
ニュースで報じられているところによれば以下のとおりです。
「オーストリアではなくオーストリーと呼んでください」。欧州の伝統国オーストリアの駐日大使館が「日本語表音表記の変更」を発表した。豪州のオーストラリアとの混同を避けるというのが理由だが、外務省も「まだ定着していない」としており、あまりに唐突な発表に戸惑いの声が上がっている。
オーストリー帝国は第一次大戦での敗戦により解体され、ドイツ人地域で共和国化。第二次大戦前にはナチス・ドイツに併合されこともあり、同大戦後は永世中立国として再出発した。激動の20世紀にもまれ、冷戦時は東西の接点の役割も果たしていたが、近年の欧州連合(EU)加盟などにより中立色が薄れ、その後は欧州の一員としての性格を強めている。英語読みの「オーストリア」が主流となったのは第二次大戦後。ここから南半球の大国「オーストラリア」と混同する日本人が増え始めた。最近では、東京・元麻布の同国大使館に間違って訪問する人のために、オーストラリア大使館(東京・三田)への道順を記した地図を用意するほど。かつての大国が直面しているのは、こうした現実だった。(以上ニュース)
確かにスイスは永世中立国だとは学校で習いましたが、オーストリアもそうだったとは知りませんでした。スイスは頑固にEUにも加入していませんね。これは知ってました。主要な産業もスイスに似ていて、観光と金融です。
確かにテレビを観ていても、プロの局アナでもオーストリアをオーストラリアと言い間違えることは珍しくありませんが、日本人全体がそんな人ばかりだったら大使館も不快でしょう。
でもこの二国を混同しているのは日本人だけではないと思います。なぜなら写真のような自虐的な『ここにはカンガルーはいません』Tシャツがウィーンで何種類か売られているからです。私もウィーンの街角で見かけました。おそらくヨーロッパ以外の国では二国を混同しているケースが多いと推察されます。
一方のオーストラリアでも、もしこの逆があったら大変面白いと思います。例えば
No Mozart Balls in Australia
No Sachertortes in Australia
なんてTシャツが売られていると国民性に違いがある両国の友好?も深まるかもしれません。
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