御殿場線に最後まで残った クモハ73 は殆どが近代化改装車であったが、唯一モハ63系の名残を留める三段窓の クモハ73 が 064 であった。
御殿場線電化完成時には、ほかにもロクサンの クモハ73 が在籍したが、各地からの近代化改装車に追われて廃車されていったのである。
クモハ73064 は、前面の三つの窓のうち真ん中と右側(運転席側)がHゴム化されていたのが特徴であるが、関西型のため、ひと回り小さな窓だった。
最初は、TOMIX の クハ79 に母線などの配管を付け、BONA のキットの前面から余ったものでHゴムの窓を取り付けてみたが、これはHゴムの窓が大きくて、73064 とは違っていたのだ。
別のBONA御殿場線キットに、064 の顔が含まれていたので、それを利用してやり直すことにした。
(窓パーツを外し、064 の前面から移植する)
064 の前面から窓周辺部を切り出し、TOMIX クハ79 に貼り付けた。
画像では拡大した状態なので、粗が目立つ。
ある程度は塗装工程で誤魔化してしまうつもりであるが、これ以上精密な加工は老眼となった今では難しい。
拡大鏡を使う手もあるのだろうが、レンズ越しに見ながら手元が狂うことなく加工できるのかも自信がない。
側面は、実車写真を参考にして、一部の客用ドアを張り替えた。
(製品の桟付窓のドアから、Hゴム窓、プレスのないものなどに替える)
クモハ73064 の車体加工は、これで完了である。
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