テレマコスは、母ペネロペに自分の無事な帰還を知らせるために、豚飼いを使いに出す。すると、アテナ神が現われて、オデュッセウスを元の姿に戻してやる。
すっかり別人となったオデュッセウスの姿に仰天するテレマコス。そんな息子に、オデュッセウスは、自分こそはお前の父だ、と打ち明ける。
父子は涙を流しながら抱き合った。そして求婚者たちへの復讐の計略を練り始める。
さて、オデュッセウスは再び乞食の老人に身をやつすと、町で物乞いがしたい、と言って、豚飼いの案内で町へと向かう。
途中で出くわしたのが、山羊飼いメランティオス。不忠な山羊飼いは、ハッ! 乞食が乞食を連れてやがる! と愚弄すると、求婚者らに食わせる山羊を連れて、いそいそとオデュッセウスの屋敷へ入っていく。
屋敷では相変わらず求婚者たちの宴会だった。このとき、門前に寝ていた老犬が、乞食姿のオデュッセウスをかつての主人と見分けて、尾を振ると、そのまま息を引き取った。
乞食のオデュッセウスは屋敷に入り、テレマコスから恵んでもらったパンと肉を食べると、もっとパンを、と求婚者らにパンを乞うてまわる。
豚飼いめ、なんでこんなに汚い乞食を連れてきやがった! と求婚者らの首領格のアンティノオスが罵倒すると、
そっちこそ、他人の食卓の料理の山を、パンひとかけらさえ施そうとしない、見かけ倒しのケチ旦那め! とオデュッセウスが応酬する。
To be continued...
画像は、ドゥーセ「オデュッセウスとテレマコスの再会」。
アンリ=リュシアン・ドゥーセ(Henri-Lucien Doucet, 1856-1895, French)
Previous / Next
Bear's Paw -ギリシャ神話あれこれ-