Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

京都対浦和 いよいよ苦しく....

2006-10-02 | 京都サンガ J-League
この日の観客数 16,492人。前売り券は完売だったらしい。その功績の半分は観客席の半数近くを占めたレッズサポーター達だ。地元関西のレッズサポーターも居たと思うが関東からも多くのサポがここに遠征して来ただろうがここ西京極にもかかわらず、レッズサポーター達の歓声が目立つ。それは試合展開だけでないと思う。反対に自分が越谷の自宅でテレビを通じてしか京都を応援できないその立場に焦燥感を感じる。後半は先にサンガが得点をと願う中、センターサークル付近、ポンテが田中からボールを受けそのまま前線に素早くフィード。左サイドを駆け上がった山田がフリーでそのままドリブルシュートを決めて4点目を。開始僅か50秒だ。呆然と立ち尽くすサンガイレブン。そして私も思わず“うそやろぉ??”と声に出してしまう。しかし気を取り直して浦和ゴールを目指す。51分には三上がドリブルで左から右に切れ込んでシュートを。54分には中山がミドルを放つがGK山岸がファインセーブ。この三上、そして石井は元浦和レッズの選手。“浦和レッズと対戦する為に頑張ってきた”と言う2人だ。56分にブッフバルト監督は平川を下げて永井を入れ、田中と2トップに。これで田中の動きの幅を更に広げよう、もう1点取りに行こうというサインだろう。58分に京都はパウリーニョからのクロスを長身、田原豊がオーバーヘッドを試みるが、このプレーを主審は“危険なプレー”とファールに取る。田原のオーバーヘッドにむしろ後から闘莉王が突っ込んでいたったので田原のファールとは厳しい判定だ。前半も田原は後ろから当りに来た堀之内を振り払ったところをファールに取られた。今度は我慢できずに審判に激しい抗議を。そしてイエローを貰ってしまった。これで通算3枚目。63分には田原に替わって林が投入された。しかし、ここは田原を残して3トップに出てほしかったなぁ。でもそうすると中盤のバランスが崩れるか?だが63分には渡辺がドリブルで右サイドを上がり素早いクロスを入れ、林がシュート態勢に入るが惜しくもオフサイド。66分にはパウリーニョが右から中にドリブルで切れ込んでシュートに持ち込む。3点差をつけた浦和はラインを下げたのでシュードで持ち込める様になったのだが。70分に三都主が下がって相馬が登場した。7月にさいたまスタジアムで観戦したバイエルンミュンヘンとの試合では随分相馬が縦に動いていた。この日の三都主は自分でも仕事が出来なかったと思ったか、首を振りながらベンチに下がった。しかし、三都主は元々攻撃的な選手。もっと前で起用するべきと思うが。この時間帯は両チームとも中盤を飛ばして縦に出す展開が続くが、京都の方がセカンドボールを拾えていたのでやや優勢に見えたが容易にシュートを撃たさない辺りはさすが浦和DF陣であった。75分には三上を下げて美尾が投入され、同じ左サイドの2列目をより攻撃的にしようとしたのだと思う。しかし、本来はDF選手とは言え、この日の三上は攻守に効いていたので最後までプレーさせたかった。ラインを下げた浦和がやや攻め込まれる時間が続く中、81分には小野伸二がポンテに替わって登場する。ボールキープも出来てワンタッチで局面を替えられる選手が入ってきた。彼が日本代表のユニフォームを着て本調子ならこれほど頼もしい選手がいないのだけど。84分、浦和は止めをさす。相馬が左サイドをドリブルで疾走し、渡辺をかわしてシュート、それがゴール前に戻った手島の足に当たって京都ゴールにころがり遂に5点目。今日の手島は本当についていない。その直後のキックオフから中山に代わってFW松田が投入されたが、もっと早く入れろよ、とつぶやいてしまう。86分にはパウリーニョのスルーに松田が抜け出したが惜しくもオフサイド。降格争いも最後は得失点差になることもある。1点でも返して欲しいと願うが、以降は浦和が更に得点を取りに貪欲に出て来る。88分、闘莉王のロングフィードを田中が受けて右の小野に、登尾、石井を交わしてショートを撃たれるが何とか西村がブロック。ロスタイムが4分と示される。まだ得点のチャンスがあると思うも、90分には小野のパスを受けた鈴木啓太が右から切れ込んで、91分には鈴木が右から切れ込んで永井に繋がれ、そして94分には山岸のゴールキックに田中達也が走り込んで直接に、それぞれ危ないシュートを撃たれる。よく6点目が入らなかった事だった。 そしてタイムアップ。レッズサポーターの雄叫びがこだまする。私が学生時代に汗を流した(といっても、トラックの方だけど)ここ西京極陸上競技場に。ただ浦和にとっては闘莉王、坪井の負傷が気になるところだろう。特に坪井はいらついたパウリーニョに89分後方からの危険なタックルを受けての負傷で全治3週間、10月4日のガーナ戦は辞退を余儀なくされた。闘莉王もどうなるだろう?パウリーニョはこのプレーで3枚目の警告を受けた…..。試合前に京都、柱谷監督は“浦和はメンタルもフィジカルもそして財務もうちよりはずっと上だ。”とかつて在籍したチームとの差を表現。財務なら京都も負けてはいないのだけど。前半は今日のシステムが浦和相手にでも通用する事が証明された。ただ柱谷監督は”このシステムは浦和用”と言っていた。パウリーニョ、田原が次回も2トップに起用されるかはわからないが代わりに起用される選手はこの二人の様に強引に撃って出るという積極性をまず真似て欲しい。一方の浦和は、翌日にガンバが何と甲府に敗れて勝点で並んだ。シーズン優勝なるだろうか?来年はAFCに出場すると思うが、先の話だけどアジアのタイトルも視野に入れてほしいなぁ。同じ昇格組で昨季J2で3位だった甲府がここまで最も成績が良いなんて誰が想像しただろう?これから京都は大宮(H)新潟(A)大分(H)川崎(A)甲府(H)広島(A)磐田(H)G大阪(A)名古屋(H)と続くが、1試合ずつが正念場だ。本当に降格だけはしないでくれ、せつに、せつに思う週末であった…..

9.30 西京極 京都 vs 浦和 その1

2006-10-02 | EURO Football
早くも暦は10月を伝えた。今年も残すところあと3ヶ月。サッカーファンにとっては“ワールドカップイヤァー”の本年。欧州戦線はポストワールドカップシーズンが始まったばかりだが、日本ではJリーグ終盤戦。優勝争い、そして降格争いが試合毎に激化してくる。我が愛する京都パープルサンガは悲しいかな昇格1年目からJ1の洗礼を受け続けている。24節を終えて勝点18で16位。何とか自動降格圏内からは逃れているが、15位広島は勝点26。いよいよ入れ替え戦必至となって来た。これから毎試合、確実に勝点を重ねなければ降格が現実味を帯びてくる。9月30日は地元西京極に優勝争いをする浦和レッズを迎えた。24節を終えてガンバ大阪(勝点55)に次いで勝点52で2位。アウェーとはいえ下位に低迷する相手に “取りこぼし”を出来ない試合だった。 
この試合の京都はシステムを3-5-2に変更。最終ラインは左から登尾、手島、角田の3バック。左サイドバックの三上を2列目に上げて中山、渡辺と今季Jリーグ初スタメンの2人と2列目を構成。その後ろには石井、斉藤がボランチ的に配置し、2トップはパウリーニョと田原豊。田原は前節千葉戦に久々に途中交代ながら19分間出場。スタメンは4月22日の鹿島戦以来だ。GK西村はサンガ守護神平井が今季絶望と考えられるのでシーズン最後まで砦になってもらわねば。一方の浦和はワシントンが故障のためこの遠征に帯同せず田中達也の1トップにポンテ(右)山田(左)が2列目。その後ろに三都主(左)平川(右)、以上の5名が田中を頂点にピラミッドを形成。そして3バックは坪井、闘莉王、堀之内。スタメン7名が先日のオシムジャパンのメンバー。しかもベンチには小野伸二までいる。 どうすればこの浦和から勝点を挙げられるのだろう?開始早々平川が右から最初のシュートを放つ。4分にも堀之内のスルーから山田が折り返したところをGK西村が何とかキャッチ。7分には堀之内、山田と繋がれ鈴木啓太に撃たれ、浦和攻勢の幕開けだが、10分過ぎから京都もボールが繋がる様になる。渡辺の右からのクロス受けた田原がパウリーニョに繋いで惜しいシュートを演出する。11分にはパウリーニョから斉藤、そして左に送ったところに中山が走りこんでワントラップしてシュート。そのこぼれ球に田原とパウリーニョが迫るが惜しくもゴールを割れない。中山、そのまま撃っても良かったかな?4月にさいたまスタジアムで浦和と対決した時は一方的にやられて得点の予感がしなかったが、この日の京都の立ち上がりはサポーターに勇気を与えてくれた。しかし、先制は浦和が。13分、手島が処理をしようとしたボールはイレギュラーし手にあたりハンドを取られ、そのFKを三都主が直接狙うがGK西村がファインセーブでコーナーに逃げる。その三都主が入れたCKが右に流れるが、走りこんで来た闘莉王がワンバウンドしたところを頭で押し込んでゴールネットを揺らした。京都がいいリズムで攻めていたのだが、ここで先制点を奪うところとは流石に浦和であった。しかし、京都はすぐに追いつく。16分、斉藤からのロングフィードを田原が高い打点で落とし走りこんで来た中山がボレーで浦和ゴールに叩き込んだ。さっきの中山はワントラップを入れた為チャンスを逸したが、今度は見事にチャンスをものにしてくれた。そして田原もさすがのポストプレーであった。だが喜びも束の間、23分に三都主が左を上がりゴール前に入れたクロスを三上がヘッドでクリアーするがそのこぼれ球を拾った平川がペナルティーエリアの外からのサンガゴールに蹴り込んで追加点を上げた。先制点以来の好機を確実に得点に結びつけるところはさすがに今のJリーグを代表するチームだ。だが京都はまだ頑張りを見せる。前の対決で散々やられた三都主は渡辺が確実に抑える。最終ラインも大崩れはせず上下の動きは統制され、山田、平川が連続してオフサイドを取られる。ただセットプレーの時のラインが深すぎたて鈴木啓太にフリーでシュートを撃たせたり、攻撃参加した闘莉王を自由にしすぎて危ないヘッドを撃たれたりする。また闘莉王、三都主そして坪井が攻撃参加した時は鈴木啓太、長谷部がカバーに入っているのでカウンターが上手く繋がらない。しかし、その裏に大きく蹴り込んでもこの日は田原豊、パウリーニョと個人で何とかできる選手がいたので面白かったのだが。次の得点の可能性は京都が多かったと思う。だが39分にミスから3点目を失う。カウンターに転じた京都は左サイドから真中のパウリーニョにボールが出る。パウリーニョは一旦手島に預けて前線に走り出すが、預けられたそのボールを中山がトラップミスをして田中達也に奪われ、右のポンテに。そしてポンテは走りこんだ田中にナイスクロスを入れてドンピシャと頭で合わせて追加点を上げた。田中達也は10試合ぶりのゴールだったがそれは京都の本当に僅かなミスからだった。そして本当に手痛い3点目であった。43分には手島のトラップミスを山田が奪い、ポンテにつなぎショートを撃たれる。何とかGK西村が半身の態勢でコーナーに危うく逃げたが、格上相手にミスはいけない。前半終了直前に“3年ぶりに京都に帰ってきた”角田が意地のミドルを撃ってハーフタイムを迎えた。“良いサッカー”と言う観点では京都の方が良かったと思うが、スコアーは 1-3。しかし、後半に期待を抱かせる前半でもあった。 つづく