今回のお気に入りは、竹鶴政孝パート13、”ニッカ「ブレンド」戦略”です。
この本は正式な題名は”通の時代に飛翔するニッカ「ブレンド」戦略”。いわゆるビジネス本で、片山又一郎というマーケティング論の専門家が今から15年も前に出版したものです。
つい最近古本屋で見かけ、ビジネス本の枠を越えニッカの本質をよく捉えているように思えたので購入しました。
この本を読み始めて驚いたのは、15年も前に書かれているはずなのに内容に古さを感じないことです。
一般の企業では時代の流れに食らいついていくために方針変更を繰り返し、わずか5年前の中期計画でさえ形骸化しています。
スピードと合理化がキーワードといわれているこの時代において、ニッカは15年前の経営方針を揺るぎなく実行し続けている・・・このことに驚きと感動を覚えました。
特に巻末に掲載されている竹鶴威会長に対するインタビューでは会長自らの口からニッカの姿勢が語られています。
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筆者 「オールモルト」が大ヒットしていますが、原価率が高いために売れる割には儲けが少ないとか。いかにも御社らしいという気もするんですが・・・。
竹鶴 そういった面は確かにございますね。家庭用を意識しましたから、2450円という値段になったこともありますが、ともかく、儲けるよりもいい製品をつくって普及させようとする考え方が伝統的にあることは感じますね。
筆者 極端なことをいうと、企業よりも製品を優先してしまうという・・・。
竹鶴 そうですね。かつて創業者は会社が危なくなっているのに、3級ウイスキーは出さないと最後まで頑張り、周囲の説得でやっと発売しましたが、びんの容量が少ないにもかかわらず、他社より品質がよいからと高い価格をつけ、それがまたハンディになったり・・・。そんな風土が今も残っていますね。
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いかがですか。
この部分だけを読んでも、15年前のニッカの風土は現在と何ら違いがみられません。
「会社よりも本物のウイスキーづくりを優先する」という竹鶴政孝の信念はニッカの企業風土になり、15年前も、そして現在も脈々と引き継がれています。
筆者はニッカをこう評しています。
「ニッカはビッグ・カンパニーではないけれども、確固たるバックボーンの上に新しい息吹を感じさせるグッド・カンパニー」
ニッカがこれからもビッグ・カンパニーを目指さず、竹鶴政孝の信念を守り続けていく姿を見守りつつ、応援していきたいと思います。
この本は正式な題名は”通の時代に飛翔するニッカ「ブレンド」戦略”。いわゆるビジネス本で、片山又一郎というマーケティング論の専門家が今から15年も前に出版したものです。
つい最近古本屋で見かけ、ビジネス本の枠を越えニッカの本質をよく捉えているように思えたので購入しました。
この本を読み始めて驚いたのは、15年も前に書かれているはずなのに内容に古さを感じないことです。
一般の企業では時代の流れに食らいついていくために方針変更を繰り返し、わずか5年前の中期計画でさえ形骸化しています。
スピードと合理化がキーワードといわれているこの時代において、ニッカは15年前の経営方針を揺るぎなく実行し続けている・・・このことに驚きと感動を覚えました。
特に巻末に掲載されている竹鶴威会長に対するインタビューでは会長自らの口からニッカの姿勢が語られています。
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筆者 「オールモルト」が大ヒットしていますが、原価率が高いために売れる割には儲けが少ないとか。いかにも御社らしいという気もするんですが・・・。
竹鶴 そういった面は確かにございますね。家庭用を意識しましたから、2450円という値段になったこともありますが、ともかく、儲けるよりもいい製品をつくって普及させようとする考え方が伝統的にあることは感じますね。
筆者 極端なことをいうと、企業よりも製品を優先してしまうという・・・。
竹鶴 そうですね。かつて創業者は会社が危なくなっているのに、3級ウイスキーは出さないと最後まで頑張り、周囲の説得でやっと発売しましたが、びんの容量が少ないにもかかわらず、他社より品質がよいからと高い価格をつけ、それがまたハンディになったり・・・。そんな風土が今も残っていますね。
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いかがですか。
この部分だけを読んでも、15年前のニッカの風土は現在と何ら違いがみられません。
「会社よりも本物のウイスキーづくりを優先する」という竹鶴政孝の信念はニッカの企業風土になり、15年前も、そして現在も脈々と引き継がれています。
筆者はニッカをこう評しています。
「ニッカはビッグ・カンパニーではないけれども、確固たるバックボーンの上に新しい息吹を感じさせるグッド・カンパニー」
ニッカがこれからもビッグ・カンパニーを目指さず、竹鶴政孝の信念を守り続けていく姿を見守りつつ、応援していきたいと思います。
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