Mr.コンティのRising JAPAN

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England 後任人事は….

2007-11-29 | EURO Football

Steve McClaren looks down in despair during the 2-0 defeat in Croatia



11月22日の早朝。(欧州時刻では21日)バンコックのホテルで England vs Croatia の一戦をテレビで見る事に。星勘定を計算するとこの試合に England が勝点を挙げれば本大会出場となる。この試合も天気が悪そうだ。England は4日前に行われたウィーンでのオーストリア戦のスタメンから負傷した Michael Owen, 左サイドの Wayne Bridge そしてBeckham を外した。試合前 McClaren 監督は”ルーニーやオーウェンをはじめ、負傷や出場停止の選手も当日は Wembly に来てもらう。”と言っていた通りルーニー達が映し出される。

一方の既に本大会出場を決めているクロアチはワールドカップで、あの灼熱の Nurunberg  での日本戦に出場した Kranjcar や Srna, Simunic をはじめ7人の選手が England 戦でもスタメンを。テレビから懐かしい選手名がこぼれて来る。
新しくなった Wembly で得点を重ねるのは Croatia の方であった。8分には Niko Kranjar の強烈なミドルを GK Scott Carson がファンブルして先制を許す。 GK はこれまで Paul Robinson が使われてきたがアウェーでの Croatia 戦で痛恨の空振りを演じたせいか、彼に替って使われた Carson の痛いミスであった。15分には ダシルバのスルーパスを受けた Olic が抜け出し、最後は Carson を交わしえ無人のゴールに流し込んだ。 天候が悪いとは言え、これほどの劣勢を誰が予想できただろう?England はボールを前線に送りだすスピードは悪く簡単にクロアチアDF陣の網に容易に引っかかる。DF陣も ダシルバがボールを持てば誰も取れない。 Gerrad は明らかにこの状況に苛立ちを隠せない。こう言う時に決定的なスルーパスを出せるBeckham がいれば違うのだけど……..
そして後半開始から McClaren 監督は Beckham を入れて状況打開を講じる。その効果がでたのか56分には同点ゴールを Lampard がPK 出決め、65分には Beckham の右からのクロスから Crouch が決めて約10分で今度は England がゴールを挙げたしかし Wembly の観衆が沸いたのはここまで。77分に Petric が強烈なミドルをゴールに捩じ込みCroatia がまたリードを奪うと、もう England には同点にする力は残っていなかった。1983年デンマークを相手に最後はアラン=シモンセンのPKによって翌年フランスで開催される欧州選手権への出場権を失って以来の EURO 予選落ちとなった。
昨年のワールドカップ以来 England はどうしてしまったのだろう? 
Major Championships の地区予選落ちは1994年アメリカワールドカップ以来だが、事態はその時よりも深刻だろう。アメリカワールドカップの欧州からの出場枠は13カ国。今の欧州選手権は出場枠が拡がり予選を勝ち抜いた14カ国に出場権を与えられる、要するに出場枠が拡大された欧州選手権で予選突破出来なかったと言う事だ。
そして英国4協会が全滅したがそれもあのワールドカップアメリカ大会以来だ。

そしてこの Wembly での敗北は史上何番目の悲劇に相当するか??と地元紙では報道されている。あのマジックマジャールに敗れた 3-6 の試合を筆頭に1973年ワールドカップ西ドイツ大会の予選でポーランドと引き分け予選落ちの憂き目にあった試合。そして上述したデンマーク戦…….

翌日バンコック市内で BTS に乗車していると英語で話している老夫婦が。England がクロアチアに敗れた事を話している。思わず私も口をはんさんでしまった。御主人は私に “ McClaren “ と言って首を切るポーズをした。テレビは観たのか?と聞いたら観ていないらしく反対にどうだったか訊かれた。そしてベッカムをリードされた後半から投入したと言うと彼は“最初から使うべきだ。点を取られる前に取らないと…” てなことを話した。 地元紙には次期監督候補が連日報道されている。 Mourinho, O’Neill, Scolrri, Hiddink, Allardyce, Capello ….. 今季限りでバルセロナを退団すると噂されているライカールトそしてしまいにはクリンスマンの名前も出て来た。

この Group E の明暗を分けたのはどの試合だったのだろう?
この組の台風の目となったイスラエルと上位3カ国の対戦成績は下記の通りだった。(ホーム&アウェーは上位3カ国から見たもの)

クロアチア   A 4-3  H 1-0 勝点 6
イングランド A 0-0  H 3-0 勝点 4
ロシア         A 1-2  H 1-1 勝点 1

しかし直接対決だと下記の通り

クロアチア
vs ロシア H 0-0 A 0-0    vs イングランド H 2-0 A 3-2  勝点8

ロシア
vs クロアチア H 0-0  A 0-0  vs イングランド H 2-1 A 0-3  勝点3

イングランド
vs クロアチア H 2-3 A 0-2   vs ロシア H 3-0 A 1-2  勝点1

やはり当面の敵を倒さねば勝ち抜けないか......
 
25日に行われたワールドカップ予選の組み分け抽選会で England は アンドラ、白ロシア、ウクライナそしてクロアチアと同組の Group 6に入った。マスコミは早速欧州選手権予選のリベンジ….と言った報道で溢れているが恐らく当事者である FA はそれどころではないだろう。まずは監督人事から…..
しかしこの組で予選突破出来ない様ではもう欧州の列強とは言えないかもしれないなぁ…… 連日欧州サッカーのテレビ観戦のハシゴで昼間眠くてしょうがない…….

早く帰りたくなって来た………..
 

Back pages from a selection of national daily newspapers showing their reaction to England failing to qualify for Euro 2008


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