チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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ブラック・ジャック

2016年02月15日 | 
gooブログのお題に初参加です。

最近のマンガはほとんど読んでいないので古い作品になりますが、私が名作だと思うマンガは手塚治虫さんの「ブラック・ジャック」です。
手塚氏の強いメッセージを感じます。

一番印象強いのは「第25話 ときには真珠のように」
ある日、ブラック・ジャックのもとに、命の恩人本間丈太郎医師から鞘に入ったメスが届く。
これは何かあると本間医師を訪ねてみると、彼は死の床にあった。
そして、本間は告白する。
私はとんだやぶ医者で、ブラック・ジャックを手術した時、お腹の中にメスを1本置き忘れてしまったのだと。
7年後再び手術の機会があり、お腹を探って取り出したものは石に包まれたメスだった。
真珠貝が体の中に入った異物を真珠質で包んでいくように、ブラックジャックの身体もメスが体を傷つけないようカルシウムで包んでいったのだ。
虫の息で、本間は言葉を続ける。

…な なあ ど どんな医学だって 
せ 生命のふしぎさには…かなわん…
に 人間が  い 生きものの 生き死にを
じ 自由に  し しようなんて
おこがましいとは お お 思わんかね……


言い終えた本間医師は事切れる。
ブラックジャックは手を尽くして蘇生を試みるが、老衰の彼を甦らせることはできなかった。
そんなブラックジャックに、本間医師の言葉が浮かぶ。

おこがましいとは思わんかね…


古本屋さんで探して1巻ずつ買い集めたコミック全24巻は私の宝物です。
これも昭和なものに分類されるかな。