対戦したチームとは別のチームとなっている。日本はアジアカップには3度優勝しておりワールトカップも3大会連続出場を果たしアジア連盟の中では頭がひとつ抜き出た存在であった。そこに今回はオーストラリアが加盟した。昨年ワールトカップでのオーストラリア戦の敗戦は日本にとって忘れ難いものである。そのワールトカップメンバーからは宮本、小野、柳沢、小笠原、福西、楢崎、稲本、玉田が抜けた。監督のZICOも日本を去った、と書かれているが小野はともかく稲本と楢崎はまだ外れるかわからんぞ? そして最大の違いは中田英寿が29歳で引退した事となかなかのところを突いている。中田英寿はとうとうアジアカップのを経験せずに引退したなぁ....。
そしてワールトカップ後は監督のイビチャ=オシムが就任。そのオシムは2005,2005年の J-League Cup で JEF United Ichihara Chiba を連続優勝に導いたと書いているけどそうだったっけ? ここにもオシムサッカーの身上である”走るサッカー“が記されており、ガンバ大阪の家永、名古屋グランパスの本田、JEF United の水本ペアーら若い選手を最近のペルー戦で起用した事も書かれていた。
しかしやはり最も警戒されているのは Celtic の NAKAMURA だ。彼の創造性 ( Creativity ) が無ければ日本の躍進も厳しいと書かれているがその要因”東南アジアの気候の中で走るサッカーが90分間機能するか?と言う事らしいが、私もその通りだと思う。中村俊輔の事が多く書かれていた。“ナカムラがオシムの running game にどう合わせて行くかが見ものだ。”とも書かれている。そして中村俊輔のインタビューを引用し“2000年はトルシエ監督の下で中盤の左サイドをこなしたがその4年後はアジアカップには異なった印象を持った。韓国、サウジアラビア、中国、イランと言ったかつての列強よりも西アジア勢の台頭が目に付いた。”これは3年前に苦戦したヨルダン、バーレーンそしてオマーンの事であろう。 
そしてアジアカップでの日本の後押しとなるのはサポーター達。フランス大会では試合後ゴミを拾って帰り、むしろ試合開始前よりも観客席はきれいになったと。そして7月初旬の日本は Vacation のシーズンに入り大挙してマナーの良いサポーター達がスタジアムに来てその青波が日本代表を後押しするだろう。チケット販売が始まるや否や地元ヴェトナムよりも日本からの申し込みが殺到したとも書かれている。それにワールトカップの時に話題になったミニチュアダックスフントのマスコット的存在ロンメル君の事も。ロンメル君が来れば日本は負け知らずだったが、そのジンクスを18で止めたのが昨年ワールトカップでのオーストラリアとも書き落としていなかった。最後に最近日本でいわれている “ オシム ニッポン。“の発音を直訳すると “ 惜しむ: regret ニッポン “ となるが、そうなるかは時間が教えてくれるだろうと結んでいる。そして欄外には君が代の意味や歴史そして地震が多い事などいろいろ日本の事が書かれており日本で最も人気のあるピッツァのトッピングはマヨネーズとコーンである….. とまで分析されている。俺はアンチョビィーが好きだけど…

昨年入手したワールトカップ前のオーストラリアでの日本の分析は中村や中田、小野、高原、中田浩二と言った欧州組みしか名前が出てこなかった。そして ZICO の事も結構書かれていたが国内組の解説は皆無に近かったが今回は“優勝候補2番手”とは言直接対決が“無いかも知れないのに”結構日本の解説は飛躍的に進歩しているなぁと思った。それだけこの国においての Football ( Soccer ) の地位が上がったのだろう。そしてワールトカップ後もACLでSydney FC が浦和と対戦したりと日本サッカーにも興味が出てきたのだろう。 

日本の専門誌もここまで分析、解説できるかな? オーストラリアの寿司を始めとした和食事情なら私が執筆しても良い。ついでに Socceroos の事も…………


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4 コメント

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Unknown (まゆ)
2007-06-19 17:05:37
ドイツW杯でオーストラリアと戦ったとき先発した
選手で今大会レギュラーの可能性でいうと、
中澤もそうじゃないですかね!?
あと・・・加地とかどうでしたっけ・・・?
ドイツW杯は苦い思い出でしかないですけど・・・
予備登録メンバーが発表されましたが
最終的にアジアカップを戦うのはどのメンバーか
楽しみですね!
私はピザのトッピングはテリヤキチキンが好きです
(笑)




対オーストラリア戦 (Mr.コンティ)
2007-06-23 16:49:39
まゆ様

いつもありがとうございます。本音はアジアカップでオーストラリアにリベンジを果たして欲しいのですが、対戦相手を分析すればするほど”日本はベスト8に進出できるのだろうか..." とだんだん心配になってきます。
他のアジアの列強はこの大会に昔から日本よりずっと重きを置いて来ましたので... あとは代表候補選手に怪我がないのとを祈るまでですが、欧州組の中村と高原がコンディションが最高に仕上がるのでは...とも思います。

ピザのトッピングですが、今度私もテリヤキチキンを試してみましょう.....
SBS (パースの住人)
2007-07-21 19:35:13
Mrコンティ様

試合が始まった今更聞くのも何ですが、アジアカップってTVで全くやらないんですかね?明日のThe World Gameでちょこっとハイライト出るかな?LA Galaxy はいいからアジアカップやってくれよって感じ。

ところで、ピザのトッピングはアーティチョーク入りの奴(スペイン風とか地中海風?)が好きだなあ。
パースの住人様 (Mr.コンティ)
2007-07-28 21:11:17
パースの住人様

コメントありがとうございました。
返事が遅くなり大変申し訳ございません。
オーストラリア在住の邦人の方々はみな”せっかく日本がオーストラリアに勝ったのにテレビ中継がないななんて..." と皆さん大変残念そうでした。
今後 FOX Sports で代表はカバーすると昨年聞いたことがあたったのですが....
今3位決定戦が始まりました。日韓両国ベストメンバーです。日本頑張ってほしいですね。

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