この映画『(邦題)個人教授』は青春の思い出として強く印象に残っている。といっても映画のストーリーが素晴らしかったわけではなく、パリの中心街に暮らす裕福な主人公の暮らしぶりにあこがれていたわけだが。何でもお願いを聞いてくれる美人のメイド、アルプスの別荘、石畳を軽快に走るバイク、レモンイエローのランボルギーニ・ミウラとあげればきりがない。撮影当時ルノー・ベルレーは22歳、ナタリー・ドロンは26歳。
日本のポスターにもパリの街をバイクで二人乗りする印象的なシーンが描かれているが、このバイクはずっとソレックスだとばかり思っていたが、最近映画をよく見直してオリビエの乗っているのはリトルホンダであることがわかった。ただし友人のジャンピエールは黒のソレックスに乗っていた。
(日本とはだいぶ違う安っぽい雰囲気の本国のポスター。これで興行的に失敗?)
ところでこの映画で二人が初めて結ばれるアボリアズ・スキー場だが、かってあの冒険家の植村直巳氏が長期バイトをしていたらしい。この映画のできるずっと前の話だが。
フレンシス・レイの切ない音楽が最後のシーンにも流れ小雨のなかをバイクで走るオリビエ。それは大人への旅立ちか。
(最後の別れのシーンとなったノートルダム寺院近くのオテル・エスメラルダ)
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