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鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン

2008-08-14 07:01:16 | ☆MOVIE☆
渋谷のユーロスペースで上映中の
「鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン」を見ました。





鳥の巣の設計を手掛けたのは、
プラダブティック青山店の設計でも知られるスイスの建築家
ヘルツォーク&ド・ムーロン。

この映画は、
北京オリンピックのメインスタジアムである
通称“鳥の巣”が完成するまでの一部始終を記録した
ドキュメンタリー作品です。


このドキュメンタリーを見て強く感じたことは、
これだけ大きな建築を作り上げることの大変さ。


施主(この場合、中国、という国家になります)、
実際に施工を請け負う企業との狭間で、
無理難題を解決していかなければならない設計サイド。

建物のデザインだとかの技量だけではなく、
“交渉力”も建築家として必要不可欠な要素なのだなぁと、
つくづく思い知らされる内容でした。





わたしが、昨年の秋北京に行ったときは、
まだどこからみても「工事現場」で、
お隣のウォーターキューブは
砂埃でずいぶんと煤けて見えました。


あれから、一年。
鳥の巣の周りはメインスタジアムに相応しい
広場となり、公園となり、
一年前には想像もつかなかったほど整備されています。

この映画の中でも語られているように、
「普通では考えられない工期の短さ」で
ここまでのものを作り上げてしまう
中国の勢いとパワーを実感しますね。



ヘルツォーク&ド・ムーロンの言葉の中で
いちばん印象的だったのは、
「“鳥の巣”を国家の、政治のためではなく、
 人々のための建築にしたい」ということ。


建築は、時にアートのようであり
モニュメントのようであったりするけれど、
もっと、人に近い、というか実用的であるところが
建築の素晴らしさじゃないかとわたしは思うの。

だからこそ、お二人が語ったように、
「これからの、鳥の巣」が
人々の集える、憩いや楽しみの場になりますように、と
願わずにはいられません。



「鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン」
東京:8月2日~ ユーロスペース(渋谷)
その他、岡山・京都・神戸・仙台・大阪で上映予定




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