チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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大変なごどやっちまった

2019年02月03日 | チエの玉手箱
母のサポートデイでした。

私の顔を見るなり、母が口を開く。

母:夕んべなぁ、大変なごどやっちまったのよ~
私:(ん、ん、ん? 大変なこと? なんじゃいな?)
母:夜中におしっこに起ぎだべ。そうしたら、間に合わなくって、出っちまったのよ。
私:ありゃりゃ!
母:おしっこに行ぎだくても、なかなか布団から立だんにのさ。そのうぢに間に合わなぐなっちまった。

布団は濡れなかったのかと問うと、布団からやっとこさ立ち上がり、よろよろと歩いて廊下に出た途端だったので大丈夫とのこと。

母:ああなっと、(おしっこを)止めだくても、止まんねのなぁ。
私:そりゃ、そうだよ。あれは、止まらないよ。

母は日中でさえ、つかまりながらやっと歩いているので、寝起きにパッと起き上がることなど到底無理なのだ。
だから、仕方がないと思う。
でも、彼女にとっては相当なショックだったようだ。
つい2~3か月前までは「わだしは、まだ尿漏れは大丈夫なんだ」と言って、自慢していたのだから。

母:こうなんねど、死なんに(死ねない)んだべなぁ
  まったぐ、こだごどして、いづまで生ぎでんだべが。
 (早くお迎えが来ないかなぁ)


こりゃあ、ネズミホイホイよりパンツ型紙オムツを買う方が先かな?

母の姿は、10年後、20年後の私なのだ。
でも、私が着いた時には、母はきちんと後始末終わってました。