11月25日。南アフリカの Durban で行われたワールドカップ予選抽選会。カタール、イラク、中国と揃った Group 1 に入る第一シード国のポットの中からイランの英雄 アリ=ダエイ が引いた国はオーストラリアだった。この模様をバンコックのホテルで FIFA のホームページを通じてみていた私は思わず
“ありがとうってペルシャ語でなんて言うのだろう..”
と口走った。 1993年ドーハ、そして1997年ジョホールバルでのワールドカップ予選で日本相手にゴールを決めている最も警戒すべきFW が今回は日本の為に良い仕事をしてくれた。その時はバンコックにいたのでタイ語で御礼を申し上げようか….と真剣に思った。
翌日の Bangkok Post 紙には“日本と韓国は微笑んだであろう。しかしオーストラリアと中国は幸せな出来事未満である。”との出だしで記事が始まった。
“最もタフなグループの一つだが同時にこれらの対戦国の情報は充分にあるのでしっかりとした準備が出来るだろう。”と語るのは Socceroos のRob Baan コーチだ。 “イラクが最もタフな相手と予想されるだろうがイラクはホームゲームを自国で出来ない。それが我々にも有利に働く。しかし我々は袖をまくらねばならない。(準備に取り掛からねばならないと言う意味か??)”
昨年のワールドカップで日本戦でゴールを決めた John Aloisi は
“これはアジアの美しい眺めだ。我々はタフな試合に取り組もうとしている。もし我々が自信を持って臨まねばならない予選を通過すればそれはワールドカップに向けての良い準備となる。”
10月20日にA League の Central Coast Mariners と契約をした Aloisi だけどワールドカップ開催中には34歳になっている。次回のワールドカップにも出場の意思を燃やしているのか?そしてもう一人日本戦に出場し今季から A-League の Queensland Roar でプレーをする Craig Moore は Socceroos のユニフォームに袖を通す野望がまだあるのだろうか?彼も大会期間中には34歳になる。欧州ベースの選手でチームを組むとホームゲームでの試合のコンディション調整が非常に厳しいだろう。欧州から豪州までは少なくとも14時間くらいかかるのではないか?それだけに A- League 選手の底上げが一つのカギとなると思う。しかしその前に早く次期監督を探さないと。
中国の 尉少輝中国協会代表チームマネージャーは
“中国代表史上最悪の組み分け”
と言いながらも新華社通信を通じて発せられたコメントでは
“死のグループと言う言葉は受け入れられない。人は中国が多くの困難に面しているとしか言わないだろうが、チームとしてはこれを動機付けとする事を信じている。” アジアカップではベスト8に残れなかった中国だが、地元開催の五輪チームとの融合はどうするのだろう?そんな余裕のあるグループでも無いか….
アジアカップのイラクの英雄 Nashat Akrami はアジアカップの成功は
“何の保証にもならない”
とコメント。 Akram はチームメイトの Youris Mohmoud とサウジアラビアの Yasser Al Qahtani ( 日本戦でもゴールを決めた)と共に今年にのAFC Year of the Player にリストアップされておりその式典に参加する為に Sydney 入りしているらしい。 Neither Akram と Mahmoudはアジアカップ後まだ母国に戻っていないらしい。アジアカップではオーストラリアを1次リーグで 3-1 で破り快進撃が始まった。そしてまたワールドカップ予選で相対する。 Akram は UAE の Al Ain と年棒約 US$100万(約1億800万円)+出来高払いで契約した。 “アジアカップの優勝でワールドカップの出場が決まった訳では無いがこの優勝により各国が警戒をし始めているので我々を困難にするであろう。 予測については何も言えない。” 翌年のチームスケジュールはまだ決まっていないが国内組をベースにしたチームで臨むのだろうか?
Youris Mohmound はカタールリーグの Al Gharrafain でプレーをしており、
“カタールは最近急成長をしている。ホームでプレーをする彼らは非常にタフな相手でカタールが easy なチームとは決して思えない。”
とコメントしている。このワールドカップ予選も五輪チームの中から何人もA代表に昇格するのだろう。しかしアジアカップでイラクを優勝に導いたポルトガル人の Jorvan Vieria 氏は今はイラクを離れており後任をノルウェー人コーチだった Egil Olsen が引き継ぐものと考えられている。そして Vieria 氏は次の Socceroos の監督候補でもあるらしい。
つい先日まで行われていた五輪予選で Olyroos はイラクを抑えて北京行きを決めた。これで少し“リベンジ”を果たせたかもしれない。11月17日の五輪予選、オーストラリア対イラク戦の後にホテルを抜け出してオーストラリアの亡命を希望している元イラク五輪代表のこの3人の選手Ali Abbas 、Ali Mansur, Ali Khadher そしてSadi Toma アシスタントコーチの心境はどうなのだろう……
対オーストラリア戦の直接対決は下記の通り。
中国 オーストラリアの5勝2敗
今年3月アウェーでオーストラリアが 2-0 で勝利をおさめたがその中国戦は1986年以来21年ぶりの試合であった。
イラク オーストラリアの2勝1敗1分
その1敗が今年のアジアカップの1次リーグでのイラク戦。
参考までに今年の五輪予選では1勝1敗。
カタール A代表の対戦なし
U-20で1回、U-17で3回対戦している。最近では 1999年FIFA U-17 New Zealand 大会の準々決勝でオーストラリアが 1-0 で勝っている。
このグループは全ての4カ国に1位通過も最下位予選落ちも考えられる。もし日本がオーストラリアの替わりにこの組に入っていたらと思うとぞっとする。しかもオシム監督が倒れた後なので。
だが今回のシード国、オーストラリア、日本、韓国、サウジアラビアそしてイラン。代表監督が決まっている国どこだったっけ….. そしてマスコミが言う様に日本の入れられた Group 2 は easy なグループなのだろうか……..
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