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近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

"光る君へ" ⑥『進むべき道』アレとコレで石野真子と財前直見の変貌で律令体制の衰退へ

2024年04月18日 | テレビの話し

今回も、またしても、『光る君へ』のお話となります。

正直な話、そろそろ、もう、飽きてきつつあるのですが、兎に角、"光る君へ"は、いまのところ"ブログ更新"のネタとして、ボケ防止対策として、大事なのです。まあ、こんなことを冒頭から述べては、ホント、身もふたも・・・です。

ボケると云えば、先日、スーパーに買い物に行った際、到着直前で財布を持って来なかったのに気づきUターンとか、買い物忘れ防止の為に、事前に作成した買い物リストを忘れるとか、人の名前が出てこないとか、いろいろ危ないのです。

それと、録画したドラマを見るまでが億劫で、しかし、ところが、見始めると、これが面白くそれなりに楽しく見てしまう。また、ブログ更新も、書き始めるまでが億劫で、一二行書き始めると、それなり、スラスラ・スイスイとなったり、まあ、そんな、こんなの繰り返しの日々。

ところで現在、録画 (好きな時間に見る為) しているドラマですが、朝ドラの「虎に翼」、NHKBSドラマ10の「船を編む」の三本です。一番面白いのは、やはり「舟を編む~」ですかね。

「船を編む~私、辞書つくります~ (三浦しをん原作)」は、辞書編集者の、言葉へのこだわりが、情熱が、言葉の役割が、とても、とても、勉強になります。次回が最終回。それにしても、言語学者役の柴田恭兵(72歳)の容貌の変化に、歳月の流れを感じたりしています。

歳月の流れと云えば、光る君へでも、倫子の母役の石野真子とか、道綱の母役の財前直見とかに、歳月の流れを感じたりしています。まあ、毎朝、鏡に映る我が容貌にも、感じる事ですけどね。

トラと翼は、ヒロイン役が「伊藤 沙莉ちゃん」なので見ていますが、男社会と戦う女性の物語なので、女性が見る分には、それなりに面白い・・・と、しかし、男としては、それなりに・・・痛い。

伊藤 沙莉ちゃんですが、朝ドラ「ひよっこ」(2020年前期)から注目していました。米屋の娘で、米は食べずにパン食で、父親とのコミカルなやりとりが面白かったです。

それで、本題の「光る君へ」ですが、歴史的な背景とか、史実とドラマの関係とか、いろいろ勉強的な意味と、登場人物が多く、名前や、役職を覚えたり、それなりにボケ防止には役立っているような? そんな気がする今日この頃。

平安時代で、源氏物語で紫式部で、枕草子で清少納言で、"かげろう日記"で道綱の母で、摂関政治で政争謀略で 、いろいろと調べたり、考えたりで、ホント! ボケ防止。

それでは、13回『進べき道』です。

この市場での、"縫い針"と"カブ"の交換シーンですが、ここで、わたくし冒頭より引っ掛かったのです。物々交換が一般的だったの ? それとも、貧乏なまひろの特殊な事情? と思ったりしたのです。

調べて見ました。

708年に鋳造・発行された貨幣として"和同開珎"が日本最初の貨幣として教科書などに記されています。しかし、"一般的には流通はしていなかった" との説が有力で、貨幣が流通し始めたのは、鎌倉時代(1200年代前半 )に入ってからのようです。

"まひろ"の紫式部の時代は1000年前後で貨幣は流通しておらず、物々交換の時代だったのです。通貨を必要とする活発な経済活動も、貨幣の価値を保証できる強固な権力も存在していなかったのです。

はい、社会科のお勉強でした。

それで、市場でまひろは、文字が読めないために、親子が引き裂かれる悲しい現場に遭遇します。反物一反と子供一人が交換されるのです。

こういう、縄に縛られ悲しい表情の子供 ! 見ると、ホントに、ホントに、辛いです、悲しいです、可哀そうです。

そして、まひろは、読み書きを教えることで、世の中を変えていく一歩として、自分の使命として、"進むべき道"として行動を始めます。この女の子、とても、とても、可愛いで。

一方、道長の、"進むべき道"です。

領民に過剰な負担を強いて私腹を肥やす"国司"に対して、領民は中央政府に直訴。しかし、その訴えは簡単に却下される。

道長一人が「民なくば我々の暮らしもありません」として、詳しき審議すべきと発言するが無視されます。

二人は、世の中を変えるために、それなりに努力はするが、なかなか報われないのです。

そんな中、道長が婿入りしてからは数年間、会っていなかったまひろの窮状を耳にした倫子は、まひろを雇おうして、屋敷に呼び寄せるが、救いの手を断るまひろ。

別れた道長の屋敷で働くのは、いくら何でも無理筋の話。

その場で、倫子より意外な物を見せられるまひろ。自分が書いて道長に送った文を見せられたのです。道長は、ずっと、ずっと、大切にして、倫子と暮らす屋敷にまで持ってきていたのです。

道長は倫子に婿入りした後も、まひろを忘れていなかったのです。あの時の『妾であっても、まひろが一番』との言葉は嘘でなかった、と、気づくまひろ、動揺します。

忘れられない二人。幼いころに出会い、心を通じ合い、身も通じ合い、誓い合った二人。まひろの初めての男、道長の初めての女、忘れる事はできないのです。

帰り際、二人は、屋敷の中で出会います。

道長の屋敷を訪れたのですから、まひろとしては、もしかして ? は、それなりに覚悟していた筈。しかし、文を見せられた後ですから、かなりの動揺と混乱。

道長とっては、数年ぶりの、突然の再会です。動揺と混乱で呆然自失。

ここで、13回『進むべき道』はお終い。

それにしても、今回、まひろの文に書かれていた「陶淵明」の詩「帰去来の辞」も、道長の屋敷「土御門殿」も、私腹を肥やす「国司」も、すべてをひっくるめての「律令体制」についても、引っ掛かって来ました。

これは、また、いつかの機会に。

 

それでは、また。

 

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