いまこの瞬間愛しているということ ＜辻 仁成＞

ひさしぶりに、すごく泣いた。
さいご、
本の厚さで言うと、さいごの１／４位のところから、
泣けて泣けて仕方がなかった。

そこまでは、普通に読みすすんでいたのに、
どこかで、わたしのスイッチが入ってしまったみたい。
→ON

読み終わっても、なかなか涙は止まらなくて、
そのまま寝てしまいました…
泣きながらちょっぴり思った。
わたし、きっとずっと泣きたかったんだな、って。

辻仁成の本は、以前から読むほうです。
いままでは、「五女夏音」がいちばん好きでした。
でも、今思うと、
「文章の組立方がうまいなぁ」とか、
「ストーリー性が独特だなぁ」とか、
結構理屈っぽい理由で「五女夏音」が好きだった気がします。

「いまこの瞬間愛してるということ」は、
理屈じゃなく、
しかもジャブなしでカウンターパンチ★って感じでした。
もう、完敗です☆☆☆

自分で確信の持てることって、
いま、この一瞬しかないんだ、って
強く強く思いました。
決して、一寸先は闇、なんてネガティブな意味ではなくて、
良くも悪しくも、確かに掴みとれるのは、
いまこの瞬間しかない、ってこと。

学生の頃、よく思いました。
「なんで、毎日を試験前みたいに過ごせないんだろう」って。
毎日毎日、あれだけ必死に生きていれば、
どんなに充実した毎日だろう、って。
（一夜漬けバレバレ…）

そこまでは無理としても、
もっと一瞬一瞬を真剣に大切に生きようとする姿勢は大切だな、って
感じました。
後悔しないように、何事にも真剣に向き合うこと。

泣くだけ泣いて、そのまま寝てしまって、
やっぱりへんな夢を見て、
でも、朝、以外とすっきりしてました☆
時にはこっそり泣くのもよし☆☆☆って思いました。