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LUNACY

cygnus' blog

「ヒトラーを欺いた黄色い星」(原題“DIE UNSICHTBAREN”)

2018-08-05 19:32:14 | 映画
ヒューマントラストシネマ有楽町

原題を英訳すると“THE INVISIBLE”となるのよね。
これ、おそらく2つ以上に重ねられた意味があって、一つは、ナチス政権下でのベルリンのユダヤ人の文字通り<潜伏>生活のこと。もうひとつは、ベルリンのユダヤ人ですら、虐殺の蛮行を知らなかったという<見えなかった>こと。
やっぱり邦題はよくないなぁ。しかも、ヒトラーじゃなくてナチスとしたほうがいいと思う。
ヒトラーは映像ですら出てこないし。

ベルリンで潜伏したユダヤ人が7000人、うち生還が1500人。
そのサバイバーのうち4人の証言を織り交ぜながらのセミドキュメンタリー。
アンネ・フランクの日記さながらのストーリー。

日本だけでなくヨーロッパでも、第2次大戦を知る人が少なくなっているということなのか、この手の証言記録系の映画や本が、ココ数年多い気がする。
僕自身、アウシュビッツへ送られたのはユダヤ人でもポーランド人が圧倒的多数だったこととか、ナチスの蛮行をしっかり明らかにされて追求されるようになったのは戦後20年経って西独が資本主義陣営として経済復興してからだったとか、最近、知ったからなぁ(もちろん過去の僕が不勉強だったということでもある)。
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