〔 クハユニ56002、クモハ54117[静ママ] : 821M、625M 飯田線 豊橋 1981.11.14 〕(再掲)
とどまるところを知らないKATOの飯田線シリーズです。2016年7月発売予定品に、2つの旧形国電編成が案内されました。
その編成は、以下の通りです。
クハユニ56002 + クモハ50002 + クモハ54002
クハニ67905 + クモハ61004
案内ポスターには、”直行編成”との表現がありますが、荷物合造車を含む編成を指しているようです。あまりピンと来ませんが・・・。
〔 クハユニ56002 : 236M 飯田線 辰野 1983.04.26 〕
1978年の運用表を見ると、クハユニ56を含む3連は、豊橋機関区所属で豊橋-辰野の飯田線全区間と中央東線上諏訪までの運用がありました。区間運用も含まれますが、列車番号122*Mの”直行”運用も担っていましたので”直行編成”も間違いではないようです。
一方、クハニ67を含む2連は、伊那松島機関区所属で、平岡-辰野間の運用です。クハニ67が北部の印象であるのは、このためでしょう。
時代によっても運用範囲は違うとは思いますが、取ってつけたような言葉に今ひとつ馴染めません。
〔 クハユニ56002 : 236M 飯田線 辰野 1983.04.26 〕
クハユニ56002は、以前発売された クハユニ56011とは出自を異にしており、窓配置などに違いがあります。また、製造年次からノーシル・ノーヘッダーの車体となります。
運転台窓は、Hゴム化後の姿となるのか、興味のあるところです。
編成を組む クモハ54002 は、KATO飯田線シリーズでは初の正調51系です。すなわち、製造当初から3扉セミクロスシート、客扉間窓6枚の仕様です。
〔 クモハ54002+クハ47104 : 1230M 飯田線 辰野 1981.11.14 〕(再掲)
殊に、クモハ54001と54002はクモハ51として製造する予定がモーター出力の増強でクモハ54となったもので、後のクモハ54と異なるリベット付きの車体です。
〔 クモハ54002 : 1230M 飯田線 辰野 1981.11.14 〕(再掲)
3両編成の中間に入るのが、クモハ50002 です。1978年に廃車されていますので、撮影の機会はありませんでした。
クモハ50 は、2扉クロスシートのモハ43を出力増強したクモハ53を3扉セミクロスシート化した車輌で、横須賀線時代の改造です。前に発売された クモハ51200と経緯は似ており、車体改造は同様です。
クモハ50008が1983年まで現役でしたので、再掲となりますが撮影の記録があります。
〔 クモハ50008他 : 247M 飯田線 飯島-田切 1983.04.26 〕(再掲)
正面だけを見れば クモハ43と変わりはなく、幌枠は撤去されたものの武骨な表情には惹かれるものがあります。惜しむらくはパンタグラフがPS11ではなく、PS13に換装されたことでしょうか。
この時は、最後尾に合いの子 クモハ53007が連結されていましたので、迷わずそちらに乗車しました。
さて、もう一方の編成ですが、クハニ67は1978年に飯田線の全3両が廃車されて末期までは残りませんでした。
クモハ61は3両が残り、両運転台を活かして予備車となることが多かった車輌です。普段はクハユニ56と組むことが多く、そのためかクハユニ56の連結相手は他の編成に比べて変わることが多かったようです。
部分的な撮影はあるのですが、まともな記録はありませんでした。
これだけの車輌が製品化されるとアレもコレもと期待も膨らみます。飯田線旧形国電に思い入れのある車輌は多く、長く続くシリーズとしてゆっくり楽しみたいものです。
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