Mr.コンティのRising JAPAN

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Naohiro Takahara Taka ha~raaaaa その1

2007-03-05 | EURO Football
ドイツの大都市 Frankfurt 。ドイツが統一された1990年以前までここはドイツ一の大都市であった。ドイツというよりも当時の西欧経済の中心とも言えた。東西ドイツが統一され、今はベルリンが最大の都市とされているがそれでもまだまだ地理的にもここがEUの中心と言う気は否めない。 街の中心部にあるフリードリッヒ広場にある統一通貨ユーロの大きなマークを見るとその感は強まるばかりだ。しかし、 Bundesliga の世界ではなかなかそうは行かない様だ。地元 Eintracht Frankfurt は昨シーズン14位に終わり降格は免れたが降格順位16位の Kiaserslauterun とはわずかに3勝点差 であった。今季はインタートトカップを経て UEFA Cup に進出を果たしたが Group Stage を突破出来ずベスト32には進めなかった。今年は先週アウェーの HSV Hamburg 戦で敗れて第23節を終わって17位。特に失点42はこれまでリーグワーストだ。高原が活躍しているが、順位浮上の為にはまず守備の整備が急務だろう。今節、第24節はホームに7位の Hanover 96 を迎えるが、今シーズンは第7節のアウェー戦で引分けている。高原は先発出場し65分 Thurk と交替でベンチに下がっている。Frankfurt は今季ホームでは2勝5敗4分、第10節のMoenchengragladbach 戦、高原のゴールで勝利を収めて以来2分4敗。ホームで勝てないのも低迷の原因だ。 勝ち星そのものも第15節の Aachen 戦、高原のハットトリックで勝って以来8試合ご無沙汰だ。しかし先日のDFB杯ではこれまた高原の2ゴールを含めた 3-0 で Kickers Offenbach を一蹴しベスト4進出を決めた。チームは早くも“決勝戦の行われる Berlin に行く”とロゴの入ったTシャツn販売を始めた。しかし肝心の1部残留の為にもこの試合は負けられないところ。また Hanover はここ5試合で4勝1分と絶好調で順位も7位に急浮上。そしてこの試合の結果では5位浮上の可能性もあり、そうなると UEFA Cup 出場権が射程内に入ってくる。まぁお互いに負けられない試合と言うことだ。 アウェーの Hanover のスタメンGKはエンケ、DFは4バック、左サイドのチェルンドロは米国代表でワールドカップにも出場、センターバックにイタリア人DFヴィンシウス、しかし他の2人は前節 Dortmund 戦とは替えられ、フォーレンフォルストに右サイドバックにハンガリー人DFフスティ、右のボランチは前節のバリッチェに替わってブルガリア人MFヤンコフ。左にアルバニア人のララ。2列目には右からシュレーター、真ん中にオランダ人MFブルヒンク、左にロゼンタル、ワントップのスタイナーはチェコ人FWでワールドカップにも出場。攻撃陣は前節と同じだがDF陣とボランチを替えたのは Dortmund 戦で勝ったのだが 4-0 から終了3分間で2失点した事が原因か?一方のホームの Frankfurt は前節 HSV 戦からメンバーも布陣も替えて来た。GKニコラフは替わらないが、DF陣、左サイドにはスイス人DFシュパイシャーを起用。オクスを左サイドバックから右に回し、怪我で離脱のキルギアコスに替わってマケドニア人DFヴァソキスがセンターバックに起用されルスと組むことに。最前線は2トップで左に負傷から復帰したギリシア人FWアマナテウスが入り、右に高原が。トップ下にHSV戦で途中出場であった長身マイヤー、そして2列目は左にヴァイセンバーガー、右にシュトライト。フィンクはワンボランチとして起用された。前節は高原のワントップに2列目を右から シュトライト、ヴァイセンベルガー、ヘラーに3人が並びボランチは二人置かれ右に Fink 左に Koehler であった。
試合は開始直後に高原がドリブルで切れ込み観客を沸かせる。しかし、4分にはもう1人のFWアマナデウスがララの反則タックルで倒されて起き上がれない。両チームのサポーターから口笛が飛ぶ。当然お互いに相手の選手に。立ち上がれないアマナデウスは担架で運び出された。数分後アマナデウスはピッチに戻るが、その間は長身のマイヤーがトップに上がり高原と2トップを形成する。マイヤーはその後もよく上がってきて攻撃のチャンスを作る等途中交替出場をした前節同様の良い動きを見せる。高原も良い位置に飛び出す。FK等のセットプレーになると観客から TAKAHARA GO !! の声が飛ぶ。20分にはハイボールの競り合いから高原の顔面に肘が入り倒される。しばらく起き上がれない。 Frankfurt のサポーター達は2トップ ( アマナデウス、高原 ) を潰しに来る Hannover DF陣を激しく非難する。高原は何とか立ち上がったが、その直後にアマナデウスがベンチに下がりツルクが入り、高原と2トップを組むことに。怪我から回復したばかりのアマナテウス、また長期離脱にならねば良いが。この後しばらく Hannover の攻勢が続く。23分にはヤシコフが倒されるがボールはフリーのスタイスルに渡りそのままドリブルで持ち込みミドルシュートを放つがバーの上、26分には左サイドをフスティ、ヤシコフのパス交換から最後はヤシコフが強烈なミドルを撃つがポストの左を外れていく。しかし、この劣勢をわずかな時間に抑えたのが高原。あらゆるところに現れ、ボールキープやスルーパスを出してチャンスを作る、シュトライトが右からよく上がってきて3トップを形成し相手の上がりを押し込む。そしてセットプレー時にはマイヤーが上がってくる。DFも押上げが速く CB のルスが惜しいヘッドを放つなど前線との間をコンパクトに保ち Hannover はボールを持てない。頼みはブルガリア人MFヤシコフのスルーパスのみだが、2本目、3本目のパスが繋がらない。 この時間に何とか先制をと願うと終了間際にビッグチャンスが訪れる。左サイドを崩して最後はヴァイセンベルガーからゴール前にクロスが入りGKエンケを破る。無人の左ポスト直前に詰めたのは高原、その1mもない至近距離からあとは前に転がすだけなのに、身体ごと当てたボールはポストに当たってしまいゴールラインを割ってしまった。これまですごく良い動きをしていたのに、たった一回のミスが本人の評価とと試合結果の台無しにしてしまう事が多々ある。前半の高原はこれを文字通り敢行してしまった。 後半名誉を挽回できるだろうか?そして Frankfurt は連敗を止められるだろうか?     続く


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