チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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同級会Ⅱ その3

2010年03月08日 | チエの玉手箱
 シンイチは、昔っから、キザで、エエカッコしいだった。
今夜も、東京弁でみんなを笑わせている。

 オレさ、今、嫁さんと別居中!っていうか、単身赴任。

 エッ?みつお君だって、栃木から新幹線通勤してるのに、東京-千葉間って、通えないの?

 いや、オレにもいろいろ事情があるわけよ。
 毎晩、飲むだろ? 都内に住んでた方が便利なのよ。
 娘と一緒に住んでんだ。
 嫁さんには、何時に帰ったとか、毎晩飲んでるとか、絶対言うなっていってある。

 それって、単身赴任って言うの?
 毎日、飲んでるの? もう歳なんだから、程々にしなよ。身体壊すよ。

 大丈夫さ・・・
 なあ、チエちゃん・・・、田舎の高校出てサ、夜学通ったヤツが、東京の一流大学出のヤツにかなうわけないだろ・・・
 オレにできることは、酒の席でヨイショすることくらいさ。
 その代わり、オレは誰にも負けないぜ!
 
 そうっか・・・、シンちゃん、夜学行ったんだ・・・

 シンちゃん、あんたも、いろいろ苦労してんだね。
定年になったら、奥さんと年に2~3回は南の島に旅行する計画を立てているのだという。
いいとこあるじゃん。
ふたりで元気に、旅行に行けること、祈ってるよ。
お酒は、ほどほどだよ!

つづく