世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
ギリシャ神話あれこれ:12の功業その3
難業その3は、ケリュネイアの牝鹿を生け捕りにすること。
ケリュネイアの牝鹿というのはアルテミス神の聖鹿で、金色の角と青銅の蹄を持つ白い鹿。脚が速すぎるために車に繋ぐことができず、放し飼いにされていた。
アルテミスの眷属の聖なる鹿なので、殺すことができない。で、ヘラクレスは丸1年ものあいだ、生け捕りにすべく、この鹿を追いかけまわしたらしい。う~ん、努力の人! そしてようやく、川を渡ろうとした隙を狙って、傷つけないように脚に矢(毒矢ではなく)を射て捕まえる。
で、ミュケナイに連れ帰ろうと、鹿を肩に担いだところに、兄アポロンを連れたアルテミスとばったり出くわす。めぐり合わせが悪いと言うか……
おのれ鹿盗人め! 容赦を知らないアルテミスに激しく責め立てられるが、口の上手くないヘラクレス、とにかく懸命に弁明して、なんとか了解してもらえた。
で、彼は鹿をミュケナイに持参するとすぐに、鹿を解放。鹿はこの際、アルテミスの車に繋がれたともいう。
To be continued...
画像は、スルバラン「エリュマントスの野猪と戦うヘラクレス」。
フランシスコ・デ・スルバラン(Francisco de Zurbaran, 1598-1664, Spanish)
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