鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2177~漫画原稿再生叢書

2022-12-28 12:19:03 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、漫画原稿再生叢書です。

復刊ドットコムという出版社が2019/4/26に発行した「ゲゲゲの鬼太郎」を読みました。
42.0×29.7x2.0cm、72ページの大型本です。
生原稿を原寸のまま書籍化した「漫画原稿再生叢書」の第2弾だそう。
古本で2万円もしておりかなり高価ですが、水木しげるの復刻原稿を4~5枚購入するくらいの金額で72ページも鑑賞できるのですから、逆にお得に感じました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
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まさに読む、複製原画
水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の人気三作品が、原稿の質感そのままに高品質印刷によって蘇る!
漫画原稿再生叢書、第二弾が刊行決定!

水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』。
もはや説明の必要もない、日本人であれば誰もが知るこの作品の原稿を手にしてみたいと考える鬼太郎ファンは多いのではないでしょうか?
弊社が展開する新レーベル『漫画原稿再生叢書』から、人気の鬼太郎三作品が収録された好評の第二弾が刊行決定です。
今回、水木しげるの代表作である『ゲゲゲの鬼太郎(墓場の鬼太郎)』から選ぶのは以下の3作品です。

・「猫仙人〈前・後編〉」
・「ゆうれい電車」
・「コマ妖怪」

いずれも鬼太郎作品の中でも人気の高い作品となっており、且つ水木プロダクションに原稿が通しで現存する大変貴重なものになっています。
天才的とも呼べる非常に繊細なタッチで描かれた数々の原稿。
漫画家・水木しげるの軌跡が存分に味わえるものになっているこれらの作品を、水木プロ謹製の原稿サイズ原寸のまま掲載するべく、凸版印刷による高品質の印刷技術を駆使してまとめるのが、漫画原稿再生叢書版『ゲゲゲの鬼太郎』なのです。

綺麗にレストアがされた誌面とは一味も二味も違う、経年による黄ばみ、シミ、折れ、所々に見られる破れなどを丁寧にスキャン・補正し、可能な限り現物に近い質感を出せるようまとめました。
全てのページにわたり、作品執筆当時の水木しげるの魂が吹き込まれた、究極の作品集とも呼べます。

(C) 水木プロダクション
出版協力:講談社
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朝ドラ「ゲゲゲの女房」のシーンで目に焼き付いているのは、主人公が机に覆いかぶさるように必死の形相で作品を描く姿です。
ひたすらペンを走らせる硬い音だけが「シャッ、シャーッ」と部屋に響き続けていました。
これが奥様の目から見た水木しげるの姿。
戦争で左腕を失い、残された右腕一本で貧乏に抗い続けたその姿は感動的です。
後に少年マガジンで「ゲゲゲの鬼太郎」を連載して売れっ子漫画家の仲間入りを果たしたときは一視聴者である私もうれしかったものです。

鬼太郎に登場する妖怪たちの人間味あふれる表情や性格が好きで、子どもたちと一緒にアニメを観たり、「妖怪画談」等の本を鑑賞してきました。
その妖怪画では細部まで丁寧に描き込まれた背景にも魅力を感じ、いつも目を奪われ、いつかもっと大きな絵で細部まで鑑賞したいと思っていました。
今回、復刻原稿を探していて、本書を目にした時には価格を見てちょっと考えましたが、思い切って購入しました。

サンプルに挙げた絵の細部の描きこみをご覧ください。
手抜きが無いいい仕事をしていますね。
連載漫画の原稿ですから時間に制限があり、全てのページが丁寧に描かれた訳ではありませんが、飾って楽しめる絵が何枚かありました。
また作品として読むのも面白く、特に「ゆうれい電車」はアニメ化されたものがとても印象的だったこともあり懐かしかったです。
解説の小冊子には鬼太郎たちの言葉遣いが後に修正されたと、本書の場面を例に挙げて紹介していてとても興味深かく読みました。
本書に掲載された作品が制作されたのは1965年と1968年だそうです。
今から50年以上も前のことですから、その後の高度成長やバブル崩壊などで人々の暮らしは大きく変わりました。
言葉遣いに変化があって当然です。
当時は言葉遣いが少々荒かったことを知りました。



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