「知り合い」の猫が死んだ・・・
「知り合い」といっても、その猫とは仲良くない。猫と仲良くなるのが私の特技。その私に対して牙をむいた、気高くも、なれ合いを許さない猫。一度会っただけの「知り合い」。それ以上にはなれなかった・・・その猫とはそんな微妙な間柄。友人のHPで体調が万全ではないもののボチボチとやっていることだけは知っていた。
で、その友人のFACEBOOKの記事で、その猫が亡くなったことを知った。人間で言うと90歳を超えているそうだ。ある意味大往生だが、人間より短い寿命に、やはり、動物を飼うことのジレンマを感じてしまう。なんせ、概ね、人間より先に、浄土に召されてしまうわけだから。特に、愛情が深くなればなるほど、愛別離苦、離れることが苦しくなってしまう。
とはいえ、18年間、友人夫婦の愛情に包まれ、その猫も幸せだったに違いない。また、友人の計らいにより、その猫の死は7月29日の東京新聞25面にて、その死が公表されている。私なんて、死んでも紙面の片隅にも載ることはない。なら、「人」以上の「猫」といってもいいなかもしれない。
仲が良くないといっても、私はその猫が好きであり、その猫が私を受け入れなかっただけのこと。できれば、頭でも撫でたいし、喉のあたりをゴロゴロしてやりたかったが、今となってはそれもかなわない。ただただ、その猫の冥福を祈ってやまないのである。