かぐや姫が解散してしまった後、ぽっかり空いてしまったチエちゃんの中に入ってきたのは、ユーミン、当時の荒井由実でした。
いえいえ、もう、深夜放送を聴いている頃から、彼女の曲は耳にしていたのですから、その前からファンだったのでしょう。
初めて聴いた曲は「海を見ていた午後」。
そう、あの山手のドルフィンが出てくる曲。
海を見ていた午後 ~ ユーミン
就職して初めての給料で買ったものは、ユーミンのアルバムだった。
それから、それを聴くためのステレオをローンで買った。
何もないアパートの部屋で、そのステレオだけが存在感を持っていた。
毎日、毎日、ユーミンの曲を聴き続けた・・・
「ひこうき雲」「ベルベット・イースター」「やさしさに包まれたなら」
「12月の雨」「卒業写真」「ルージュの伝言」「コバルトアワー」・・・
悲しいとき、寂しいとき、
あなたが フランソワーズに帰るように
私はいつも あなたの歌に帰ります。