本日の日経新聞朝刊1面に「大学開国」という記事が連載されており、そこに「沈む大学院」という内容が書かれていた。
専門職大学院の学生が減少傾向にある上、専門職大学院の新設専攻も限りなく減少していることを図で表している。まあ、確かに2003年度の専門職大学院のスタートから2008年度ぐらいまでは右肩上がりだったのだが、2011年度までは2万3千人程度で横ばい、2012年度も1千~2千人程度減少しただけの話である。
「大学院以上の学歴より社内教育を重視する日本の企業文化」とも記事には書かれているが、その通りであるから仕方がない。特に、専門職大学院は「資格のため(≒実務に従事するため)」という位置づけが大きく、それ以上の期待を持つと失敗する。いや、現状の司法試験の合格率からすると、「資格のため(≒実務に従事するため)」という幻想を持つことすら許されないのかもしれない。
でも、それって、専門職大学院だけでなく、普通の社会人大学院も同じことであり、「学位が取れても評価はされない」という俎上にあるのは、なんら変わりないのである。逆に、資格を取得できる可能性があるだけ、専門職大学院の方が優れているかもしれない。
資格、資格と言っているが、専門職大学院において、司法試験に関するメリットがなくて法科大学院に行く学生がどれくらいいるだろう。会計(公認会計士試験の科目免除、税理士試験科目免除)も、教職(専修免許取得)も、知財(弁理士科目免除)も、MBA(一部大学院において中小企業診断士一部免除)も、それぞれ、大学院という専門性を裏づけに、科目免除があり、それを期待して入学している学生も少なくないだろう。
そういう道もあっていいと思っている。ただ、大学院に行かないと受験資格なしとしてしまうと、経済的な制約になるので、並行して資格を目指す道があるべきだと思っている。
とはいえ、法科大学院は理想と現実のギャップが大きすぎたため、既に5校が閉校を決定している。残念としかいいようがない。
専門職大学院の学生が減少傾向にある上、専門職大学院の新設専攻も限りなく減少していることを図で表している。まあ、確かに2003年度の専門職大学院のスタートから2008年度ぐらいまでは右肩上がりだったのだが、2011年度までは2万3千人程度で横ばい、2012年度も1千~2千人程度減少しただけの話である。
「大学院以上の学歴より社内教育を重視する日本の企業文化」とも記事には書かれているが、その通りであるから仕方がない。特に、専門職大学院は「資格のため(≒実務に従事するため)」という位置づけが大きく、それ以上の期待を持つと失敗する。いや、現状の司法試験の合格率からすると、「資格のため(≒実務に従事するため)」という幻想を持つことすら許されないのかもしれない。
でも、それって、専門職大学院だけでなく、普通の社会人大学院も同じことであり、「学位が取れても評価はされない」という俎上にあるのは、なんら変わりないのである。逆に、資格を取得できる可能性があるだけ、専門職大学院の方が優れているかもしれない。
資格、資格と言っているが、専門職大学院において、司法試験に関するメリットがなくて法科大学院に行く学生がどれくらいいるだろう。会計(公認会計士試験の科目免除、税理士試験科目免除)も、教職(専修免許取得)も、知財(弁理士科目免除)も、MBA(一部大学院において中小企業診断士一部免除)も、それぞれ、大学院という専門性を裏づけに、科目免除があり、それを期待して入学している学生も少なくないだろう。
そういう道もあっていいと思っている。ただ、大学院に行かないと受験資格なしとしてしまうと、経済的な制約になるので、並行して資格を目指す道があるべきだと思っている。
とはいえ、法科大学院は理想と現実のギャップが大きすぎたため、既に5校が閉校を決定している。残念としかいいようがない。