Mr.コンティのRising JAPAN

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チャンピオンズリーグ情報~欧州の地より

2005-02-26 | EURO Football
<チャンピオンズリーグ 決勝トーナメント>
この火曜日、水曜日。UEFA チャンピオンズリーグの試合が欧州各地で開催された。長年欧州のカップ戦を楽しんできた私だが、ベスト16の顔ぶれを見ても隔世の思いは隠せない。
イングランド、プレミアシップから4チーム、イタリア、ドイツの各リーグから3クラブずつ、スペイン、フランスから2つずつ残りは前年度王者のFCポルトとオランダのPSV アイントホーフェンが残っている。チャンピオンズカップの時代であると各国前年のリーグ戦覇者しか参加資格が無く、完全なトーナメント制であったのでステアウアブカレストやレッドスターベオグラード等の東欧勢が優勝するという、一発勝負の面白みがあったのだが。 欧州滞在の楽しみは各国の新聞が容易に手に入り独特の論評が楽しめる事だ。といってイタリア語がさっぱりの私は Gazetta dello Sport を見てもやはりさっぱりである。だが25日の同紙はミランがマンチェスターUにアウェーで勝利を収め、インテルも同じくアウェーでポルトと引分けたのでネタの苦労も無かったであろう。本誌の採点ではミランの全員が6点以上で得点を挙げた怪我のシェフチェンコに替えて起用されたクレスポがゴールしたせいか、DFのガットゥーゾに並んでクレスポ本人そしてアンチェロッティ監督に7点が与えられた。一方インテルはアウェーながら先制したのに引分けたのが理由か採点はミラン程では無かった。特にミスをしたGKのトルドの採点は5点だった。先制ゴールを挙げた黒人選手マルティンがミランのクレスポ、ゼードルフと共に紙面の表紙を飾っている。言葉は判らなくても過去の試合のデータなど貴重な情報が入手できるのが有難い。
前日はユーベントスがスター軍団レアルマドリードに敗れたのでミラノでの新聞売り上げは相当なものだろう。そのユーべが敗れた翌日の同紙、紙面のトップは31分のレアル、エルゲランの得点シーンだ。昨年末のリーグ戦でバルサに完敗した時は各国の紙面にロナウド、ベッカムがA級戦犯扱いされておりロナウジーニョの素晴らしさと比較されていた。ユーベを破った翌日の紙面ではベッカムの新しいペプシコーラのCFがサムライバージョンになる事も報道されていた。前半で負傷退場したネドベドの今後も気になるが、デルピエロの採点も5点だった。一方、4チームが残ったイングランドの英国紙に目を向けると、アーセナルのベンゲル監督が袋叩きだ。英語は義務教育だったので論評も良くわかる。ディリーミラー紙は“ベンゲル監督指揮下で7回目のチャンピオンズリーグであるがこれまでベスト8には2回しか残っていない”という文章の下りに始まり、今や改革の時期とか。フランス代表のアンリはこれまで過去チャンピオンズリーグ出場57試合で28ゴールを挙げているが、決勝トーナメントでは7試合中3ゴールしか挙げていないとその勝負弱さ?を分析。負傷で出場出来なかったDFの要キャンベルが不在であると1試合平均の失点率が1.0 から 1.3 に上がるとのデータを紹介。これはミランのアンチェロッティ監督がシェフチェンコの代役として見出したクレスポが得点した事との比較だ。この指揮官の下ではアンリもヴィエラは欧州タイトルの狙えるクラブに移籍してしまう、そうなればオーウェンは取れないか?センターバックは?ゴールキーパーは?と辛らつな批判が並べられている。ホームでミランに敗れたマンチェスターUはミスを犯したGKキャロルが彼のこの試合のパフォーマンスが今季の成績に直結するだろうと、批判の矢面だ。また、その昔、ミュンヘンの悲劇の直後、そしてその11年後のマットバスビー監督最後の指揮下でのチャンピオンズカップ時代、共に準決勝でミランに敗れており、ファーガソン監督のミランとの因縁にも言及。またミランの会長で今や首相職にあるベルルスコーニ氏を引き合いに“ブレア首相がサー=アレックス監督の指揮に口を挟むか?と負け惜しみに聞こえるコメントも。バルサに敗れた、ポルトを前年の欧州王者に導いたモウリーニョ監督に就いては、”バルサのスタメンを予想できたがサブまで予想出来なかった様だ“とやられている。66分にその3分前にジュリーと交代出場したアルゼンチンの新鋭、マキシィ=ロペスの同点ゴールを指している。相手オウンゴールで先制し、主導権を握るお膳立てを貰いながらロペス、エトーと7分間で2ゴールを許し逆転負けを喫した無念さが伺える。挙句は昨年までチェルシーにいたクレスポが移籍先のミランでマンチェスターU相手に決勝ゴールを決めたことも引き合いに出されている。
一方唯一勝ったリバプールは真っ先に、ロスタイムに3-0とした直後にイージーミスを犯しレーバークーゼンにやらず物の1点を献上したポーランド代表のGKジェリー=ジュデックのかつてのイージーミスの写真を並べて“反省の色なし”との批判か??ジュデックは反省のコメントを残しながらも“最初に2回あった決定機をセーブした”と自己弁護も。紙面では次のアウェィゲームで 0-2 で敗れたら次に進めない事実を記すことも忘れていない。
やはり批判好き?の英国紙面の面目躍如か?勝利チームにでさえ記事の書き出しは批判からだ。
3チーム中、勝利を収めたのはバイエルンだけというドイツKicker紙の報道は、“まぁこんなものか?”と言ったところ。だがあれだけゴールチャンスがありながら1つも得点に結び付けられず、ホームでリヨンに0-3と敗れた前年のリーグ覇者ブレーメンには“幻想の終わり”と見出しが。バウマン主将の“全ての夢が破壊された”というコメントも空しい。ワールド杯で得点も挙げたクローゼも仕事が出来なかった。だがこの日は先制ゴールを挙げたリヨンのビルトルドが切れまくっていた。ブレーメンはスタジアムをもっと大きくしたほうが良いと思う。この日も観客動員数は収容数いっぱいであったが37,000弱であった。
だが同じくリバプールに1-3で完敗したレーバークーゼンはロスタイムでの先述したジュデックのミスから得点者となったフランカの“歴史的な得点の報酬”とのコメントを大きく載せている。アウゲンターラー、そして前ドイツ代表監督のフェラーもまだ可能性があると前向きなコメント。負傷しているノボトニーが全治11ヶ月の報道が気になるが? そしてバイエルン。
終了間際に失点を喫し、次のアウェーでアーセナルが2-0 で勝てばと、同じくバイエルン地方のレーバークーゼンと状況は全く反対の立場にあるものの、ダイスラー、バラック抜きでの快勝に同紙も“チャンピオンズリーグ制覇の可能性は?”とマガト監督に直撃。監督も即答は避けるもののチャンスはあるとの内容のコメント。この日2得点のクラウディオ=ピッツァーロ そしてDFのコバックに高得点 1.5 が付けられている。 やはりブンデスリーガから欧州タイトルが狙えるのはバイエルンだけか?ドイツ語は文字通り独学中で辞書を引きながらではあるが読解は何とか?
あと個人的に興味があるのはかつて私の愛する京都パープルサンガでプレーした韓国人MF
朴智星の所属するPSVだ。朴には一試合でも多く出て欲しい。 そして来年は日本人選手のだれかがここまで残っていることも祈る。
それから、私も今度こそイタリア語かスペイン語の勉強を始めよう。だが何年も前から今度こそだ。そんな時間が?学生のときにもっと時間は有ったのだが。ここに来ていつも後悔をするのである。


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