鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその51~鬼平犯科帳14

2006-07-06 18:28:56 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼平犯科帳パート14、中村又五郎です。

中村又五郎が歌舞伎役者であることは知っていましたが、脇役で初の重要無形文化財保持者(人間国宝)であることは知りませんでした。
なるほど、やっぱり凄い役者でしたか。

鬼平犯科帳の出演は分かっている限りでは次の4回です。

第1シリーズ 第1話  暗剣白梅香   三の松平十
第2シリーズ 第17話 春の淡雪    池田屋五平
第4シリーズ 第1話  討ち入り市兵衛 蓮沼の市兵衛
第7シリーズ 第9話  寒月六間堀   市口瀬兵衛

どれも名演といえるのでしょうが、私のお気に入りは何といっても「討ち入り市兵衛」です。何度見てもいいです。
原作にはない鬼平とのからみのシーンは特に良く、池波正太郎には申し訳ないけれども、原作以上の作品に仕上がっていると思います。
彦十のとっつぁんが、市兵衛はお地蔵さんに似ているというセリフがありますが、いわれてみればお地蔵さんの顔というのはまるで中村又五郎をモデルにして作ったようによく似ています。
池波正太郎が中村又五郎をモデルにして「剣客商売」の主人公秋山小兵衛を書いた、という話は有名ですが、中村又五郎をモデルにしてお地蔵さんを作った職人はさすがにいないでしょうね。

中村又五郎は1914年(大正3年)7月21日生まれ、もうすぐ92歳になります。
現在も歌舞伎界の最長老として健在なところは、ますます秋山小兵衛とダブります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその50~王様のレストラン

2006-07-05 13:42:07 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「王様のレストラン」です。

ご存知、三谷幸喜作品の代表作のひとつです。
あらためて調べて見ると、1995年の作品、もう11年も前の作品なんですね。
最近DVDを購入し、家族で見ています。

伝説のギャルソン千石さん、オーナー禄郎さん、シェフしずか、マダム三条さん、ディレクトール範朝さん、カジハラさん、ワダ君、畠山、ソムリエ大庭、パティシエ稲毛・・・あぁ懐かしい・・・やっぱりおもしろい。
ひと癖もふた癖もある俳優陣が、三谷幸喜のおもしろい脚本を生き生き演じています。

松本幸四郎は歌舞伎から取り入れたと思われる美しい身のこなしがカッコよかったです。伝説のギャルソンが舞うが如くテーブルの間を行くシーンは何度見ても惚れ惚れします。
実弟の中村吉右衛門が鬼平犯科帳の中で見せる粋な身のこなしも歌舞伎という伝統美からくる美しさなのでしょうか。


(おまけ)
今回「王様のレストラン」について書くにあたり、フリー百科事典「Wikipedia」をチェックして驚いた話がありましたので紹介します。
ドラマの中でオーナー禄郎さんが「赤い洗面器を頭の上に乗せた男」の小話のオチを忘れてしまうシーンがありますが、この小話は他の三谷幸喜作品でも使われているそうです。
「Wikipedia」には予想されるオチについての記述もありますが、それはまた別の話・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその49~竹鶴政孝13

2006-07-04 13:34:49 | 竹鶴
今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート13、”ニッカ「ブレンド」戦略”です。

この本は正式な題名は”通の時代に飛翔するニッカ「ブレンド」戦略”。いわゆるビジネス本で、片山又一郎というマーケティング論の専門家が今から15年も前に出版したものです。
つい最近古本屋で見かけ、ビジネス本の枠を越えニッカの本質をよく捉えているように思えたので購入しました。

この本を読み始めて驚いたのは、15年も前に書かれているはずなのに内容に古さを感じないことです。
一般の企業では時代の流れに食らいついていくために方針変更を繰り返し、わずか5年前の中期計画でさえ形骸化しています。
スピードと合理化がキーワードといわれているこの時代において、ニッカは15年前の経営方針を揺るぎなく実行し続けている・・・このことに驚きと感動を覚えました。

特に巻末に掲載されている竹鶴威会長に対するインタビューでは会長自らの口からニッカの姿勢が語られています。
----------
筆者 「オールモルト」が大ヒットしていますが、原価率が高いために売れる割には儲けが少ないとか。いかにも御社らしいという気もするんですが・・・。
竹鶴 そういった面は確かにございますね。家庭用を意識しましたから、2450円という値段になったこともありますが、ともかく、儲けるよりもいい製品をつくって普及させようとする考え方が伝統的にあることは感じますね。
筆者 極端なことをいうと、企業よりも製品を優先してしまうという・・・。
竹鶴 そうですね。かつて創業者は会社が危なくなっているのに、3級ウイスキーは出さないと最後まで頑張り、周囲の説得でやっと発売しましたが、びんの容量が少ないにもかかわらず、他社より品質がよいからと高い価格をつけ、それがまたハンディになったり・・・。そんな風土が今も残っていますね。
----------

いかがですか。
この部分だけを読んでも、15年前のニッカの風土は現在と何ら違いがみられません。
「会社よりも本物のウイスキーづくりを優先する」という竹鶴政孝の信念はニッカの企業風土になり、15年前も、そして現在も脈々と引き継がれています。

筆者はニッカをこう評しています。
「ニッカはビッグ・カンパニーではないけれども、確固たるバックボーンの上に新しい息吹を感じさせるグッド・カンパニー」

ニッカがこれからもビッグ・カンパニーを目指さず、竹鶴政孝の信念を守り続けていく姿を見守りつつ、応援していきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその48~食の方言

2006-07-03 08:50:39 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「食の方言」です。

日経新聞のホームページに「食べ物 新日本奇行」というコーナーがあります。そのコーナーのテーマが「食の方言」です。はなし言葉に方言があるように食べ物にも方言(=地域差)があり、われわれは意外に気付いていないのです。
例えば、
Q1「天ぷらにソースをかけて食べますか」
Q2「肉といえば牛or豚どちら」
Q3「ばばへらアイスを知っていますか」
Q4「赤飯に甘納豆が入っていますか」

どれも地域差が面白いほど分かれる調査結果が出ています。
私の住む札幌では答えは次の通りです。
Q1 NO 
Q2 豚
Q3 NO
Q4 YES
いかがですか、あなたの住む地域と答えが違うでしょう。
こういう記事を2002年から現在に至るまで、毎週土曜日に更新しながら続いています。
今は41番目のテーマ「ご当地アイスに冷たいもん」が継続中で、最新の記事には「冷やし飴」が紹介されています。札幌に住む私には想像さえつかない代物です。

自分が今まで常識だと思ってきた「食べ物」や「食べ方」が地域によってずいぶん違うことを毎週毎週思い知らされています。
狭い日本でも地域差がいろいろあるもんです。

過去4年間の調査結果である41のテーマの中にはきっとあなたの知的好奇心を満足させてくれるテーマがあるはずです。
一度ホームページを訪れることをおすすめします。



(おまけ)
アドレス http://weekend.nikkei.co.jp/kiko/
  
第一部は本になっています。
全日本「食の方言」地図 野瀬泰申著 日本経済新聞社刊
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその47~鬼平犯科帳13

2006-07-02 06:17:48 | 鬼平
今回のお気に入りは、鬼平遊歩道です。

鬼平遊歩道は鬼平ファンごろぞうさんのホームページです。
鬼平犯科帳に関するホームページでは一番頼りにしています。

特にドラマDVDを購入するにあたっては、鬼平遊歩道「お気に入りドラマ投票」をおおいに参考にさせてもらいました。
12年に渡り制作された膨大な枚数のDVDを見たい順番で毎月3枚ずつ買い揃えましたが、「投票」結果がおおむね私の好みに近いもので、選定が楽でした。

ちなみに「投票」結果の上位は次の通り

第一位 密偵たちの宴 92票
第二位 血頭の丹兵衛 45票
      むかしの男   45票
第四位 五月闇     25票
第五位 おれの弟    23票
第六位 本所・桜屋敷 22票
第七位 本門寺暮雪  20票

また「投票」結果は、ちょっと時間ができて「今晩はどれを見ようか」と迷ったときにひろげるメニュー表の役目もしてくれていて、おおいに助かっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お気に入りその46~夢3話

2006-07-01 09:21:30 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回は「お気に入り」から脱線して、今までに見た変な夢3話を書きます。
私が見た夢の話を読んでもあなたに何の得もありませんがどうかお付き合い下さい。

1話目
猫が亀にイタズラしていました。
亀は裏返しにされ、どうすることもできません。
突然、腹部の甲羅が左右に全開し、トカゲのようなスマートな亀の本体が出てきて猛スピードで逃げていきました。
空の甲羅を呆然と見つめる猫と私がそこに残されました。
しばらくして、そうか亀の体の構造はこうなっていたのか、と妙に納得しているところで目が覚めました。
家族に変な夢、とバカにされましたが、最近TVでほぼ同一の映像を見ました。あの映像を作った人も同じ夢を見たのかな。

2話目
スカイダイビングで飛び出しましたが、パラシュートが開きません。
傾斜がきつい山の草原が急速に近づいてきます。
ついに地面に激突しました。
激しい衝撃のあと、おおきくバウンドし、斜面を猛スピードで転がり始めました。
斜面の端が崖になっていて、もう一度落下し始めたところで目が覚めました。
高い所から落ちる夢は何回も見ていますが、地面に激突するまで見たのはこれだけです。

3話目
学生時代に見た夢です。
その当時、学生寮の4人部屋で生活していました。
私がベッドで寝ていると別の部屋に住む友人Aが訪ねてきました。
「酒を飲みに行くぞ」と私と同室の後輩Bを誘いに来たのです。
眠い目をこすりながら私たち3人は飲みに行くことにしました。
…というところで目が覚めました。
部屋にいた後輩Bに、今「友人Aが訪ねてきて3人で飲みに行くことになった」という夢を見た話をしていると、本当に友人Aが訪ねてきて3人で飲みに行くことになりました。
…というところでまた目が覚めました。二重の夢、夢の中で夢を見ていたのです。
部屋にいた後輩Bに「「友人Aが訪ねてきて3人で飲みに行くことになった」という夢を見た話をしていると、本当に友人Aが訪ねてきて3人で飲みに行くことになった。」という二重の夢を見た話をしていると、本当に友人Aが訪ねてきて3人で飲みに行くことになりました。
…というところで目が覚めました。3重の夢、夢の中で夢を見ている夢を見たのです。
後輩Bと頭が混乱するような夢の話をしていると、予定通り?友人Aが訪ねてきて本当に3人で飲みに行きました。
まったく不思議な夢でした。


(おまけ)
写真は隆慶一郎著「一夢庵風流記」。少年ジャンプに連載された「花の慶次」の原作です。
秀吉に対してさえかぶき続けた実在の侍、前田慶次郎の一代記です。
文武両道に秀で戦国の世にありながら己の美意識にのみ従って生きた夢のような男の生涯は「爽やか」でした。
彼が私の「夢」のイメージです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする