Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

北海道洞爺湖サミット閉幕  ここで決まった事は………

2008-07-10 | Weblog

7月7日、日本の多くの幼稚園そして小学校低学年それから付き合いだした若いカップル達がお願い事を短冊に書いて笹に吊した出した日に開幕したG8北海道洞爺湖サミットは本日最終日の7月9日は中国、オーストラリア、ブラジルそしてメキシコと首脳会談が行われ、議長国である福田首相の議長会見が行われ閉幕した。
各国首脳は帰国の途に着き、報道関係者は早い人で9日の夜にこの留寿都の International Media Centre から札幌に脱出し帰国をする人、東京や京都に向かう人とそれぞれの行程を行くこととなる。私はここにもう一日留まり、“支援後”の後片付けをして自宅のある関東地方に帰る予定だ。
それにしてもこのサミットにはどれだけの日本国民の税金と一般企業の協賛が投入されたのだろう………. IMC 内にあるレストランは前のブログでも書いたとおり Press 関係の ID カードがあれば誰でもいくらでもフリーで飲食が出来る。その食材は最高級とまではいかないが中国産等でなくほぼ全て日本国産が使われている。
レストランのコックさんや調理師そしてホールに従事する人達はそれを食べることが出来ない。自分もそのレストラン支援でここに来て食べられないのだが、まぁ腹の立つのは日本の報道関係。 ある和食レストランでは寿司が振る舞われたのだがウニ、トロ、イクラの前は黒山の人だかり。それらなければ“ウニを握って”“トロを持ってきて”と厚かましいことこの上ない。 遠路はるばるやって来た外国人ならともかく、開催国の日本人がただ飯を食っているのにこの態度。Pressと言ってもジーンズにTシャツそして野球帽を被ったどう見てもAssistant Director 風情の若い奴らほどウニの前から離れない。 A.D. が悪いと言っているのではない。ただ飯を食うのが悪いとも思わない。だけどタダなんだからウニやトロを心行くまで、外国人がいてもお構いなしに根こそぎ持って行くその振る舞いは見てて“お前ら報道のはしくれだろ??”と言いたくなる。 

  

時間があったので IMC 内に行ってみた。そこはまさに憧れの世界。世界中のメディアブースがあり、PCは繋げ放題、またフリーのPCもありアクセスも自由。コピーや FAX も使い放題。私が訪れたのは夕方だったので世界中の報道関係者が原稿を本国に送っていた。そして様々な言語が聞こえる………あぁ俺もこういう世界で実力を発揮したかったなぁ…….AD崩れが寿司をがっつくのを思い出すだけで腹が立つやら情けないやら… きっとワールドカップのメディアセンターはもっと凄いんだろうなぁ……….
 ここでも何人かの海外報道関係者と立ち話をする機会に恵まれた。はっきりいって彼らには日本の事がさっぱりわからないらしく、主な情報は日本に長年住む母国人からのものに頼っているらしい。そしてサミットに関する日本との温度差はかなりある様だ。たとえば環境問題、原油価格はそれほど興味がない様に見え、むしろ食糧問題には抜本的な解決策をこのサミットから見出そうとしていたみたいだ。それでも成果があったようには感じていなかった。ロシア人関係者が多かったのが非常に目立ったが、サミット二日目からはアフリカからの報道関係も増え、この日はナイジェリア、セネガルそしてザンビアの人達と話をした。特にザンビアからの人達は女性で“日本の人にザンビアを覚えてほしい….” と言っていた。1988年ソウル五輪のサッカーでザンビアは1次リーグでイタリアを4-0 で撃破した。イタリアは五輪チームとは言えメンバーにはタッコーニ、デ・アゴスティーニ、フェッラーラ、カルネヴァーレら2年後のワールドカップメンバーが含まれていた。その話をしたけど、彼女はよくわからなかった様だ。20年も前の話……

センター内の Refreshment Corner にも飲み物やカロリーメイト、サンドイッチそれからおにぎりが置いてありフリーで飲食できるがそこには“ Press 関係者以外は御遠慮下さい……” ってな注意書きが。別に手をつけてもばれそうにはなかったけどそのまま踵を返した。

 

そして北朝鮮の拉致、日本の拉致家族の現状を示すべく資料やDVDがフリーで持ち帰れるように置いてあったが、もっと目立つ所に置かないと誰もわかりそうにない陳列だった。 本当に日本政府はこの問題を世界に訴える気があるのかい??? 
私はさっそく英語、ドイツ語、ハングル語でかかれた資料をもって帰り私が知る人達にだけでも送ることに…….. 政府がやらなきゃ俺がやる……でも効果は…….ゼロじゃないぞ…….

レストランでは最終日最後の晩餐を楽しむ?海外メディアの人も多かった。最終日が一番多かったのではないかな?? 
インドネシアの人とは“お米の輸出を止めないでください。オーストラリア、ニュージーランドで寿司が食えなくなります….” というと大いに受けた。 
オーストラリアの集団との話題は尽きない。 隣国 New Zealand からWallabies の監督に就任した Robbie Deans 新監督の手腕はいかに……花が特に咲いたのは今行われている Tri Nations 。 Kewell がガラタサライに入ったぞ……サッカーはこの人たちはあまり無関心だったなぁ…… 英国人、ほとんどはロンドンから来ていた。 EURO2008 はどうした?今大会 Premiership でプレーする登録メンバーは42選手。これは Budesliga の57人に次いで2番目だ。なのにどうして England は予選落ちを….. 小柄な女性記者は大きな目を見開いて一言 “ Lavish !! “
ドイツ人の記者たちとも EURO2008の決勝戦の話題を。結果には満足はしていないが決勝進出には評価をしているみたいだった。 決勝戦では Ballack, Lehman のプレーを評価。でも2年後のワールドカップには自信がありそうだった。ドイツはワールドカップで実力を発揮する…….それにしてもここの寿司はうまいなぁ……..だって。
数人であったスイス人。でもドイツ語で話しかけても”私はジュネーブから..." みなジュネーブからさすが政府関係者?
残念ながらスペイン関係者とは会えなかった。イタリア人に言わせれば“まだフィエスタの真っ最中…..” だそうだ??

G8も一つのフィエスタなのかもしれない。みな言っていた。 IMC からG8会場の洞爺湖まで遠すぎる…….
他国で開催されるサミットはどうなのだろう?“首脳”と“ Press “ はもっと近い関係に位置できるのか?? ただ飯をいくらでも提供してくれるのか………..

そのフィエスタにつぎ込まれた税金の元を取ることはできるのだろうか??  
ニセコの露天風呂で夜空をみながらでそう思った。 

はやく週末がこないかな?? 

その前に札幌で旨いラーメンを楽しむ時間があることを祈るよ。