前回の続きです。
それで、次女の足の爪のペインティングからドラマが始まり、少しずつ、少しずつ、いろいろな男女が登場して、その関係が、過去のいきさつが、少しずつ分かり始め、物語に入っていったのです。
両親の居ない三人姉妹の話しで、長女が看護師、次女が信金の職員、三女がスポーツ店の店員、ペインティングの足は次女。
家を出て行った三姉妹の父親の葬儀から物語が動き出し、これまでが、どのようなこれからに変化していくのか、その思いでスクリーンを見つめるのでした。
舞台が鎌倉で、三姉妹の家が昭和の匂いが漂う木造二階建て、庭に梅の木、木立の繁る裏山、彩度も明度も抑えられた映像、これだけで、なんか、とても、イイ気分になったのです。
そして、いろいろな食べ物から、それにまつわるいろいろな人が、いろいろと語られる、この展開がイイのです。
わたくしの想い出も、必ず、食べ物と繋がっているのです。父親と映画の帰りに食べた“肉なしカレーライス”、狭い階段を上がったラーメン屋で初めて食べた餃子、池袋の路地裏のてんぷら屋で食べた穴子のてんぷら。
すべて小学校低学年の頃の想い出。“肉なしカレー”は店先に看板に“肉なし”の表示があったような?一皿50円だったような?そのとき観た映画が“隠し砦の三悪人”だったような?
人の想い出は、食い物記憶から手繰り寄せられるのです。みんな、みんな、そうなのかも?それともわたしだけ?
それで、前々回に、書き忘れたのですが、最初に登場した食べ物は、野菜のてんぷらと蕎麦でした。庭先の縁側で食べるシーン、そこで登場する三女の恋人?の店長。お腹が空いていたので、ホント!蕎麦が、てんぷらが美味そうでした。
美味そうで、野菜のてんぷらと蕎麦が誰の想い出に繋がっていたのか忘れました。それと、この店長ですが、凍傷で足の指が6本失っているのです。そして、朗らかに“失った足見ます?写メ撮ります?と、周囲の空気を読まない発言。
アフロヘアーで、元登山家?で、軽い乗りで、そんなところが三女と波長が合っているのです。三女は、父の影響はまったく受けていないのようです。でも、母が作ってくれた、“竹輪カレー”が好きで、一人こっそり食べるのです。三女は母親似?
長女は母の作る竹輪カレーや、シーフードカレーは嫌いなのです。母がカレーにシーフードを使ったのは、煮込まなくていいからだ、との解釈。料理に手間暇を掛けない、いい加減主婦、いい加減な母親と、とても批判的なのです。
次女“長澤まさみ”は、どんな食べ物が好きだったのか?映画を観てから一週間が経ち、記憶が薄らいできました。アジの南蛮漬けだったかも?でも、誰かと繋がる記憶は描かれていなかったような?
それで、足の爪のペインティングですが、腹違いの“すず”にペインティングをしながら、昔、小学生の頃、父にしてもらったのが初めてで、学校で見つかり教師に注意された想い出を語っているのです。
きっと、そのとき、父は教師だった厳格な祖父母に、そうとう叱られ、両者の間には、かなり、かなり、気まずい空気が流れ、これをきっかけとして、妻の“都”からも心が離れ、二度と通い合うことは無くなった?
ペインティングにまつわる父のことを、それなりに楽しく、それなりに好意的に“すず”に語る次女。かなり自由で奔放で、惚れっぽくて、次女は父に似ている?
そんな物語が、兎に角、あの鎌倉の風景を背景に展開するのですから堪りません。なんと云っても鎌倉です。
どんな風景を切り取っても、歴史が、趣が、物語が、映し込まれ、作品に、奥行きとか、広がりとか、落ち着きとか、味わいとか、そして、人生も見えてきたりするのです。
次女の長澤まさみ、三女の夏帆、イイです。“長澤まさみ”のスタイルの良さが印象に残りました。そんなカットがかなりありました。連れ合いが「長澤まさみって、あんなにスタイルヨカッタった?」と、見終わって一人呟いていました。
長女の綾瀬はるか、とても、しっかり者で、落ち着いていて、“おとな”を演じていました。連れ合いが「綾瀬はるかって、いくつになった」と、見終わって一人呟いていました。
それで、この作品、主演は綾瀬はるか?
それとも、三姉妹と腹違いの妹の四人?
物語的には、スクリーンに姿を現さないお父さんが“主役”だと思います。脇をかためたのは、なんと云っても、それは鎌倉と云う街です。
いや、もしかして、主役は鎌倉の街? 描かれたのは“鎌倉の街”で、物語が背景?
また鎌倉に行きたくなりました。作品に映し出される鎌倉は、海街の鎌倉で、わたしが歩いたのは“山街の鎌倉”だけです。
生シラス丼も、不漁のため食べていません。
「海街diary」イイです。
まだ、話しは続きます。
それでは、また。
それで、次女の足の爪のペインティングからドラマが始まり、少しずつ、少しずつ、いろいろな男女が登場して、その関係が、過去のいきさつが、少しずつ分かり始め、物語に入っていったのです。
両親の居ない三人姉妹の話しで、長女が看護師、次女が信金の職員、三女がスポーツ店の店員、ペインティングの足は次女。
家を出て行った三姉妹の父親の葬儀から物語が動き出し、これまでが、どのようなこれからに変化していくのか、その思いでスクリーンを見つめるのでした。
舞台が鎌倉で、三姉妹の家が昭和の匂いが漂う木造二階建て、庭に梅の木、木立の繁る裏山、彩度も明度も抑えられた映像、これだけで、なんか、とても、イイ気分になったのです。
そして、いろいろな食べ物から、それにまつわるいろいろな人が、いろいろと語られる、この展開がイイのです。
わたくしの想い出も、必ず、食べ物と繋がっているのです。父親と映画の帰りに食べた“肉なしカレーライス”、狭い階段を上がったラーメン屋で初めて食べた餃子、池袋の路地裏のてんぷら屋で食べた穴子のてんぷら。
すべて小学校低学年の頃の想い出。“肉なしカレー”は店先に看板に“肉なし”の表示があったような?一皿50円だったような?そのとき観た映画が“隠し砦の三悪人”だったような?
人の想い出は、食い物記憶から手繰り寄せられるのです。みんな、みんな、そうなのかも?それともわたしだけ?
それで、前々回に、書き忘れたのですが、最初に登場した食べ物は、野菜のてんぷらと蕎麦でした。庭先の縁側で食べるシーン、そこで登場する三女の恋人?の店長。お腹が空いていたので、ホント!蕎麦が、てんぷらが美味そうでした。
美味そうで、野菜のてんぷらと蕎麦が誰の想い出に繋がっていたのか忘れました。それと、この店長ですが、凍傷で足の指が6本失っているのです。そして、朗らかに“失った足見ます?写メ撮ります?と、周囲の空気を読まない発言。
アフロヘアーで、元登山家?で、軽い乗りで、そんなところが三女と波長が合っているのです。三女は、父の影響はまったく受けていないのようです。でも、母が作ってくれた、“竹輪カレー”が好きで、一人こっそり食べるのです。三女は母親似?
長女は母の作る竹輪カレーや、シーフードカレーは嫌いなのです。母がカレーにシーフードを使ったのは、煮込まなくていいからだ、との解釈。料理に手間暇を掛けない、いい加減主婦、いい加減な母親と、とても批判的なのです。
次女“長澤まさみ”は、どんな食べ物が好きだったのか?映画を観てから一週間が経ち、記憶が薄らいできました。アジの南蛮漬けだったかも?でも、誰かと繋がる記憶は描かれていなかったような?
それで、足の爪のペインティングですが、腹違いの“すず”にペインティングをしながら、昔、小学生の頃、父にしてもらったのが初めてで、学校で見つかり教師に注意された想い出を語っているのです。
きっと、そのとき、父は教師だった厳格な祖父母に、そうとう叱られ、両者の間には、かなり、かなり、気まずい空気が流れ、これをきっかけとして、妻の“都”からも心が離れ、二度と通い合うことは無くなった?
ペインティングにまつわる父のことを、それなりに楽しく、それなりに好意的に“すず”に語る次女。かなり自由で奔放で、惚れっぽくて、次女は父に似ている?
そんな物語が、兎に角、あの鎌倉の風景を背景に展開するのですから堪りません。なんと云っても鎌倉です。
どんな風景を切り取っても、歴史が、趣が、物語が、映し込まれ、作品に、奥行きとか、広がりとか、落ち着きとか、味わいとか、そして、人生も見えてきたりするのです。
次女の長澤まさみ、三女の夏帆、イイです。“長澤まさみ”のスタイルの良さが印象に残りました。そんなカットがかなりありました。連れ合いが「長澤まさみって、あんなにスタイルヨカッタった?」と、見終わって一人呟いていました。
長女の綾瀬はるか、とても、しっかり者で、落ち着いていて、“おとな”を演じていました。連れ合いが「綾瀬はるかって、いくつになった」と、見終わって一人呟いていました。
それで、この作品、主演は綾瀬はるか?
それとも、三姉妹と腹違いの妹の四人?
物語的には、スクリーンに姿を現さないお父さんが“主役”だと思います。脇をかためたのは、なんと云っても、それは鎌倉と云う街です。
いや、もしかして、主役は鎌倉の街? 描かれたのは“鎌倉の街”で、物語が背景?
また鎌倉に行きたくなりました。作品に映し出される鎌倉は、海街の鎌倉で、わたしが歩いたのは“山街の鎌倉”だけです。
生シラス丼も、不漁のため食べていません。
「海街diary」イイです。
まだ、話しは続きます。
それでは、また。