会社を出たのは午後7時少し前。外は土砂降り。“先週末の週間天気予報は当たったなぁ”と思いながら帰途に就く。途中何度かIモードで試合の途中経過を探る。あぁ、大宮が先に点を入れたか… ピッチコンディションはどうだろう?選手達の足元は大丈夫かな?と。最寄の駅に到着するが雨足は弱らない。風もある。こんな状態なら家内に迎えになんて頼めないのでタクシースタンドに。そこには5人ほどタクシーを待つ人達が。あぁ早く来ないかなぁ?しかし10分程度待ってもまだ来ない。雨足と風はさらに強くなる。タクシー会社にとって商売繁盛の天候だ。どれだけ待たねばならないのだろう。 しかし、1台来ると、立て続けにタクシーはやってくる。ほっと胸を撫で下ろして乗車。それでも時計を見ると20分は待ったことになる。タクシーに乗った、と自宅にメールを送ってIモードで途中経過を調べると、あぁ後半に入っているのに未だ 0-1のままだ。家に入ると玄関には子供の通学用の運動靴が新聞でくるまれている。“びしょ濡れで帰ってきたのよ。”と家内が開口一番に。“明日は気温が上がるらしい。”とも。部屋に入ってテレビを点け、テレ玉ことテレビ埼玉にチャンネルを合わせる。時間は後半10分台。オ~~~ットォォォォ。 1-1になっているではないか。しかも田原豊が映っている。確かスタメンには名前が無かったぞ?途中出場か?後に知ったが前半終了前に負傷したアンドレに替わって起用されたらしい。その田原がパウリーニョからボールを受けた所に大宮の久永と交錯しファールを取られるが、ホイッスルに気が付かなかった渡辺がこぼれ球を拾いシュートを放ってしまった。このプレーに主審は“ホイッスル後の遅延行為”と言うことで何とイエローをだす。出された渡辺も京都サポも“そりゃないやろぅ?”の表情。これ以降は大宮の時間が続く。57分には小林のCKに富田がフリーで頭で合わせるが外してくれた。60分に大宮、三浦監督は吉原に替えて前節まで3試合連続スタメンだった桜井を投入。この桜井は浦和レッズからベルディに渡り大宮でプレーをしている。ここ6試合勝利が無く4連敗中の大宮、三浦監督もこの試合は目先を替えたかったか?この桜井がリズムを変えて大宮が更にチャンスを掴み続ける。62分には藤本が左サイドを上がり中に入れたクロスが戻ったサンガの中山がかぶってしまい桜井に渡りフリーでシュートを撃たれるが最後は手島がコーナーに逃げる。小林大吾が上げたそのCKに再びフリーの桜井が頭で合わせるが外してくれた。サンガDF陣、すこしマークが甘いなぁ。65分には京都の石井が前線にロビングを入れて田原に渡るが競ってきた大宮DF土屋を倒してファール。久々に前線にボールが渡った。大宮は連動性を持った動きでボールを繋いでビルドアップしてくる。対するサンガはロングボールが多い、しかし斉藤、中山と言うミドルを撃てる選手がいるので何とか遠いレンジでも撃ってくれればともう。それにこの試合は石井が守備的MFに構えているので斉藤、中山は前に出て来られるはずだ。画面の上方に武蔵野線が強風と豪雨の為に運転を見合わせとニュース速報が出て来た。武蔵野線は元々東京湾岸と東芝や工場地帯である府中とを結ぶ貨物路線で高架の区間が多いの特に強風には弱い。雪には強いのだが。さいたまスタジアムオープンの為に開通した地下鉄路線、埼玉高速鉄道(この運賃がまた高いんだぁ。)を今は使っているが、もしこの路線が無ければ今頃私も、と思う。これもワールドカップ効果か?そう言えばテレビ画面の中を見ると雨が降っている様子は全く見当たらない。アナウンサーも“涼しい京都を熱くするプレーを…”と言っていた。どうやら豪雨は関西地方には無関係の様であった。68分に大宮は小林慶行に替わって斉藤雅人を投入しボランチを入れ替える。斉藤は埼玉、武南高校出身。武南サッカー部のグラウンドが自宅近所にあるので彼とはすれ違ったことはあるかもしれない? 70分、今度は京都、美濃部新監督が動く。林を呼んで、パウリーニョを下げるつもりだ。しかし、そのパウリーニョが渡辺のパスを受けてドリブルで粘り左サイドで倒されてFKを得る。すると美濃部監督は”パウリ、パウリ“と指示を出し、FKはパウリーニョに蹴らせる事を指示する。だが、蹴ったのは渡辺。その直接FKはゴール枠内に飛んだのだがGK江角の正面だった。そしてパウリが下がり林丈統が入るが、また大宮の時間が始まる。72分には右サイドを上がった久永からのクロスに小林大吾がバイシクルシュートを披露。73分には小林大吾が今度は桜井にロングフィードを送り、桜井はサンガゴール前の左サイドでキープし、最後は走りこんで来た斉藤雅人がシュートを放つがサンガDFに当たる。74分には小林大吾が右サイドで粘りサンガDF2人を振り切り逆サイドの桜井に、そして斉藤雅人に戻し、斉藤がクロスを入れるとそこには小林大吾がフリーで待ち構えていた。しかしゴール真正面からフリーで撃たれたボレーシュートはバーの上を越えてくれた。小林大吾はワールドカップ後にオシム代表監督に抜擢され、先のアジアカップ予選の中東遠征にも帯同したが、怪我でプレー出来なかった。Jリーグでも得点が無い試合が続いたがこの日は前半に14試合振りの得点を決めたとの事。京都戦以外で決めてくれよ、と思う。大宮の選手はパス&ゴー が徹底しており、サンガDF陣は後手後手を踏みピンチの連続。なんとかシュートミスに救われている。サンガは78分に角田が自陣からのFKをゴール前にほり込み林が頭で落としたところを田原が走り込んで撃つがバーの上に。そして80分にはまたもや後方からのFKが直接前線の林に渡りそのままシュートを撃つがGK正面に、とロングボール頼りだ。82分には中山に替わって俊足加藤大志が入りこれで3トップの布陣に。美濃部新監督のピッチの選手達への”1点取るんだ“の合図だ。その直後に大宮ゴール前の右サイドで加藤の後方から富田のタックルが入り加藤が倒れるがノーホィッスル。京都ベンチから、美濃部監督らが出て来て怒りをあらわに。それでもプレーが止まらず、大宮の選手がボールを出してプレーを止め、加藤は何とか起き上がる。どうも今日の松村和彦主審はサンガに厳しい笛を吹く。残り時間も少なくなり、パスも縦に縦にと、そして大きくなるが大宮の方がよくボールが繋がる。86分には左から冨田が前線中央の桜井に入れ、落としたところを小林大吾が撃つがゴールポスト右に外れて行く。そこに詰めて来た久永は僅かに追いつかなかった。89分にはロングフィードを富田が左サイドで受け、橋本に繋ぎクロスを入れられ桜井がフリーでヘッドを撃たれるが最後は角田が何とかコーナー逃げる。そのCKからの混戦でのこぼれ球を俊足加藤大吾が拾い一気にゴール前に迫るが大宮MF片岡がイエロー覚悟のファールで止める。これで片岡は累積4枚目で次節、磐田戦は出場停止だ。そして2分のロスタイムでも両者得点が入らず、ホイッスル。美濃部監督が首を振りながらベンチに戻った。巻き返しをはかる京都にとっては痛い引分であったが、試合内容は大宮が押していた様に見えた。大宮は最後まで連動性のある動きが途絶えず、また交替選手が効果的に良いリズムを与えていた。
それに何度大宮にフリーシュートを撃たれた事か???サンガも攻撃陣を増やして2点目を取りに行ったのだが….. 京都は久々に勝点を伸ばしたが….
翌、10月7日。福岡が鹿島破り、勝点を19とし、得失点差で京都を抜いて17位に。そしてセレッソは清水に引分、勝点18でまだ19位。しかし、サンガは自動降格圏内に落ち、その上得失点差 –29 なので勝点で上回らねばならない。 まだ8試合残っているが、これで全く予断が許されない状況になってしまった。次はアウェーでの新潟戦だ。美濃部新監督はチームをどう立て直してくれるだろうか….
それに何度大宮にフリーシュートを撃たれた事か???サンガも攻撃陣を増やして2点目を取りに行ったのだが….. 京都は久々に勝点を伸ばしたが….
翌、10月7日。福岡が鹿島破り、勝点を19とし、得失点差で京都を抜いて17位に。そしてセレッソは清水に引分、勝点18でまだ19位。しかし、サンガは自動降格圏内に落ち、その上得失点差 –29 なので勝点で上回らねばならない。 まだ8試合残っているが、これで全く予断が許されない状況になってしまった。次はアウェーでの新潟戦だ。美濃部新監督はチームをどう立て直してくれるだろうか….