鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2011~大人向け絵本

2021-03-29 12:15:44 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、大人向け絵本です。
大人向け絵本を3冊読みました。
①せかいいちうつくしいぼくの村
内容紹介を引用します。
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きょう、ヤモははじめてとうさんとまちへいく。
ロバのポンパーもいっしょだ。
いちばですももやさくらんぼをうるのだ。
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スモモやサクランボがたくさん収穫できる美しい村。
そこに住む善良な人々の静かで平和な暮らしが描かれています。
主人公は親の仕事の手伝いをする優しい男の子。
これからもずっと幸せな日々が続くと思っていたのに・・・。
ある日突然、村は戦渦に巻き込まれ無くなってしまいました。
村人たちの行方はわかりません。
突然の出来事に、戦争の恐ろしさと愚かさを思い知らされました。
本書は著者の実体験が元になっています。
物語の舞台になったアフガニスタンはこれまで、軍事クーデター、ソ連軍のアフガニスタン侵攻、タリバン政権誕生、テロ組織アルカイダ誕生、アメリカ同時多発テロと、平和とは程遠い歴史をたどってきました。
現在も国内でテロや襲撃などが横行しており、外務省が退避勧告を出している危険地域です。
昨年、現地でボランティア活動に取り組んでいた中村哲医師が殺害されたニュースは忘れられません。
中村さんの功績を後世に伝えるために制作された絵本「カカ・ムラド」と併せて読むことをお勧めします。

②見てごらん!名画だよ
内容紹介を引用します。
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ゴッホ・クレー・シャガール・マグリット・クラナハ・セザンヌ・ウォーホル・ムンク・ターナー・ボナール・モネ・マティス・フェルメールなど、入場無料の美術館へようこそ。
好きなページをひらいてお気に入りの絵を見つけよう。
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以前かこさとしの絵本「うつくしい絵」を読みました。
かこさんによると、絵画鑑賞とは画家が絵を通して何を伝えたかったのかを読み取ることだそうです。
画家が心を込めて描いた人物や動物から彼らの心を推察するのです。
さて本書は・・・。
見開きの片方に作品が掲載されています。
見開きのもう片方には、子どものような素直な感想と、画家や作品についての解説が書かれています。
肩ひじ張らずに素直な気持ちで絵画鑑賞することができます。
それにしても名画が次から次へ・・・、一体いくつ紹介されていたのでしょうか?
ジャンルや時代をランダムに紹介していて、まさに自由気まま。
また自分の好みでない作品がたくさん含まれていたので新鮮でしたし、よい刺激になりました。

③いのちの時間 ~いのちの大切さをわかちあうために
内容紹介を引用します。
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小さな虫から人間まで、その「いのち」と「死」を見つめ、深い印象の絵と短いながら奥行きのある言葉で、やさしくその意味を語りかけてくれます。
子どもには難しい大切な人や動物の「死」についての理解がきっと深まります。
推薦の言葉 アルフォンス・デーケン(上智大学教授)
「この世にあるすべてのいのちは、与えられた時間を精いっぱい生きている。おとなとこどもが生と死の豊かな神秘について語りあおうとするとき、この本は豊かな想像力を育む得がたい一冊となろう。」
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「死はとても悲しいこと
 でも、それは生まれる前から
 花、人、鳥、魚、木、動物
 すべてのいのちに約束されたこと」
「長くても短くても
 いのちの時間にかわりはない
 はじまりがあって、おわりがあって
 その間には
 “生きている時間”がみちている」
心に残った一文を引用しようとしても、選ぶことが困難。
あっという間に読み終えますが、大切なメッセージだらけ。
「死について」「命について」考えるときに読むべき本です。
大人も子どもも。
お気に入りの絵本「アンジュール」を読んだときと同じく、魂を揺さぶられました。

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