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英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展

2008-06-26 07:26:42 | ☆ART☆
六本木の森美術館で開催中の
「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」に行ってきました。





この展示会は、
今日の現代美術界で最も重要な賞のひとつである「ターナー賞」の
歴代受賞者すべての作品を一堂に集めたもの。
絵画からインスタレーション、ビデオなど作品は様々です。


日本では少々馴染みの薄い感のある「ターナー賞」。
本国イギリスでは、
授賞式がマドンナなどの著名なプレゼンテーターを迎えて開催され、
テレビ放送もされる国民的イベントなんですって。

エントリーの対象は
50歳未満の英国人及び英国在住アーティストとなっていて
英国現代美術の確立のために創設された賞ですが、
その受賞結果はイギリスのみならず
世界の現代美術に影響を与えています。





1993年受賞作品
デミアン・ハースト《母と子、分断されて》


デミアン・ハーストは90年代以降の
コンテンポラリーアートを代表する人物の一人です。

この作品は「Natural History」という
動物をホルマリン漬けにしたシリーズのひとつ。
このシリーズの中には、オークションで
1千万ユーロ(約13億3千万円)で落札されたものもあるとか。





2001年受賞作品
グレイソン・ペリー《ゴールデン・ゴースト》


一見古典的に見える壷ですが、
戦争・政治・性・暴力など
社会的な問題が主題として描かれています。



常に「芸術」というのはそうあるはずなのだけど、
現代美術を通して改めて強く感じることは
「芸術」は“表現”であり“手段”なのだということ。


これらの作品は、誰か、であり、どこか、で、
ある意見、や、ある思い、であったりするわけだけど、
もしかするとこのどこかに、
わたし、もいるのかも知れない。

歴代のターナー賞の受賞作品につぎつぎと触れるうち、
ふとそんな気持ちになりました。

そして、この作品を見て感じた思いは、
未来へと繋がっていく。
だから、現代美術は、
過去であり現在であると同時に「未来」でもあるのでしょうね。




「現代美術の現代史:ターナー賞の歩み展」
森美術館
会期:2008年4月25日(金)~7月13日(日)



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